FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>NOSE町田店レッスン

2013-10-22 13:21:07 | クライミングレッスン報告
9月29日(日)
メンバー:ゲンちゃん(小2)、リューセイ(小4)、たけくん(小4)、ユキちゃん(小5)、タイゴ(小5)、コーヘイ(中2)、ユイト(高1)

今日はアウトドアの予備日。
今月は初級アウトドアが不成立、中級アウトドアが無事終了、ということで予備日は使わずに済んだため、NOSE町田店にお邪魔することに。
こちらの店長のOさんとは古くからの知り合いで、相模原店にも大分お世話になりました
今回町田店をオープンすることになり、キッズスクールのご依頼を頂いたのですが、私の方の予定が今現在パツパツなため叶わず
そのかわり、なるべく月1回ペースでこちらにお邪魔させて頂くことにし、今日はその第1回目です。

当クラブの生徒たちにも、こちらのジムの近くに住んでいる子が結構いるため、午前と午後でレッスンを募集。
午前中は初級で1時間半レッスン、午後は中級で3時間レッスンとしてみましたが、様子を見ながら今後調整して行きますね

午前中はゲンちゃんとリューセイが、午後はユキちゃん、たけくん、コーヘイ、タイゴの常連に加えて、久々にユイトが参加

さて、午前中のレッスン。
基本練習の後は、ボルダーの時間だ。

私はレッスンの時、ボルダーは主にテープ課題を利用している。
子どもたちが繰り返し練習し、動きを習得するために分かりやすいからだ
以前は子供たち用に課題を作ってレッスンに使ったりしたこともあったのだが、その場だけになってしまって反復練習がままならないため、特に初級レッスンではテープ課題を使うことに落ち着いたのだった。

自転車に一度乗れると、忘れない。
クライミングの基本的な動きもそのレベルになるように、しっかりと体に刻みたい。


さて、ゲンちゃんは小さいながらも5級の手足課題に果敢にトライ
かなり善戦していたぞ
安定した、理にかなった動きを身につけて来ているゲンちゃん
今度は「不安定な動きを安定して出来る」ということを目指して行くと、またレベルアップするね

練習量が不足気味のリューセイ。
まだ安定した動きが身についていないため、ボルダーでは不安定なまま手を出して危ない落ち方をし、いつも私に叱られている
怪我をして痛い想いをするのは自分なんだよ~
でも、ここのボルダーはホールドのかかりが良く、6級くらいまではさほど遠いパートもなくて安定して動けるよう作ってあるようなので、リューセイもしっかり動けるようだ
6級が何本も登れて嬉しそうだった
自主練習もここなら頑張れるかな~
何でもそうだけれど、自然と体が反応するようになるまで繰り返し練習するのはとても大事なことなんだよ

ルートは、ゲンちゃんが初リード
なかなか落ち着いて出来ていたよ
ルートだと気持ちが入って良い登りをするリューセイも、活き活きとたくさん登っていた

午後は3時間の中級レッスン。
即席で基本練習課題を作り、やってもらう。
中級になるとちょっと普通ではない、頭が下になるような所謂「ストレンジムーブ」もやってもらうのだが、即席で作ったため抜け道が出来て、みんな頭が下にならずに切り抜けられちゃった
みんな、「出来たからま、いいや ユキちゃんだけが何度も設定ムーブで練習していたね
あ~、反省。。。

今日はクライミングのゲームをしよう、という言うとみんなウキウキ
子どもたちはクライミングでのゲームが大好きだ。
でも、これを先にしてしまうと、ルートの時間が足りなくなる可能性が。。。
なので、ルートを一人10本登ったらねということに。
はじめはみんな「え~っ」と不満の声を上げていたが、近頃ルートの楽しさを知り出した面々。
ルートエリアに行くとスイッチが入った

たけくんは11前半をオンサイトし、ユキちゃんも11中盤を何本もオンサイト&レッドポイント
タイゴも11前半が登れたね
コーヘイは12をオンサイトし、専門が忙しいユイトはすぐにヘロヘロになりながらも楽しそうだった

最後はトップロープでヨレヨレになるまで登り、ゲームの時間はなくなっちゃった
「ちょっとだけボルダーする時間ならあるよ。やりたい人~」と聞くと、みんな「疲れた~

でも、タイゴだけが頭を汗でびしょびしょにしながら「やる~
それにつられて、みんなも参加。
疲れたと言いながらも、結構登っていた

  ↓NOSE町田店。 レッスン中の写真は、とり忘れてしまいましたスミマセン^_^;


2013年スペインツアー ⑫

2013-10-20 11:46:30 | 日記
9月9日

クライミング8日目。
今日はいつも Las Ventanas 方面に行く途中にある、短~い日本的エリア(通称奥多摩エリア)でアップをしてみよう、ということになり、谷に下りる道すがらに寄ってみる。
ルートの長さは6~10メートル 短っ
6a(5.9~10a)、6b(10b~c)、6b+(10d~11a)、6c(11b~c)の4本でアップ。
短いだけあって、結構悪い しかも巨人サイズ アップのハズがアップアップに
  ↓Cueva De Las Esccaleras、人呼んで「奥多摩エリア」


