こころのあしあと さんにコメントをいただいていたのをベースにblogを書きます。
こころのあしあとさん曰く
「
>社員を研修させる暇も余力もなく、安月給でこき
>使わざる得ない状況になります
な状態な企業に勤めている私とては、
そうなんだよー。(T_T)
てな状態です。
ここまで落ちると、後は登るだけなので、日々
馬場さんの教えを実践して、一刻も早く脱出しな
きゃなぁ。。。
」
とおっしゃっていたコメントへの返事+猫の放言です。
馬場さんはIBMで人材育成に携わっていらっしゃったスーパーSEの方です。
(馬場さんをご存じない方はクリックして先に馬場さんのバックヤードを読んでみて下さい)
馬場さんのような凄い方であったり、エクセレントカンパニーと呼ばれる(た)IBMであっても、SEの教育というのはいかに大変で、教育コストや本人の努力、上司や会社の注意や忍耐が必要なのだということが良く分かります。
こころのあしあとさんが、一刻も早く、今のスキルアップのコストや時間を負担できない会社から脱出なさることを祈っていますが、実際に、そういうスキルアップの舞台にならない企業は非常に多いように思います。(転職理由としてそういう内容が多いようですし)
きっといろんな会社は新入社員を採用するときに
「研修も充実していますし、文系の方でも大丈夫ですよ」
とおっしゃっていると思います。
しかし、今の状況を見るに、そんなことを実現している企業はそんなに多くないでしょう。
また、適正はともかく採用という企業はITバブルの頃は、レベルの低い仕事を安価に受けることを主な生業にしたりしていました。
もし本当に研修が充実しているなら、どうしてわが国の政府はエンジニアの育成に、力を入れなければいけない状況になったり、業界でスキル不足が叫ばれたりするのでしょうか?
きっと研修がしっかりしているという人か、経済産業省か、スキルが足りないと思う顧客や業界関係者の誰かがウソをついているんですね。(問一 嘘つきは誰でしょう? 配点10点)
また
「SEとして即戦力で活躍してもらいたい」
とかも言うかもしれません。
しかし、IBMのような企業が選別した新卒でも最初から軌道にのるわけでもないのに
そういうことを平気で言う企業の「一人前」ってどんなレベルなんでしょう?
吉野家で牛丼作るのも「料理人」というなら、一年目がやる仕事も「SE」でいいかもしれない。
けど、僕はSEという仕事は、やはりもっとプロフェッショナルとしての重みがある言葉であると思うし、そうであって欲しいと思う。
しかし、僕が以前いた支店では、まさに
「牛丼を盛り付けていて「料理人だぞ、<(`^´)>エッヘン!!」とやっているような
取るに足りない普通のオペレーションを「スキル」と呼んでいたり、
「ソフトウェア開発技術者」すら受からないようなスキルで「上流工程SE」と言っていたり。
もちろん、新卒段階で資格を持っている必要は無いのですが、3年程度でそのレベルに達しないなら、適正不足か、努力不測か、会社との相性を疑うべきでは?と思ってしまいます。
一応、名の通った企業なので、採用されている人の頭はいいので、そういう低いスキルなども含めて言い訳は上手なんですよね。
そういうレベルの低いところで即戦力で満足なら、それもまたひとつかもしれませんが・・
でも、研修制度は整備されているんですよね。
足りないのは、優秀で厳しい先輩と、実戦の場、相対的に高い能力を持つものへの組織からの敬意、そして、各自のプロフェッショナルとしての高い倫理観や誇り、高い目標などです。
(これは経営学の大家のミンツバーグが
「(MBAの)教室でマネージャーは養成できない」
とする立場と同じ根っこの問題意識だと思います)
もし優秀な人材を集めたとしても、たかだか2,3年で身につく技術をもって「一人前」
だといっているなら、ずいぶんと底の浅い、表面をひっかいたような仕事だなぁと思います。
一人前の職人さんや漁師になるには10年かかるというのに、SEは新卒が即戦力ですか?
