11時45分、ようやく高ボッチ高原の上空にも青空が広がり、陽光が一帯を照らし始めました。強い横風もなぜか止みました。次第にあたたかくなってきたので、志摩リンが回ったルート、志摩リンが見た景色を探しに行きました。
とりあえず、劇中に見える園路をそのままたどって、南に見える中継塔を目指しました。管理棟のでいだらボッチ館で読んだ案内文によれば、上図左が長野県防災行政無線中継局、右がSBC高ボッチFM補完局のタワーであるそうです。
劇中でも志摩リンが同じ園路を中継塔へと向かっています。原付ビーノを中継塔のそばのスペースに置いて、管理棟や山頂などを歩き回っていたようなので、上掲のシーンは管理棟からビーノへと戻る場面であるようです。
歩くうちに、右にもう1基の中継塔が見えてきました。中部電力の無線中継塔があると聞きましたが、それでしょうか。
周囲の地形が傾斜面に転じて、下の景色がよく見えるようになってきました。上図は西側の眺めです。中継塔が並んでいる場所が一つのピークになっていますが、高ボッチ山山頂よりは南に位置し、北を除く三方に地形が開けて見晴らしも良いです。電波の送受信にも適しているのでしょう。
こちらは北側の景色です。一帯は牧場で放牧地となっているそうで、いまの季節は麓の牧場に移されているそうですが、春から夏にかけてはこちらに牛を戻して放牧するそうです。
周囲の景色を眺めていて、西側の上図の木柵に既視感を覚えました。あれ、ここは・・・?
ここだったのか、志摩リンがビーノを停めた横でもたれていた木柵は。アングルをやや南寄りにすれば、奥の景色もほぼ一致しました。
同じ場所を、木柵の反対側から見ました。木柵が北で途切れていて人がやっと通れる程度の狭い通路があったため、牧草地に出られたのでした。電波中継塔が並ぶ場所の東側にあたります。
劇中での同じ場所のシーンです。志摩リンは東山からのルートで登って高ボッチ高原に入り、最初にこの場所でビーノを停めています。それから北の管理棟へ歩いて行き、閉まっていたので引き返してきています。
問題は、そのあと再びビーノに乗ってどういうルートをたどっているか、でした。劇中では、そのへんがいまいち分かりにくく、いったん南へ戻って牧場入口へ行き、そこから電波中継塔の東側へ回っています。そのあと第2駐車場の展望所へ行き、高ボッチ山山頂へ徒歩で登っていますから、ビーノは第2駐車場に停めたようです。
志摩リンの居た場所付近から電波中継塔を見上げました。SBC高ボッチFM補完局のタワーであるそうです。いま3基ある中継塔のなかで最も早くから建てられたもののようで、昔の高ボッチ高原の写真を見るとこの中継塔のみが写っていました。 (続く)