久しぶりに栃木の花之江の郷を訪ねた。正式にはもめん弥 花之江の郷 野の花自然園という。
日本でも数少ない、自然の野花を中心にした民営の植物園である。
今まで季節を変えて数回訪ねたことがあったが、8月下旬に訪ねたのは初めて。
開園の9時10分前には到着したが、殆ど待つ間もなく入園できた。
入り口の左脇には食事処「自然荘」がある。今回は帰り、ここで大人の味かき氷を頂いたのだが
火照った体を鎮めてくれ大変うまかった。
園内にたくさん咲いていた花。花の名を園の人に教えてもらったのだが忘れてしまった。
スズムシソウ(スズムシバナ)
黄色いヒオウギの花は珍しい
4つのゾーンのうちの山ゾーンには秋の野草が咲き始めていた。
お目当てのレンゲショウマは少し時期が早かったか
涼しげなコバギボウシ
キバナノアキギリやフシグロセンノウは低山歩きでよく見かけるなじみの花だ。
街中の公園でも見られるツルボの花。刈り込まれた芝生の上に良く咲いている。
あっかんべえーをしたようなハグロソウはキツネノマゴの仲間。御岳川沿いや高尾山などの
林床で群生に会える。キツネノマゴほど一般的ではないが平地でも
自然のよく残された公園では見ることができる。
初秋の花、カリガネソウやヤマジノホトトギスの花も咲きだしていた。
雁がねの名は特徴的な花の形からきた。この花は一度見たら忘れられない。草丈は1mにもなり、一つの株に
たくさんの花をつける。分布は日本全国の山地とあるが、奥多摩や秩父の山で見かけたことはついぞない。
それとは違い、ホトトギスの仲間の花はタマガワホトトギスやヤマホトトギスなどとともに
8月の終わりから山でよく出会うようになる。
気が付いたらススキの下にナンバンギセルが顔を覗かせていた。名は花の形と
先端の赤い部分が煙管の火口(ほくち)に見えることからつけられた。
道端でも普通によく見かけるツユクサ、ヌスビトハギ。
高原に咲くマツムシソウやオトギリソウ
山地に咲くアオヤギソウ。緑色の部分は花が終わった後のガクではなく花そのもの。
キツネノカミソリはヒガンバナの仲間だが、ヒガンバナよりも少し早く咲く。
名の由来となっている鋭い葉は花の咲く前に散ってしまう。
真っ赤に実ったトチバニンジン
マムシグサの仲間も間もなく赤く色づいていくだろう。
今回はこの辺で。