野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

奥武蔵の峠を歩く

2016-06-04 15:41:32 | 散歩

 奥武蔵は飯能から秩父へ抜ける手前一帯の地域を指す。山としては武甲山、

伊豆ヶ岳などの1000m前後の山が知られている。自然も残されていて

奥多摩や高尾に比べると歩く人は少ないので、静かな山行を楽しむことができるのが良い。

 

 峠から見た奥武蔵の峰々、雨模様の天気の中幾重にも重なっている。

 

道の脇にツクバネウツギが咲いていた。

 

 名は実が羽根つきのハネに似ていることから

 

ひらひらと飛び回っているのはアサギマダラ。何とか枯草に止まってくれた。

 

初夏のこの頃は木の花が多く咲く。そしてその殆んどが白い色の花だ。

点を突き刺すように上に向いて咲く朴の木の花、花も葉も大きな木の花だ。

 

こちらは低木のヤブデマリとガクウツギ

 

 

 麓の方ではニセアカシアが甘い匂いをまき散らし、林道を覆うように咲いていた。

 

 その下にも白いウツギの花が咲いている。

 

 少し青みがかっていて涼しげなコアジサイも咲きだしていた。

 

 1000mを超えたこの峠の付近ではまだシロヤシオが咲き残っていた。

 

 

 

 山道をさらに登っていくとサラサドウダンツツジに出会えた。

 

 

 

 

 防火帯を兼ねた山道を歩く。幅の広い山道をさわやかな風が通り抜けていく。

 

 更に紅色が濃い花だが、チチブドウダンとは少し違うようだ、これもサラサドウダンか

 

 

 

 道幅が広いので、鳥の姿が見つけやすい。

きれいな囀りを聞かせてくれたオオルリ

 

稀にしか見かけないマミジロにも出会えた

 

  控えめに突き出した露頭

 

 木の花だけでなく足元にも白い花が咲いている。

これはマイヅルソウだ。

 

蕊の根元がほんのりピンク色したクワガタソウも咲きだしたようだ。

 

そしてギンリョウソウ

 

 人気もなく、藪もなく、起伏も少ない山道を一歩一歩ゆっくりと歩いた。

 

 この辺で。