はぁ・・・
馬場さんは、そういう安直な感じを戒めてくださる方ですし、企業として人を育てていくことの長期的スパンの必要性や、その難しさなどを書かれています。
また顧客との折衝の難しさや奥深さなども書かれています。
ご興味のある方は、ぜひともご一読ください。
あぁ、こういう仕事をしたいな。とプロフェッショナルに思わせるだけの内容を書かれていると思います。
補足:
たいした人材育成もできないくせに「研修完備」とかいう人事は人として恥を知りなさい。
そういう所作は、いまや貴重なリソースである優秀な若者の無駄遣いであり亡国的です。
馬場さんのようなスーパーSEやIBMであっても、人材育成に悩んでおられるのに、たかだかと称される企業の癖に、大風呂敷を広げるという企業が多すぎ。
このような研修制度がありますとかいわずに、3年でこういうレベルに達していますと実績ベースで話をしましょうよ。>人事、新卒相手のセミナー担当者
こころのあしあとさん曰く
「
>社員を研修させる暇も余力もなく、安月給でこき
>使わざる得ない状況になります
な状態な企業に勤めている私とては、
そうなんだよー。(T_T)
てな状態です。
ここまで落ちると、後は登るだけなので、日々
馬場さんの教えを実践して、一刻も早く脱出しな
きゃなぁ。。。
」
とおっしゃっていたコメントへの返事+猫の放言です。
馬場さんはIBMで人材育成に携わっていらっしゃったスーパーSEの方です。
(馬場さんをご存じない方はクリックして先に馬場さんのバックヤードを読んでみて下さい)
馬場さんのような凄い方であったり、エクセレントカンパニーと呼ばれる(た)IBMであっても、SEの教育というのはいかに大変で、教育コストや本人の努力、上司や会社の注意や忍耐が必要なのだということが良く分かります。
こころのあしあとさんが、一刻も早く、今のスキルアップのコストや時間を負担できない会社から脱出なさることを祈っていますが、実際に、そういうスキルアップの舞台にならない企業は非常に多いように思います。(転職理由としてそういう内容が多いようですし)
きっといろんな会社は新入社員を採用するときに
「研修も充実していますし、文系の方でも大丈夫ですよ」
とおっしゃっていると思います。
しかし、今の状況を見るに、そんなことを実現している企業はそんなに多くないでしょう。
また、適正はともかく採用という企業はITバブルの頃は、レベルの低い仕事を安価に受けることを主な生業にしたりしていました。
もし本当に研修が充実しているなら、どうしてわが国の政府はエンジニアの育成に、力を入れなければいけない状況になったり、業界でスキル不足が叫ばれたりするのでしょうか?
きっと研修がしっかりしているという人か、経済産業省か、スキルが足りないと思う顧客や業界関係者の誰かがウソをついているんですね。(問一 嘘つきは誰でしょう? 配点10点)
また
「SEとして即戦力で活躍してもらいたい」
とかも言うかもしれません。
しかし、IBMのような企業が選別した新卒でも最初から軌道にのるわけでもないのに
そういうことを平気で言う企業の「一人前」ってどんなレベルなんでしょう?
吉野家で牛丼作るのも「料理人」というなら、一年目がやる仕事も「SE」でいいかもしれない。
けど、僕はSEという仕事は、やはりもっとプロフェッショナルとしての重みがある言葉であると思うし、そうであって欲しいと思う。
しかし、僕が以前いた支店では、まさに
「牛丼を盛り付けていて「料理人だぞ、<(`^´)>エッヘン!!」とやっているような
取るに足りない普通のオペレーションを「スキル」と呼んでいたり、
「ソフトウェア開発技術者」すら受からないようなスキルで「上流工程SE」と言っていたり。
もちろん、新卒段階で資格を持っている必要は無いのですが、3年程度でそのレベルに達しないなら、適正不足か、努力不測か、会社との相性を疑うべきでは?と思ってしまいます。
一応、名の通った企業なので、採用されている人の頭はいいので、そういう低いスキルなども含めて言い訳は上手なんですよね。
そういうレベルの低いところで即戦力で満足なら、それもまたひとつかもしれませんが・・
でも、研修制度は整備されているんですよね。
足りないのは、優秀で厳しい先輩と、実戦の場、相対的に高い能力を持つものへの組織からの敬意、そして、各自のプロフェッショナルとしての高い倫理観や誇り、高い目標などです。
(これは経営学の大家のミンツバーグが
「(MBAの)教室でマネージャーは養成できない」
とする立場と同じ根っこの問題意識だと思います)
もし優秀な人材を集めたとしても、たかだか2,3年で身につく技術をもって「一人前」
だといっているなら、ずいぶんと底の浅い、表面をひっかいたような仕事だなぁと思います。
一人前の職人さんや漁師になるには10年かかるというのに、SEは新卒が即戦力ですか?
