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ひびのあれこれ・・・写真家の快適生活研究

各種媒体で活動する写真家の毎日。高円寺で『カフェ分福』をオープンするまでの奮闘記、イベント情報などをお伝えします。

失念!

2011年01月12日 | Weblog
そういえば、カフェの名前をまだ公表していませんでした

「カフェ分福(ブンブク)」です。
「分福茶釜」からいただいてます。
日本茶ウェブマガジン『分福cha-maga』の路面店バージョン、という狙いもあります。
何より「福を分ける」という言葉の意味が、私が目指すカフェ空間だと思ったので決めました。
ブンブクという響きも覚えやすいので、気に入っています。

今日は左官さんの壁塗りが完了しました。
乾くまで3日ほどかかるそうで、現時点では鼠色です。
トイレの床も、白モルタルが投入されて、第一工程完了。
最終工程は便器の位置が決まってからです。

ペンキ塗り塗り、業者さんと電話でやりとりです。

最重要取引先の1つが大阪の青果問屋さん。
分福では大阪の伝統野菜「なにわ野菜」を扱います。
京野菜、鎌倉野菜はすっかりメジャーですが、なにわ野菜となるとまだまだ知らない人が多いはず!
私自身は3年程前に某誌の取材でなにわ野菜を知り、以来ずっと使ってみたいと思っていました。
昨年末大阪に出かけた時に、宿泊先の玄関口で偶然なにわ野菜の市場が出ていて、勝手に運命を感じました。
実際に購入して料理してみたら、その瑞々しさと味わい深さにも~イチコロ
将来的には共同購入が出来るようになったらいいな~なんて夢見てます。
イベントで、他産地の伝統野菜フェアーなんていうのも楽しそうです。

日本茶の取引をお願いしたい静岡の問屋さんにもラブコール
こちらのお茶は、日本茶インストラクターであれば知らない人はもぐり!というくらい高品質です。
分福では2種類仕入れる予定。
トータル7~8種類の日本茶を揃えます。

って、もちろん日本茶だけでなくコーヒーも紅茶も高品質のものばかりです。
ただ、いくら品質が良くっても高円寺の相場からかけ離れるわけにはいきません。
なので、かなりお得感があるかと思います。
コピ・ルアクなんて、1杯1800円で出している喫茶店があるくらいなのに、分福は・・・、弱気?
ということで、メニュー楽しみにしてください

懸案事項はロゴがまだ出来上がらないことです
去年ラフがあがる予定だったのですが、かなりずれ込んでいます。
印刷物が全てストップしている状況、結構ヤバいです。
ただ、一番妥協できないものでもあり、デザイナーさんに苦労をかけてしまっています。
きっと素敵なものが出来上がると思うので、また改めて発表します!








生まれ変わった!

2011年01月11日 | Weblog


とうとう左官さんが現場に入ってくださいました。

まずは打ち合わせ。
刷毛目(コテ)の手塗り感を残してもらう、ということで、どれくらいのピッチで塗り進めるか、実演していただきました。
「こんな感じですかね」
「あ、いいですね、これでいきましょう」
一発OKで、左官さんやや拍子抜け
こういうことは熟練の感覚に任せるのが一番です。

角(コーナー)のおさめ方はちょっと悩みました。
コテできっちり整えていくか、刷毛目を残しながらなりゆきでおさめるか、はたまた欠けにくいように木の細い板で化粧するかetc.
結局イメージが思い浮かばず、左官さんのオススメ通りコテで押さえていただくことに。

昼食タイム、しばし保健所へ外出。
懸案事項だった営業許可申請書類、書き方をチェックしていただき無事提出完了~
あとは税務署と消防署です。

そして現場に戻ってきたら、



みすぼらしい壁の状態が生まれ変わってる



塗った時はセメント色、乾く手前でやや黒みがかり、完全に乾燥すると白くなります。



その間、私は入口~外部のペンキ塗り。
あまりに寒くて寒冷じんましん発生!
冬の作業は難儀します。

明日も引き続き左官さんの壁塗り&私のペンキ塗り。
トイレの床も仕上がる予定です。

左官さん、電話で明日の仕事の引き継ぎの打ち合わせ。
「金コテで仕上げ、素人が塗ったみたいに!」
って、私の顏見て笑ってました・・・
いやいやどうして、塗りを拝見していましたが、素人が簡単に出来るもんじゃあありません。
塗りの厚さやコテ目のピッチ、やっぱりプロの仕事です。

金曜日にフロントのガラス部の施工が入るので、これでかなり体裁が整うかな。
窓が出来上がったらカフェオープンの告知しなくっちゃ!

ままならず・・・

2011年01月07日 | Weblog
今日は倉庫の肥やしとなっていた暗室用品をプリンター師匠の加藤さんに受け取ってもらいました。
1月いっぱいで倉庫の契約が終わってしまうので、こちらの片付けもカフェ準備と同時進行です。
古いフジの引伸し機、サンダースのイーゼル、ジッツォの三脚と重量級のものばかり。
お蔭で肩の重荷も軽くなりました

引き渡しが終わり、帰路に向かう前に西荻窪へ。
うすはりの小さな醤油注し、先日買いに出かけたら在庫切れだったのですが、「また入りますよ~」ということで、再訪。
しかし、見当たらない、困った・・・。
諦め切れずスタッフの方に質問してみたら、仕入れ先に確認してくださるとのこと。
あ~あ、やっぱり見つけた時に速攻勝負かけないとこういうことになっちゃうのね

