野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

尾瀬に泊まる1

2016-07-17 08:39:41 | 散歩

 今年も一泊二日の旅程で尾瀬に出かけてきた。

スタートは大清水口。去年から運行開始された低公害車で時間稼ぎを

しようと考えていたのだが、生憎出たばかり(30分毎)なので、いつも通り歩くことにした。

一之瀬までは旧道歩き。クマよけの鈴が道標にぶら下がっている。

こういうのを見ると思わず鳴らしたくなるのは私だけだろうか。

 

登山口入口には種落としのマット。この上で靴底を扱いて外来種などの種子を落とす。尤もこれでは落とした種が残るだけ、

効き目があるのかどうかはやや疑問が残る。

 

小沢に沿って登っていく。ツクバネウツギが緑色の種をつけ始めている。

 

ヤマブキショウマは咲はじめ。

 

 カラマツソウ

 

 そして花期の長いゴゼンタチバナはあちらこちらで見かけた。

 

一之瀬から標高差350mを登っていく、ほぼ一時間で三平峠に到着した。

 

 幹に結ばれた赤いテープの高さが冬季の雪深さを物語る。

 

 下り始めて間もなく尾瀬沼が見えてきた。中央には大江湿原の三本落葉松。

 

 三平下までは下りだと15分ほどあっという間についてしまう。

ちょうど昼時だったのでここで持参してきたおにぎりを頂いた。

 

尾瀬沼東岸からの燧ケ岳。嬉しいことに天気には何とか恵まれたようだ。

 

 再び歩き出して小半時、尾瀬沼ビジターセンターが見えてきた。

 大勢のハイカーが休んでいたが、あまり時間に余裕がないのでそのまま通過することにした。

 

7月中旬のこの時期、大江湿原はニッコウキスゲの黄色い絨毯で覆われるのだが、

 シカの食害の影響なのか、どうも年々キスゲの株数が少なくなってきているように思える。

 

 それでもこの辺りが比較的多く咲いていたところ。

 紫色の花はカキツバタ。

 

 

 

 尾瀬沼北岸を沼尻(ぬしり)に向かう。途中には幾つか小湿原が点在している。

ワレモコウ

 

 沼尻に近づいてきた。湖岸にはフトイが多く生えていて、独特の風景を作っている。

 

 今日は見当たらなかったが、水鳥を見かけることも多い場所だ。

 

イワナシの実

 

 沼尻平まで一時間足らずで着いた。湿原の中サワランが点々と咲いている。

 

花を終え綿穂をつけたワタスゲ

 

 

 数人のハイカーが休んでいるのはかつて沼尻休憩所があったところ。

 

去年9月の出火で現在は焼け跡が残されているだけ。

かつてはこんな感じ

 

ここから見る風景は尾瀬の中でも1,2を争うところ(私的には)だっただけに本当に残念なことだ。

 

今回はこの辺で。