はぁ・・・
馬場さんは、そういう安直な感じを戒めてくださる方ですし、企業として人を育てていくことの長期的スパンの必要性や、その難しさなどを書かれています。
また顧客との折衝の難しさや奥深さなども書かれています。
ご興味のある方は、ぜひともご一読ください。
あぁ、こういう仕事をしたいな。とプロフェッショナルに思わせるだけの内容を書かれていると思います。
補足:
たいした人材育成もできないくせに「研修完備」とかいう人事は人として恥を知りなさい。
そういう所作は、いまや貴重なリソースである優秀な若者の無駄遣いであり亡国的です。
馬場さんのようなスーパーSEやIBMであっても、人材育成に悩んでおられるのに、たかだかと称される企業の癖に、大風呂敷を広げるという企業が多すぎ。
このような研修制度がありますとかいわずに、3年でこういうレベルに達していますと実績ベースで話をしましょうよ。>人事、新卒相手のセミナー担当者
現在MBA中ですか?
人事ってSE育成とか情報セキュリティとか
セミナーとか社外講師の講演とかやると
それがまさに手についたように錯覚しますからねえ。
まったく持って1割の人間もそれをマスターしてなくてもですよ。
やらないよりはましですが
優秀なSEなんてものはなかなか育ちませんよね。
っていうか優秀なSEの数少ないこと・・・
っていうのが今の会社と前の会社にいての
感想ですねえ。結構大企業なんですが・・・・
MBAは夜学の経営学修士です。
新しい視点を身につけられて楽しいですよ。
自分でも辛口だと思いますが、やっぱり今の状況はおかしいと声を大にして言わないと、顧客も業界に入ってくる新人達も、我々もかわいそうですよね。
たとえば、金融業とかと比べてIT業界が酷いというわけではないですが、それぞれの世界の過ちは正されねばならない、と思います。
私も以前、支店で人事の研修プランなどを見て、技術のわからん奴の稚拙な仕事だなぁと思いました。
だいたい、人事のようなやり方で、
「じゃあ、お前はお前の組んだカリキュラムで一人前のエンジニアになってみろ!!」
といわれたらどうするんだろうと思いました
一応、大企業だったんですけどね・・・
でも、同じ大企業で競合した他社はもっとすさまじいレベルのSEを1/3ダースほど客先送りつけてきたので、いずこも同じなんだろうなと思います。
これでは日本の将来が思いやられます。
本当に優秀なSEやプログラマーって数少ないですね。
本当に優秀な上流行程がどれくらいいるのやら。
ただ、個人的に一番重要なのは、尊敬出来る先輩に会える事かなと思います。
おっしゃるとおりですね。
体力のある企業が有利だと思いますが、ごく一部の技術に特化した会社ですと小さな会社でも凄い技術者集団だったりすることもあるようです。
ただ、そうしたネットワークやセキュリティやその他の技術のスペシャリストをSEというかというと、違うように思いますが。
尊敬できる先輩に会えるというのは、とても大事だしそれに尽きると思います。
本人に明確なキャリアパスと目標を持たせる上でも、優秀な先輩や師匠というのは必要不可欠だと思います。
さらにいうと、会社としてそうした優秀で慕われる人にちゃんとした処遇をしているかということが、後輩たちがその会社で自分のキャリアを積んでいこうと思う点では重要だろうと思います。
以前ボードメンバーに
「若手にスキルアップしろといっても、10年選手のエンジニアたちに冷や飯食わせておいたら、『俺もああいう先輩になれるようにがんばろう』なんて思いませんよ。」
といったのですが、今の日本社会はどうも現場で頑張る人たちに敬意を払うという風土が少ない企業が多いように思いますね。
逆にそれがうまくいくと、小売でも製造でもサービスでも会社の業績が向上しているように思います。
研究のおかげで一日中パソコンに向かっているのでSEも卒業後の進路の一つとして考えています。
でも、猫さんのblogを読んで私には厳しい世界なのかなぁ?とも思ったりしています。
何に関してもそうですが、今までのほほんとほとんど苦労もせずに生きてきているので、考え方が甘いのかもしれません。
今が大事な時期だと思うのでしっかり自分と向き合って考えていこうと思います。
今後、SEやIT業界に興味を持つようになったら、いろいろ教えていただけると嬉しいです
「SEの育成」を拝読させて戴きました。日本という国は、元々「職人性」を重視していた国だと思います。良し悪しは別にして、厳しい”徒弟制度”によって技術を伝習して行くというシステムが構築されていました。
