野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

6月の高尾山を歩く

2017-06-07 17:57:07 | ハイキング

 

  サイハイラン

昨日九州が梅雨入りしたと聞いたら、今日は関東の梅雨入りだそうだ。

6月5日からは節季が芒種(ぼうしゅ)と変わる。芒種とは芒(のぎ)のあるイネ科の

植物である稲や麦を蒔く季節ということのようだ。

 

 早起きして高尾山を6号路→2号路→3号路→5号路→学習路(富士見台園地を廻る)

→4号路→1号路とコンプリートしてきた。歩行距離12.5km、総歩数21000歩余となった。

 

 登り始めたのは早朝6時を過ぎたばかり。登山者の数が年間300万人を超えるといわれる

高尾山だが、平日の早い時間だとまだ人は少ない。

登山路にはコバノタツナミソウやフタリシズカが咲いている。

 

 

 ガクウツギも咲き出した。

 

 これはウツギ

 

甘い香りを放つスイカズラ。別名金銀草。

 

 ヤブムラサキやウリノキはやっと咲き出したばかりだ。

 

 

 ガマズミは最盛期を迎えた。

 

 3号路に入って薄暗い道を歩いているとギンリョウソウを見つけた。

 

たくさんの花を付けたナルコユリ

 

 カンアオイの花

 

サイハイランも数か所で見ることができた。

 

 6号路の途中では期待していたセッコクが見ごろだった。

 

 セッコクは岩の上や大木に寄生する着生ランのなかま。北海道、沖縄を除き本州から

九州まで分布する。最も沖縄にはよく似たオキナワセッコクがある。

 

 

 3号路の途中、タヌキを見かけた。

 

 ノイバラ

 

高尾山では初めて出会えたハンショウヅル

 

 今回はセッコク以外にもう一つ、出会いたい花があった。

それはイナモリソウだ。

 

 イナモリソウはアカネ科の多年草。分布は関東以西の本州。

 

 ハコベに似ている4枚の葉を持つことからヨツバハコベの別名もある。

 

花が星咲きのものもよく見かける。

 

 イナモリの名は三重県稲盛山で発見されたことから。

 

 この花私は高尾山以外でお目にかかったことがない。

 

 その他に思わずも出会えた珍しい花

オオバウマノスズクサ

 

ツレサギソウはラン科の花でなかなか見ることができない。富士見台付近の学習路に

立札があったので見ることができた。ちょっと枯れかかったいたのが残念。

 

 花だけでなく虫たちも姿を見せ始めたようだ。優雅に舞っていたのが

渡り蝶のアサギマダラ。草につかまったところでやっと撮れた。

 

 道案内をするように飛んでいた。コジャノメ

 

 羽化したばかりのオニヤンマ

 

ヒシバッタかな

 

 カワトンボの♂は縁紋が赤茶色となる

 

 登山者が多いのが欠点だが、花の多さは何と言っても魅力的。

これだから高尾山通いはなかなかやめられない。この辺で。