レイトショーで映画『ブラッド・ダイヤモンド』を見てきました。ディカプリオの映画には過去にいろいろと因縁(?)があって、いろいろとチクチク来るのだけど、今回の作品は、そんな引きこもり特有の女々しい憂鬱が顔を出す間もないほど、グイグイ引きこまれるおもしろさでした。
ダイヤモンドをめぐり紛争が続くアフリカ某国を舞台に物語は進みます。所詮は第三者の視点で作られた映画、どこまでが真実で、どこまで受け止めればいいのか、とんと見当がつかないのだけど、少なくとも同等の悲劇は世界のどこかでリアルタイムで起こっているのだろうなあ、と。所詮は映画さ、と心を軽くしてみるのだけど、偽善的な無力感がどんどんあふれて止まりませんでした。。
そうは言っても、帰ったらしょうもないyoutube動画見てガハガハ笑い転げる毎日に戻るんだけどさあ。
それにしても、最近、次代のための自己犠牲をテーマとする作品に弱い自分がいます(この映画はちょっと違うか?)。泣きこそしないけれど、もうウルウルしっぱなし。いわゆる「父性」に対する共感の情が芽生えて来ているのだろうか。独身でこれだから、ほんと子供なんかできちまったらえらい事になりそうだ。彼女すらいないのに、娘の結婚式で大泣きしている夢をよく見ます。
まあ、見ておいて損はない映画です。いろいろ考えさせられるし、娯楽映画として見ても、ディカプリオも今までと違い、男が共感できるかっちょよさでしたよ。
ただし、婚約指輪を購入したばかりの幸せ絶頂カップルには、けしてオススメできません。とくにダイヤに目のない女性に対しては痛烈な批判のこめられた内容になっているので要注意。もっとも、これは女性の責任ばかりでもなく、男性側にダイヤよりも価値のある表現方法がないのも問題なのだろうけど。
精進します。押忍。