野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

大菩薩峠を歩く

2018-08-11 09:03:20 | 散歩

 登ろうと思った山が天候の悪化や林道閉鎖などで登れないことが

結構ある。そんな時はどうしても山に登りたい気持ちが抑えきれず

近くの山を探すことになるのだが、大体は不満足な結果に終わることが

多いようだ。山にはある程度の準備が必要なのだから当然そうなる。

 今回、何度か登ったことのある雁ヶ腹摺山にチョウの乱舞を求めた

のだが、あと5,6㎞という地点で林道が通行禁止となっていた。過去の経験から

こんな時は素直に引き返したほうがいいのだが、諦めきれず近くの大菩薩嶺に変更した。

 が、今回はたまたまこれが正解だったようだ。前夜台風が通過したばかりとあって

いつもは騒がしい登山者で混みあう山が、閑散として静かな山行を楽しむことができた。

 コウリンカ

 

ロッジ長兵衛前についたのは九時を過ぎたところ。駐車場前には

車が一台のみ。

 

 今日のコースはロッジ長兵衛→福ちゃん荘→雷岩→大菩薩峠→石丸峠→小屋平

→出発地に戻る。大体4時間と少しのコースだ。

 

 しばらくは林道沿いのなだらかな山道を行く。落葉松林を抜けて

すがすがしい風が吹いてくる。

 

 30分ほどで福ちゃん荘前を通過すると山道らしくなってくる。

 ウツボグサの咲き残り

 

 この岩を抜けると傾斜のきつい登りが待っている

 

 高山植物には稀な花色のコウリンカ。今が旬のようでたくさんの群生を見ることができた。

 

 

 マルバタケブキ

 

 

 

 岩に隠れるように咲いているハナイカリ

 

 

 登りはきついがこの辺は花が多くみられるので苦にならない。

これはシラネニンジン

 

 タチコゴメグサは注意深く見ていないと見逃してしまう花。

 

 

 一時間足らずの登りで大きな岩が見えてきた。雷岩だ。

 

 ここからは今日一番の楽しみ、なだらかな稜線歩きが始まる。

 

 天気は申し分ないのだがガスが出てきたようだ。

 

 

 眼下ガスの切れ間に見えるのは上日川ダム。最近は大菩薩湖というそうだ。

 

 

視界はガスで遮られても花を見る分には支障がない。

 稜線に咲くウスユキソウ

 

 低山のホタルブクロに比べると色が濃い、ヤマホタルブクロ

 

 ハクサンフウロ

 

 

 ガスは稜線一帯を覆ったかと思うとさっと晴れてゆく。

 

 

 前方を行くのは先ほどまで雷岩の上にいた60代の夫婦連れ。「あの花は何て言うんですか」

とコウリンカを尋ねるので教えてやったのだが、礼も言わない。こんなことなら

知らないと惚ければ良かった。

 

 奥多摩の山々も美しい

 

 花を探している間に再びガスが出てきたようだ。

 

 賽の河原を通過

 

 ゆっくり歩いて一時間、大菩薩峠に立つ介山荘が見えてきた。

 

 今日はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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