最近、魂に響く漫画に出会えず、ああ、漫画を卒業するって、こういうことなんだ、と自分の大人っぷりに酔いつつも、漫画を楽しめなくなった自分に寂しさを感じる今日このごろ・・・、だったのですが、久々に、思わず全巻衝動買いしてしまった作品が登場。こないだまで週刊少年チャンピオンで連載していた『アクメツ』全18巻です。こりゃええで。
日本の腐敗を政治家の責任と断じ、汚職政治家をかたっぱしから惨殺して行く素敵なストーリーは、内容が内容なので賛否両論必死なのだけど、所詮は漫画、目くじらたてずに読めばいいじゃん、と思うし、クローンなどをからめたプチSFな展開は、ただの過激漫画とはひと味違う案配で、おもしろいです。
TVタックルとかワイドショーを鼻で笑いつつも、ふと、心のどこかで感情移入しちゃってる自分に気づき、ちょっと照れくさくなっちゃうおちゃめさんや、80年代の少年ジャンプこそが最高、とのたまう世代なんかにおすすめ、が、しかし、漫画ごときに対してガチで思想批判とかできる大人げない人は読まない方がいいと思いますよ。えへんぷい。
※『アクメツ』脚本:田畑由秋/作画:余湖裕輝/秋田書店