仕方がないので他の雑貨屋、骨董屋さんを数件巡り、クワランカカフェで一休み。
リーデルのグラスとキレイな緑色のバブーシュを購入、もちろんカフェ用です。

買い物のタイミングは本当に難しいです。
店は施工があるからあんまり持ち込むわけにもいかず、自宅は既に倉庫化して廊下一杯段ボール箱の山です。
大型什器は購入済みなのですが、大物の家電系はまだ手を出せず仕舞い。
オーブン、早く試し焼きしたいんですけどね・・・
出来ない状況が不安を煽るんですよね。

明日は日本茶インストラクター仲間でフランスにパティシエの修業に出かけた経験のある友人に「厳しく」メニューチェックしてもらいます。



初現場入り

2011年01月05日 | Weblog
毎年恒例の恵方参りに加えて、今年はカフェの近所の氏神様参りへ。
猿田彦神社、青梅街道の梅里二丁目の交差点から北へ向かって100m程に位置しています。
小さな神社なのですが、とても清浄な気が流れているようで、気持ちが自然と引き締まります。
お社ではちょうど祈祷の真っ只中・・・、ということで、破魔矢をいただき早速店に。
神棚がない場合は、頭より高い所、南向きか東向きに飾るそうです。
気の持ちよう、ですが、これだけで気持ちが救われるようで、かなり追い込まれている自分の状態を再確認



石鍋さんは6日から、ということで、1人で出来ることからスタートです。
って、現時点ではペンキ塗りオンリー。



来週左官さんが入ってくれるので、その前に幅木を白くペイントします。
元々黒に近いダークブラウンだったので、4度塗りでようやく白に。
乾かないと上塗り出来ないので、それなりに時間がかかります。

たかだか幅木、ところが白くなっただけでも印象は随分変わります。





壁が変わると、ようやく店らしくなってくるのでしょう。
う~ん、楽しみ

あけましておめでとうございます

2011年01月03日 | Weblog
旧年中お世話になった皆様、どうもありがとうございます。
写真展にご来場くださった皆様、お礼のご挨拶が出来ず仕舞いで大変失礼いたしました。
皆様への感謝とともに、2011年のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

お正月、だからといってゆったり休めるはずもなく、暮れは大掃除と年賀状の準備、明けたら明けたでおせちだのお雑煮だのとほとんど台所に立ちっ放しの状態。
やっとこ座ったと思ったらコンピューターでカフェの準備諸々、って結局ボ~っと過ごすなんて贅沢は許されない状況が延々続いています(当たり前か・・・)。
このままではカフェがオープンしたと同時に事切れてしまいそうです

なので、心の余裕を取り戻すべく映画を観ました。
『かもめ食堂』、ヘルシンキで定食屋を経営する女性と、そこに集う個性的な人々の物語です(今更ですが)。

実力派女優3人(小林聡美・片桐はいり・もたいまさこ)のキャラが際立っていて、特別な事件は何も起こらないのだけれど、日常的な出来事が織り成すちょっとしたきっかけで映画がさざ波のように展開していきます。そのさざ波感が心地良い緩さで映画を充実させていて、しかも出てくる役者の顔立ちも照明もアキ・カウリスマキを彷彿とさせ、個人的に大満足。

カフェをオープンするんです、とお話させていただく度に、「どんなカフェ?」と聞かれて「内装はフランスのカフェ、食器は北欧系中心で・・・」と言うとかなりの確率で「かもめ食堂みたいな感じ?」と質問されていたのですが、ようやく答えられるようになりました!

結論から申し上げますと、全然違います
「違っていて良かった~」と正直思いました。真似してると思われるとちょっと恥ずかしいですものね。
北欧系ではあるのですが、いずれも廃盤物が中心です。
アラビア、イッタラ、シグネ・ペルソン・メリンetc.北欧ものプラス、フランス、イギリス、アメリカ、日本の同時代の器で、一緒に使ってケンカしない、馴染む物を集めました。
家具も同様です。

この組み合せはどこから来ているのかなと考えた時に、すぐに思い当たったのがアメリカ留学中に働いていたアンティークショップです。
ロスのメルローズ通りのやや東寄りにあった『Mind Walk Gallery』。
店主はイラン革命で命からがら渡米してきたテヘラン出身のイラン人。
個性的な店に集まる人は国籍もばらばら、観光客から地元客、同業者と幅広く、場所柄か世界的ハリウッドスターの方もお買い物に訪れる店だったのですが、全然スノッブな雰囲気ではなくて、すべての物がはみ出すギリギリで収まっている不思議な空間でした。
100㎡超の店内は、大小様々なモノで溢れ返っていましたが、一番思い出に残っているのは古いビリヤード台。
入荷して1ヶ月ほどで売れてしまいましたが、入荷早々からビリヤード目当てに遊びに来るお客さん(?)相手に勝負するのが面白くって、店番の役目を忘れてワイワイ騒ぎながら連日
ゲームしていました。
売れて悲しかった商品の筆頭がそのビリヤード台、そして気に入ってしばらく自宅で愛用していた青いソファと天使がモチーフのランプ、この3つです。
私が帰国する2週間前、マインドウォークギャラリーも店主がアメリカを離れるということで閉店してしまいました。
その空間を自分なりに再現しようとしているように感じます。

試行錯誤の連続ではありますが、来て下さったお客様が異空間でありながら居心地良く、プチ発見が出来るような場になればいいなと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。