野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

18切符福島紀行

2016-12-27 10:34:42 | 散歩

 どういうわけか私の家族の一人が韓流(私はこれをカンリュウと思っていたが

ハンリュウと読むのだという)ドラマに時期遅れではまっている。

 人の趣味に口を挟むほど野暮ではないので黙ってはいるが、

私にはまったくわからない世界だ。テレビ画面に現を抜かしているのを見ていると、

反日韓流ドラマ(ちょっと偏見ある記事だが)のトンデモDVDでも見せてあげたいと

つい意地悪なことを考えてしまう。 

 そういえば最近、韓流ドラマもK-POP歌手もすっかり地上波から

姿を消してしまった。2003年に冬ソナから始まった韓流ブームから10年近くたち

慰安婦少女像問題などを契機に世間は嫌韓に流れを変えつつあるようだ。

が、この嫌韓、嫌中感情は一部では安倍政権の下支えにもなっているようで危うい。

昔から使われてきた近くに敵を作り、支持を固めるという政治戦略に思えてならない。

 そういう意味では時期外れの韓流ブームにはまり、K-POPを口ずさむのは

今となっては一つのプロテストと言えるのかもしれない。

 

 話は変わり今回は久しぶりに18切符を使って、上越線→只見線→磐越西線→水郡線→常磐線

と2泊3日の鉄旅をしてきた。「雪に埋もれてみたい」というのが今回の目的。

 

朝7時過ぎに出発し5時間超各駅電車に揺られ、只見線の新潟側の始点である

小出駅に着いたのは12時56分。

ホームには13時11分発の只見行の2両編成の気動車が待っていた。

 

 

ホームのすぐ脇をゆったりと流れるのは魚野川。少し下った越後川口で飯山線沿いに

流れてきた信濃川と合流する。

 

 頻りに只見線の気動車をカメラに収めていた鉄道マニアたちとともに汽車に乗り込んだ。

車窓からは魚野川の支流 破間(あぶるま)川が見える。

 暫くはこの川に沿って只見線は走っていく。

 

 入広瀬駅を越えた辺りから雪が激しくなってきた。

 急流が緩い淀みになったところはダムの近くなのだろう。

右上に見えるスノーシェッド(覆道)は冬期不通になる国道252号線に設けられたもの。

 

 小一時間で只見の一つ前の駅大白川についた。

 

 

 六十里トンネルという6kmを超える長いトンネルを抜け、福島県に入った。

 

 雪のちらつく中人家が見えてきた。

 

 

 一時間と17分の乗車で只見駅に着いた。

 雪は小降り、寒さも思ったほどではない。

用意してきた手袋やライトダウン、パッチなどは当分必要なさそうだ。

 

 この先は会津川口まで只見線は現在も不通状態(5年間)が続き、代行バスが

一日数本只見ー会津川口間で運行されている。

 

ホームの看板。

 

雪は少し小康状態になってくれた。

 

除雪された雪が堆く積まれている

 

 時刻はまだ二時半を回ったところ、民宿に荷物を預けてダムまで歩くことにした。

 

道にはまったく雪は残っておらず歩きやすい

 

 

踏切の先は只見スキー場。リフトは動いているようだが、スキーヤーは見かけなかった。

 

消火用の散水栓が街角ごとにおかれている。

 

 国道沿いの民家。豪雪地帯でよく見かけるように玄関口に防雪、防風の空間が設けられている。

 

東北地帯でよく見かける聖書看板がトタン壁に貼られている。これは宮城県にある聖書配布協力会

貼ったもの。東北地方に多いが全国的(沖縄以外)にも見られる。これについては

ここのブログが興味深い記事(中段から下)を載せている。

 

 道を歩いていると側溝の用水路の立てる水流の音がすごい。

 

向こうに見えるのは「ただみブナと川のミュージアム」の建物。

 

周囲はちょっとした公園になっているが、現在は雪に埋もれていた。

 

只見川にかかる町下橋。鉄骨だけの無骨な橋がいい雰囲気だ。

この橋を渡って対岸に行く。

 

 一時は日差しも見えたのだが、再び雪がちらつくようになってきた。

レンズにすぐに雪がつくのでしょっちゅう拭いてやらなくてはいけない。

 

 

ぶらぶら歩いて一時間。やっと只見ダムが見えてきた。

 

 

ダムの傍まで行ってみる。

 

 このダムは東北電力の施設ではなく、J-POWER のものだったんだね。

 

下流側。中央の山は柴倉山。

 

上流側はもちろんダム湖となっているが、水鳥の姿は見えない。

 

 上流には田子倉ダムがある。

 

 

ダムの脇に立つ歳時記会館は現在冬期休業中。

 今回はここまで。長くお付き合いして貰いお疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

 


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