野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

尾瀬至仏山に登る

2016-07-21 08:59:11 | 登山

 <前回からの続き>

見晴から歩いて1時間半、至仏山の登山口山の鼻に着いたのは7時過ぎ。

たくさんの登山者でざめいている中、とりあえず軽い朝食をとった。

 7時半、水を補給し一方通行の登山路を登り始める。

 

暫くは薄暗い森の中の急登が続く。

ウスユキソウ

 

アカミノイヌツゲ

 

 森林限界を過ぎると一気に見晴が広がる。

まだ薄い朝もやに覆われた尾瀬ヶ原が眼下に見えてきた。

 

 一際艶やかなクルマユリ

 

高度が上がるととともに尾瀬ヶ原もくっきりと見えだした。

 

コメツツジとチチブドウダンツツジ

 

 

 

随分と登ってきた。この辺りで標高も2000mを越えた。

 

蕾をほころばし始めたシブツアサツキ

 

ミヤマダイモンジソウ

 

 蛇紋岩の急登が連続する。汗が止まらず息も切れる、胸突き八丁一番つらいところだ。

 

 辛さを忘れさせてくれるのが高山の花たち。ホソバコゴメグサ

 

 

 この花も会いたかった花の一つだ、タカネシュロソウ

 

蛇紋岩の隙間にはホソバヒナウスユキソウ。ここ至仏山と谷川岳でしか見られない花だ。

 

 

 尾瀬ヶ原の向こうには燧ケ岳

 

この辺りは高天原といわれ、高山植物のお花畑となっている。

 

イブキジャコウソウ

 

タカネナデシコ

 

 これも高嶺の名が付くタカネシオガマ

 

 

蛇紋岩特有の高山植物の一つジョウシュウアズマギク。ホソバヒナウスユキソウと同じく至仏山と

谷川岳特産の花だ。

 

笹薮の下に群生するタテヤマリンドウ

 

久しぶりに出会えたムシトリスミレ。ねばねばした根生葉で小さな虫をとらえる。

その粘液は同時に消化液ともなっていて、滋養の不足を補っている。

 

 喘ぎながら登ること2時間半、登山者でいっぱいの至仏山頂上に何とか辿り着いた。

 この辺で。