戦争孤児のダーちゃん

～[写真絵本]物語ベトナムに生きて2
早乙女勝元著
草の根出版会　2006年


アメリカは核の傘で日本を守ってくれるんだってサ、けっ！

ベトナム戦争のことは学校で習った記憶がない。
日本は不幸な過去を詫びてばかりいるけれど、実際アジアにどんなことをして来たのか知らなかった。

でもね
WW2終戦の1945年、日本とフランスの二重の搾取と大飢饉のために、ヒロシマ・ナガサキよりも大勢の人（200万人）が餓死した。

ベトナム戦争では
米軍は「生命あるものをすべて破壊する。」「ベトナムを石器時代に戻してやる。」とほざいて、軍事目標のない農村をめちゃめちゃにした。
日本を焼いたB29の6、7倍の殺傷能力のあるB52が、日本の基地から飛び立っていた。
日本は兵器そのものこそ造らなかったけど、殺戮特需で経済が大発展した。
後方支援ってやつ？（最近も聞いた言葉だよね）
ほんの十数年前まで日本に爆弾ばら撒いてた奴等にシッポ振って、日本とよく似たのどかな国を不幸にしていただよ。
米軍の蛮行はさすがに世界中から非難されたけど、軍事裁判で処分された責任者はほとんどいなかった。
アメリカはこの頃から何も変わってないぞ。

謝ったり責めたりする前に
良いことだと、悪いことだとか主観的に評価する前に
何があったのかを知らなくちゃ、遺さなくちゃ。
日本の子供達は自分に自信が持てない、先に進めないぞ。