GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

とある芸人さんの絵本展

2019年05月12日 | 日記・コラム
とある芸人の絵本展を見に行った。

ライトアップや見せ方、スタッフの連帯感、サービス精神、そして実現にコミットする手腕など、眼を見張る点多数。

何もない山奥に2時間待ちのムーブメントを生み出す手腕。

すごいすごい。

途中作者の芸人さんが行列をねぎらいに登場して、イヤみないファンサービスを振りまいていた。その人柄とバランス感覚、そしてそこから派生するムーブメント巻き込み感は、クリエィティブ系達に押し上げられ、メディアミックスの拡がりを見せ、想定通りの成功を見せるのだろう。

あやかりたいのう。

さてさて、肝心の絵本はというと。

兎に角、幻想的で美麗。1枚ごとの書き込み情報量は、絵本というよりCGや絵画。『将(子供読者)を射んと欲すればまず馬(親世代)を射よ』という戦略に基づくのだとすれば、ただただ見事。

広告代理店的な隙のない打ち出し方も随所に光り、ありがちなキャラ付けと平凡なストーリーなのに、濃厚な新進気鋭感とイノベーション汁がドロリッチ。

ただね。ここだけの話、個人的な好みには到底合わなかった。いや、素晴らしいんですよ。素晴らしいんだけど、自分の子供に読ませたいのは、シンプルさと少なめの情報量でいて、多くを語ってくれる、昔ながらの絵本。

子供にとって必要なのは、大人が提示する隙の無い完成品でなく、自由に描き足せる隙だらけの未完成品。プロレス情報誌『週刊ファイト』的に言えば「底が丸見えの底なし沼」なのだ。旅行会社のパックツアーより『川口浩探検隊』なのだ。原始猿人ヴァーゴン!※あくまで個人の見解です

そのあたりを踏まえて、今作を漫画に例えると『ワンパンマン』だった。俺は『アンパンマン』の方が好きだ。

わっかるかな?

わっかんねーだろな。※わかんなくて正解です。

あ、イベント自体は、2時間待ちが苦にならない楽しさ。大満足でした。



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