午後時間が空いたので、わずか2週間前に訪ねた裏高尾に出かけて来た。
目的はタカオスミレを拝むことだ。
タカオスミレというのは、葉の表面が焦げ茶色から黒紫色になるスミレ。
高尾山で採集されたので高尾菫と命名された。
花そのものはヒカゲスミレとよく似ている。というより花だけで区別することは
私には全くできない。
場所にもよるがソメイヨシノの散ってしまった頃に咲き始める
葉はヒカゲスミレより少し細長いようだが、混合型もあるので見分けは難しい
今年は春の進みが早いので、間に合うかと心配したが何とか出会うことが出来た。
タチツボスミレと一緒に
ほかのスミレたちも咲いていてこの辺りはずいぶんと賑やかだった。
葉が細かく分かれるエイザンスミレ
この時期一番目立つのが何と言ってもタチツボスミレだ
花色が白く、葉が丸みを帯びているマルバスミレ
細長い葉っぱのスミレは殆どがナガバノスミレサイシン
あまり野では見ることが出来ないトウゴクサバノオも咲いていた。
山地の比較的湿ったところに生育する多年草。分布は宮城県以西、四国、九州だが、
関東地方に多い。
サバノオは鯖の尾で果実の形をたとえたもの
ミヤカタバミも咲いていた。この辺で咲くのはカントウミヤマカタバミらしい。
名にミヤマ(深山)がつくので、深山に咲く花だが、意外と低山でも見かけることが出来る。
針葉樹林帯の林床で多く見られ、北半球に広く分布する。
よく似ている花にミヤマカタバミ、コミヤカタバミもあるが、見分けは難しい。
私も自信は全くないので、間違えているかもしれない。ああそんなことを書いたら
なんかコヤマカタバミのようにも見えてきた……。
至る所で群生していたニリンソウ
花弁は五弁が普通だが、6~8弁まである。以前日光の霧降高原を歩いていたときに
緑色の花弁のニリンソウに出会ったことがあったが、それ以来探してはいるのだがお目にかかれていない。
車を止めてから30分ぐらいの散策で思ったよりたくさんの花に出会えた。
高尾山周辺はハイカーが多いので嫌なのだが、花の多さに負けてついつい出かけてしまう。
今日はこの辺で。