野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

赤塚植物園ー早春の木の花

2016-03-10 21:47:56 | 植物園

 板橋区の赤塚植物園を久しぶりに訪ねた。

 小さな植物園だが、世話をする人の植物愛が感じられとても雰囲気がいい所だ。

 

3月上旬、まだ咲いている草本科の花は少ないが、木の花はそれなりに咲き始めていた。

シキミ(樒)は仏教に縁のある花だが、花、葉、茎、根に至るまですべての部分に有毒成分を持つ。

 

 

マンサクはやや旬を過ぎていた。

 

サンシュユはミズキ科。

 

よく似ているダンコウバイ(檀香梅)はクスノキ科。

 

二輪だけ残された河津桜

 

 侘助という品種の椿

 

トサミズキ

 

よく見てみるとお人形さんがぶら下がっているようだ。

 

 こちらはやや遅れて咲く、花の小さいヒュウガミズキ

 

馬が葉を食べると毒性分により、酔ったようになるというので馬酔木(アセビ)。鹿も食べないので、奥多摩の低山では稜線でよく見かける。

 

ボケ。漢名の木瓜は瓜のような実をつけるため。日本に自生するクサボケの実は果実酒としても使われる。

 

 

 早春一際芳しい香りを放つ沈丁花(ジンチョウゲ)の花。日本には雌株がほとんどないので、実を見ることは普通できない。

 

花をたくさんつけたウグイスカグラ。山でもよく出会うスイカズラ科の低木だ。

 

ユキヤナギはバラ科の花。シモツケの仲間で公園や庭木によく用いられている。

日本原産との説もあるが、山野で自生の姿を見かけることは殆んどない。

 

ミツマタは和紙の原料として知られる。

 

 万葉集では三枝(さきくさ)として柿本人麻呂の歌に登場している。

 

お終いは地中海原産のナギイカダの花。この花は非常に小さく、ハナイカダのように葉の中央に花をつける。

 

 葉は棘のように痛いのでこの小さな花を探すのには苦労した。

 

  この辺で。