ところが、高度成長期に”即効性”が重視されるあまり、人材育成もお手軽で即時的なモノが求められるようになりました。又、海外(中国)への労働力依存体質強化で、国内での人材育成が疎かになって行った事も否定出来ないでしょうね。
日本の強みでもあった”職人性”を取り戻し、国力強化する意味でも、SEを含めた諸産業の人材育成に力を入れて行く必要が有るのではないでしょうか。
さて、書き込み戴いた件ですが、アジア圏の方々が機内等で大声で騒いでいる事有りますね。夜中とか「煩いなあ。」とは思いますが、大声で話すという文化なのかなあと諦めてます(笑)。何処の国でも、マナーの悪い輩は居るとは思いますが、同胞としてそういう日本人が少なくなって欲しいと切に思います。
blogを読んでいてくれたとは思わなかったのでとても嬉しいです。
ところで僕の文章力の問題だと思うのですが、情報通信産業が他の職業に比べて特段に難しいとは思っていません。
ただ、情報通信産業の中でもSEと旧来呼ばれていた職種の方々がしっかりしないと、いけないよね。ということです。
上流行程のSEやプロジェクトマネージャーってオーケストラの指揮者のようなものかもしれません。自分でプログラムを書いたり、保守運用をしたり、チューニングやハードの組み立てができたりするわけではありませんが、全体の演奏の質に対する責任は彼らSEにあります。
そういうクオリティーの仕事をできるエンジニアが育って欲しいなって思っています。
また、どこの世界も一流のプロフェッショナルになるのはとても大変だと思います。
美味しいお寿司を作るのも、美味しい有機野菜を作るのもとても大変で年季のいる仕事だと思います。(食い物ばかりだな・・・)
僕のSEやIT談義であれば、いつでもご連絡くださいね。
セキュリティだとトレンドマイクロとか、
ネットワークだとネットエンズとか、
JAVAだとイーシーワンとかがそうですね。
>ただ、そうしたネットワークやセキュリティやその他の技術のスペシャリストをSEというかというと、違うように思いますが。
SEという言葉にも幅があって、スペシャリストからコンサルまで、割と安易に使われますね。
私的には、やはりディレクターというか、システムをデザインする人かなと思います。そういう意味では、ある程度上流をこなせて、PJを仕切る能力が問われる気がします。
コメントありがとうございます。
日本における職人制とみなされるようなものが、日本の高度成長を支えたといっても過言ではないと思います。
80年代にアメリカで経営戦略論といえば、日本の製造業を学ぶことであったように、日本の現在はそうした職人や職場での連帯感などを基にした生産現場の強さが呼び込んだものです。
今の風潮はどうもマスコミやエセエコノミストの言葉に流されて、中国に安易に出て行ったり、生産現場の人間を軽んじたりする傾向がありますが、時代認識として過去に我々を支えてきたものが本当に有効でなくなったのか、将来どういう社会と会社を作りたいのかを熟慮するということが必要なのだと思います。
強い現場、弱い本社とよく言われますが、机に向かってものを考えている振りをする人間の考えた生産論なんて信用できない、というのが私の考えですし、そういう皮膚感覚なしで、机上での空論を受け付けないことにもトヨタの強さがあると思っています。
私も安易というか少々の悪意的ずるさを感じます。
SEやコンサルティングって、就職活動中の学生や転職する人には受けがいい職種なんですよね。
しかし、SEと言って採用していますが、正確には派遣オペレーターと呼ぶべきだと思います。
SEと聞いて採用されても保守やプログラムに携わる人も多数いますが、それもどうも、採用しやすいように聞こえのいい職種の名称を使っているように思うんですよね。
コンサルティングにしても、顧客の現場でパラメーターチューニングしているようなのまでコンサルですから、(;´д`)トホホですね。
>私的には、やはりディレクターというか、システムをデザインする人かなと思います。そういう意味では、ある程度上流をこなせて、PJを仕切る能力が問われる気がします。
まったく同感です。
そういう人材が足りていないよね、というのが私の思いです。
プロはプロフェッショナルとして希少で敬意を払われるには入り口からちゃんとしているほうが良いと思います。
猫も杓子もミソもクソもSEやコンサルティングだと呼称して人を集めるのをやめましょうよ>採用担当人事、就職サイトの運営者