2018年になり世間はあけましておめでとうムードでしたが
僕の心は全然新年を祝う気分ではありませんでした。
母はこれからどうなるんだろう?とこのことばかり考えていました。
パンを買って見舞いに行ったある日のことです。真剣な話をしました。
「もし亡くなったら」と。正直こんなことは考えたくなかったですが
考えないわけにもいかないのが現実です。
実家をどうするかが一番のポイントで、やはりずっと守っていってくれと頼まれました。
実家は母の宝であり、意志です。父が亡くなってから15年の長い月日を一人で頑張って守ってきたんです。
色々なことを考えました。僕は今まであんまり親孝行ができなかったので母に「もっと色々なところへ連れて行ってあげたかった。
ベトナムとかヨーロッパとかさ、あと美味しいものもたくさん食べさせてあげたかったよ」と言いました。
それから母は「ううん、良いのよ。今まで色々なところへ行ったし、美味しいものもたくさん食べた。もうこれで十分。
みんな良い子だし、あなたたちがいて本当に良かった」と。
この言葉を聞いた瞬間、涙が溢れ出てきました。そんな僕を見て母も泣いていました。
僕はこの日のことを一生忘れないと思います。
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