今年も一泊二日の旅程で尾瀬に出かけてきた。
スタートは大清水口。去年から運行開始された低公害車で時間稼ぎを
しようと考えていたのだが、生憎出たばかり(30分毎)なので、いつも通り歩くことにした。
一之瀬までは旧道歩き。クマよけの鈴が道標にぶら下がっている。
こういうのを見ると思わず鳴らしたくなるのは私だけだろうか。
登山口入口には種落としのマット。この上で靴底を扱いて外来種などの種子を落とす。尤もこれでは落とした種が残るだけ、
効き目があるのかどうかはやや疑問が残る。
小沢に沿って登っていく。ツクバネウツギが緑色の種をつけ始めている。
ヤマブキショウマは咲はじめ。
カラマツソウ
そして花期の長いゴゼンタチバナはあちらこちらで見かけた。
一之瀬から標高差350mを登っていく、ほぼ一時間で三平峠に到着した。
幹に結ばれた赤いテープの高さが冬季の雪深さを物語る。
下り始めて間もなく尾瀬沼が見えてきた。中央には大江湿原の三本落葉松。
三平下までは下りだと15分ほどあっという間についてしまう。
ちょうど昼時だったのでここで持参してきたおにぎりを頂いた。
尾瀬沼東岸からの燧ケ岳。嬉しいことに天気には何とか恵まれたようだ。
再び歩き出して小半時、尾瀬沼ビジターセンターが見えてきた。
大勢のハイカーが休んでいたが、あまり時間に余裕がないのでそのまま通過することにした。
7月中旬のこの時期、大江湿原はニッコウキスゲの黄色い絨毯で覆われるのだが、
シカの食害の影響なのか、どうも年々キスゲの株数が少なくなってきているように思える。
それでもこの辺りが比較的多く咲いていたところ。
紫色の花はカキツバタ。
尾瀬沼北岸を沼尻(ぬしり)に向かう。途中には幾つか小湿原が点在している。
ワレモコウ
沼尻に近づいてきた。湖岸にはフトイが多く生えていて、独特の風景を作っている。
今日は見当たらなかったが、水鳥を見かけることも多い場所だ。
イワナシの実
沼尻平まで一時間足らずで着いた。湿原の中サワランが点々と咲いている。
花を終え綿穂をつけたワタスゲ
数人のハイカーが休んでいるのはかつて沼尻休憩所があったところ。
去年9月の出火で現在は焼け跡が残されているだけ。
かつてはこんな感じ。
ここから見る風景は尾瀬の中でも1,2を争うところ(私的には)だっただけに本当に残念なことだ。
今回はこの辺で。