野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

北山菖蒲園

2016-06-10 19:12:55 | 散歩

 雨上がりの夕暮れ、近所の北山菖蒲園に出かけてきた。

今年の菖蒲祭りは6月4日から。出かけたのは5日だから、見頃までは

まだ早かったようで、せいぜい3,4分咲きといったところ。今週末辺りが

一番の見ごろとなりそうだ。

 

全体の風景としては少しさびしいが、一本一本活けられた花のように撮るには、

背景がすっきりとして見栄えが良い。

 

 

 

 最近は遠くからの客も増え、菖蒲の品種名を書いた立札も増えてきているが

混植しているのでわからないものが多い。

 キショウブとの掛け合わせでできた品種「稔りの秋」、これはわかった。

 

 残りのほとんどはは名前のわからない品種。

 

三つ繋がったような形が面白い

 

 

 

 

 あまり書くことがないのでアヤメとハナショウブ、カキツバタの見分け方でも。

見分けポイント①、花弁の元の部分がそれぞれ黄色(ハナショウブ)、

網目(アヤメ)、白色(カキツバタ)となっているところ。これを知っているだけで

殆んどが識別できる。

 

 見分けポイント②生えているところ

乾燥地を好むアヤメと湿原に生えるカキツバタに対し、ハナショウブはその中間の半乾燥地に生える。

 

 見分けポイント③ 葉脈

ハナショウブは菖蒲と同じく葉脈がはっきりしているのに対し、アヤメやカキツバタは目立たない。

こんなところも識別ポイントのひとつ。さらに言うとハナショウブは剣先のように葉が

細く鋭い。

 

 咲き方も三英咲き、六英咲き、八重咲きが代表的だが、、これは変わっていて

玉宝蓮という玉咲きの品種。

 

 

品種は大きく分けて、江戸系、肥後系、伊勢系、そして長井系の四つ。

ここ北山公園では山形県の長井市と交流し、公園の一角に長井古種のコーナーを設けている。

 

 

 

ハナショウブの花色は白、ピンク、青、紫、そしてキショウブとの交配により出来た黄色

と多岐にわたっている。

 

 

 

 

 

 

 ハナショウブは江戸時代にたくさんの品種が開発され、

現在はその数2000種以上に及ぶといわれている。

 

 この辺で。