キンランはかつては雑木林の林床に普通に見られた花だった。
一頃は絶滅まで危惧されたが、最近は保護され、随分と個体数も回復して来ているようだ。
最近私の近くでも見ることのできる公園が増えているのが嬉しい。
ムサシノキスゲで知られる浅間山公園にやってきた。ここはキンランやギンランも群生で見ることができる貴重な場所だ。
4月中旬ぐらいからキスゲよりも一足早くキンランやギンランが咲きだす。
キンランはラン科キンラン属の多年草。地生ランの一種で4月から6月にかけて里山の林の中で咲く。
キンランは人の手の入る雑木林を好む。人の手が入らず荒れてしまうと姿を消してしまうようだ。
近所に小さな林があったが、手入れをする人がいなくなったのか、2,3年前まではよく見られたキンランが、
最近では竹藪の中に埋もれて花を咲かせなくなった。
この公園はキスゲの世話をするグループがしっかりしているので、毎年変わらずきれいな群生を見ることができる。
この日は曇りがちで時折日がさす天気だったので、キンランの花の開き加減も僅かだったようだ。
嬉しいことに、今年は初めて斑入りの葉を持つキンランに出会えた。
ここ浅間山公園ではキンランだけでなく、ギンランやササバギンランも見られる。
私が訪ねたのは4月下旬。残念ながらムサシノキスゲはまだごく一部が咲きだしたばかり、
群生を見ることはできなかった。
おまけはコウゾの雄花と雌花
植栽されていたハンショウヅル
優雅に雑木林の中を飛び回っていたミスジチョウでお終い。
この辺で。