野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

野川沿いの散歩

2016-06-28 18:14:36 | 散歩

 6月も間もなく終わり、早や今年も一年の半分を過ぎようとしている。

節季はは夏至に入った第一候(6月21日~25日)が乃東枯(なつくさかる)だが、

第二候(6月26日~7月1日)は菖蒲華(しょうぶはなさく)となっている。

 

 野川も水量をまし、普段とは違い生き生きとした流れとなっている。

 

 この時期、川沿いの土手を埋め尽くすのはワルナスビの花。漢字では悪茄子。名前の通り

棘もあり全草有毒成分を持つ。北米原産で日本には昭和初期に渡来したとされている。

 

白花の株もある

 

野川観察園もこの雨では人影もなく、閑散としている。

 

この時期、ガガイモ科のコバノカモメヅルが咲きだす。

 

 分布は関東、中部、近畿地方の山野の草原や湿地。とはいうものの。私の住む多摩地区の丘陵や低山では

ほとんど見かけることはできない。

 

 カモメの名は対生する葉の形から来たという。それにしてもヒトデのような変わった形の花だ。

 

 雨はずっと降り続けている。大きな葉で休んでいるミドリシジミを見つけた。

北海道から九州まで広い範囲に分布する蝶だが、特にハンノキ林に多い。

 

 咲きだしたばかりのギボウシ

 

 夏至の第三候は半夏生。水辺には名の通りのハンゲショウも咲いていた。

 

マタタビのように葉の一部を白化させている。半夏生は半化粧にも通じるのだろう。

 

 臭気がありドクダミの仲間でもある。別名は片白草。特有の匂いを持つ。

 

梅雨時に怪しげな匂いを撒き散らして、虫たちを誘引しているのだろうか。

 

 この辺で。