板橋区の赤塚植物園を久しぶりに訪ねた。
小さな植物園だが、世話をする人の植物愛が感じられとても雰囲気がいい所だ。
3月上旬、まだ咲いている草本科の花は少ないが、木の花はそれなりに咲き始めていた。
シキミ(樒)は仏教に縁のある花だが、花、葉、茎、根に至るまですべての部分に有毒成分を持つ。
マンサクはやや旬を過ぎていた。
サンシュユはミズキ科。
よく似ているダンコウバイ(檀香梅)はクスノキ科。
二輪だけ残された河津桜
侘助という品種の椿
トサミズキ
よく見てみるとお人形さんがぶら下がっているようだ。
こちらはやや遅れて咲く、花の小さいヒュウガミズキ
馬が葉を食べると毒性分により、酔ったようになるというので馬酔木(アセビ)。鹿も食べないので、奥多摩の低山では稜線でよく見かける。
ボケ。漢名の木瓜は瓜のような実をつけるため。日本に自生するクサボケの実は果実酒としても使われる。
早春一際芳しい香りを放つ沈丁花(ジンチョウゲ)の花。日本には雌株がほとんどないので、実を見ることは普通できない。
花をたくさんつけたウグイスカグラ。山でもよく出会うスイカズラ科の低木だ。
ユキヤナギはバラ科の花。シモツケの仲間で公園や庭木によく用いられている。
日本原産との説もあるが、山野で自生の姿を見かけることは殆んどない。
ミツマタは和紙の原料として知られる。
万葉集では三枝(さきくさ)として柿本人麻呂の歌に登場している。
お終いは地中海原産のナギイカダの花。この花は非常に小さく、ハナイカダのように葉の中央に花をつける。
葉は棘のように痛いのでこの小さな花を探すのには苦労した。
この辺で。