この間、「2045年問題」という言葉を初めて知った。すでに知っておられる方もあろうが、
簡単に言うと、2029年にはコンピュータの知性が人間を超え、更に2045年になると
人工知能の性能が全人類の知性の総和を超えるー特異点(シンギュラリティ)がやってくるのだという。
最近グーグルが開発したアルファ碁が囲碁の世界チャンピオンを破ったというニュースがあったが、
クイズチャンピオンを負かしたIBMのワトソン、自動運転システムの実用化などなど
その手のコンピュータの驚異的な進化のニュースは枚挙にいとまがないほどだ。
2045年といえばわずか30年後。その時世界は一体どうなっているのだろうか。
マイケル・オズボーンの予測 「今後10~20年で自動化される仕事」というのにも随分驚かされた。
はたしてその進歩は人間にとって幸福なものになっていくのだろうか。(閑話休題)
3月中旬、裏高尾の林道を沢沿いに歩いた。
テングチョウが盛んに花を求めて飛び回っていた。
ヤマルリソウもやっと咲き始めた。
見上げるとフサザクラも咲いている。桜といっても花弁はない蕊だけの原始的な木の花だ。
沢沿いにはユリワサビやコチャルメルソウ
ヨゴレネコノメも見つけた
沢沿いを奥に進む。
今回の一番の目当ては何と言ってもハナネコノメ。
ハナネコノメはユキノシタ科ネコノメソウ属の花。花茎は5cmほどで、先端に2,3個の花がまばらに咲く。
ハナネコノメの和名は花猫の目でシロバナネコノメソウの変種らしい。
小沢の苔の生えた大石に着生することが多い。
多年草の花なので、毎年お目当ての岩で群生を見ることができるのが良い。
小さな花だが、谷筋に陽がさすと途端に妖精のように輝き始める。
時には岩の間にびっしりと群生する。
場所によっては大岩全体を覆い尽くす群生を見ることもできる。
花期は結構長く、3月(年によっては2月下旬)から4月にかけて次から次へと咲き継いでいく。
可憐な姿をもう一枚。
この辺で。