便秘がちは、高齢になるとペットでもおこる。そのころ対処して食べるものを変えたとたんにお腹が緩み、医者に連れていくほどひどかった。
医師のアドバスを契機にささみやらお刺身などを与え、4月ごろは買い物が忙しかった。ささみをペロリと2本とも一度に食べてしまい、カマスもきれいに賞味した。刺身は時に便にも影響するので、調節しながら与え、体力温存のため、便秘は気に留めないことにした。
5月の頃、かつて跳躍力のある本領が発揮されたのか、頭で1,2の3とカウントを取ってなんとキッチンの上にも飛び上がるようになって驚くやら困るやらでもあった。もともとが洗面所のシンクに飛び乗ってちょろちょろ蛇口からでる水を飲むのが大好きなむ~ちゃん。催促されて椅子を立ち、お互いの筋力維持のためとできることを受け入れていた。
が、天候気温の変化には体調が多いに影響され、食が進まず、体もだるそうになった。朝は早く6時前に起こされ、猫様自発で、ふすまの隙間から枕元まで来て「ねえ、早く起きてよ~!」と、「もう少し~ まだ早い~!」と私自身、親に機嫌を損ねて甘えているなんていうのも、生涯にあっただろうか、忘れてしまったが、どこかごく自然の対猫コミュニケーションだった。食欲は旺盛で、ええっ~ もっと食べるの~!
「今日はどうしたのだろう。気温の変化がきついのかしらん」食欲がなく、残すことが多くなった。何を食べたら口が満足するのか・・・
椅子に座っている私をじっと見て抱っこされたいときには、さらに願いが叶う時を見極めて、膝を叩くとジャンプして膝の上に乗る。それが、ジャンプに失敗するようになった。後ろ脚が重たいのだ。人間と同じで脚が弱くなって、たとえ前足で跳躍できても、脚が不自由でバランスが取れなくなった。
外に出たいようだったので、自然に任せて後についてサポートをした。「しっかり歩くんだよ!」と。
家の中でときどき後ろ足を持って歩行を助けたり、洗面所のところに行くので持ち上げて水を出してあげたりもした。が、飲むわけでもなかった。歩行器を探したりもした。
が、食欲がなくなり、いつもの食事に水を溶いて口に入れたりした。手のひらに口にしたことのある、ウズラのゆで卵をあげたり、やわらかい茹で豆をあげると、食べてくれた。マグロの刺身も食べた。野菜のスープをスポイト状にして飲ませた。
私よりも早く起きだして自分で歩いたのか、フローリングの上で倒れていた。後ろ足が不自由だから倒れてしまい、どうやら昨夜飲んだ水さえ戻したようだった。気分が悪かったのだろう。
足元で寝て、ああ、頭が動いた、とほっとした朝がふつか。
公園に連れて行き、かつて散歩した辺りを見せてあげると、お子様たちが頭をなでてくれた。後を追うおこちゃまのように、トイレや入浴の時もあとを追われて一緒のお風呂で、蓋の上で遊ばせたり、と。本人もきっと不安だったのだろう。
人も同じではないかと、教えられました。いつも通りにジャンプをするのに、それができなかった時の切なさ、感情を読み取りました。ぺっとでさえ、いろいろなことを受け入れたように感じ取りました。
脚の老化が始まり、食欲が落ちるとどんどん痩せ、気力が心臓を促してくれません。
私の知らないところで接してくれた方がいたら、生前の行為にお礼を申し上げます。
リズムがわかり、即座に合図して尻尾をピンと上げては床に落とすしぐさもする猫でした。