<前回からの続き>
見晴から歩いて1時間半、至仏山の登山口山の鼻に着いたのは7時過ぎ。
たくさんの登山者でざめいている中、とりあえず軽い朝食をとった。
7時半、水を補給し一方通行の登山路を登り始める。
暫くは薄暗い森の中の急登が続く。
ウスユキソウ
アカミノイヌツゲ
森林限界を過ぎると一気に見晴が広がる。
まだ薄い朝もやに覆われた尾瀬ヶ原が眼下に見えてきた。
一際艶やかなクルマユリ
高度が上がるととともに尾瀬ヶ原もくっきりと見えだした。
コメツツジとチチブドウダンツツジ
随分と登ってきた。この辺りで標高も2000mを越えた。
蕾をほころばし始めたシブツアサツキ
ミヤマダイモンジソウ
蛇紋岩の急登が連続する。汗が止まらず息も切れる、胸突き八丁一番つらいところだ。
辛さを忘れさせてくれるのが高山の花たち。ホソバコゴメグサ
この花も会いたかった花の一つだ、タカネシュロソウ
蛇紋岩の隙間にはホソバヒナウスユキソウ。ここ至仏山と谷川岳でしか見られない花だ。
尾瀬ヶ原の向こうには燧ケ岳
この辺りは高天原といわれ、高山植物のお花畑となっている。
イブキジャコウソウ
タカネナデシコ
これも高嶺の名が付くタカネシオガマ
蛇紋岩特有の高山植物の一つジョウシュウアズマギク。ホソバヒナウスユキソウと同じく至仏山と
谷川岳特産の花だ。
笹薮の下に群生するタテヤマリンドウ
久しぶりに出会えたムシトリスミレ。ねばねばした根生葉で小さな虫をとらえる。
その粘液は同時に消化液ともなっていて、滋養の不足を補っている。
喘ぎながら登ること2時間半、登山者でいっぱいの至仏山頂上に何とか辿り着いた。
この辺で。