午後はみんなのプロジェクト課題のある、Las Ventanas に移動。
私は割と短いスパンで登れそうなルートを選んで登る。
今日は7a(11c~d)を1本オンサイト。

最後に以前行ったことのある Aquest Any Si(通称「河原」)に寄る。
前に触って登れそうだった7b+(12b~c)にトライするが、もうすでに結構ヨレており、マスターでヌンチャクを掛けたらヨレヨレになってしまった

今日はこれにて終了。
やはり2日目ってすぐヨレちゃうな~

~つづく~


2013年スペインツアー ⑪

2013-10-18 12:04:35 | 日記
2日のレストとおいしい宿の食事でバッチリ回復


9月8日

ツアーのクライミング日7日目。
朝はまだ雨が降っていたけれど、午後から晴れの予報だったので朝から出動
 ↓朝の駐車場。犬をお供に登りに来ているクライマーが多い。


小雨の降る中、El Callejon というエリアへ。
こちらもこのツアーで初お目見えのエリアです。
6a(5.9~10a)と6c+(11b~c)の2本でアップ。
面白かったけれど、雨が降っていたために岩が湿気っぽくて悪く感じました
 ↓ちょっと二子チック。コルネを使ったムーブのあるルートが多く、長さも12~25メートルと日本的。


午後は毎度おなじみの Las Ventanas へ。
こちらに上がって来た頃から雨も上がってきました。
太陽が顔を出し、すがすがしく気持ちの良いこと
前回宿題になってしまった7b/+(12b)をレッドポイント

 かぶっているので、回収も一苦労です


今日は外食をしてみよう、ということで en Rodellar の売店&ホテルのラウンジへ。
外のベンチが良い気持ち


~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>中級 ④

2013-10-16 11:48:34 | クライミングレッスン報告
さて、ユキちゃんの今日の目標は「涅槃の風」10bのレッドポイント

最近クライマーらしくなってきて、こちらが何も言わなくても、登りたいルートには自分でヌンチャクをかけに行くようになってきた
今日もボルトの数と位置、終了点の様子などをぬかりなく確認した後、「センセイ、ヌンチャクお借りしま~す
マスタースタイルで1便目のトライ
上部の核心で何回かテンションをしたが、今日はそこのムーブがこなせて、初めてトップアウトできた

自分でヌンチャクを掛けられたルートは絶対に登れる
マスタースタイルでトップアウト出来る、ということはそのルートに見合った実力がある、という証拠だ。
ヌンチャクをとり残すわけにはいかないので、根性を出して頑張らなければならないのがアウトドア
すでに設置されているヌンチャクを利用しながら適当にトライ出来て、厭になったらすぐ下りてしまえるインドアとはモノが違う。
アウトドアで培った精神力は、その子の今後の成長や、大会での頑張りに活かされるに違いない。そう信じている。

「次は登れる
気合いを入れてトライした2回目。ユキちゃんはリーチのない小さい子供たち泣かせのこのルートをレッドポイントした


ユキちゃんが体験に来たのが1年生の時。
お友達と二人で来たのだが、「コワイ~コワイ~」の連発で、ろくに動けず、ほとんど登れずに帰っていった。
この時は「あぁ、この子は次は来ないな~」と思ったものだ。
そのユキちゃんが、今やインドアでは12bを登り、アウトドアでは一人前のクライマーらしく、自分の登りたいルートを自分で決め、自分でヌンチャクを掛けに行っているなんて 
一体誰が想像できただろうか
その子自身の努力。ご家族の協力。この2つを根気よ~~く続けてこそ、飛躍的に成長する時が来るんだな~

コーヘイは「クラックジョイ」にロープを掛けたり、長~い10b/cでアップした後、「八月革命」11bをマスタースタイルでオンサイトした。


結構必死の感じだったコーヘイ。
インドアでは13aも登っているのだから、フィジカル的には全く問題ないはずだけれど、やはり外岩は緊張感が違うよね。

帰りのバスを逃すとタイヘンなので、急いで片付けてバス停へ
みんなしっかりとした練習が出来て、充実した一日が過ごせました


<アウトドアレッスン日誌>中級 ②

2013-10-12 08:39:24 | クライミングレッスン報告
午後は上のエリアで登る。

先ずは「クラックジョイ」5.9 から
グレードの割に威圧感のあるこのルート。
たけくんは今まで、フォローですら一度もトップアウト(終了点まで登ること)出来ていない
「今日こそは」と意気込む半面、「あ~行けるかなぁ~」昨日から一日中ドキドキしっ放しだったとのこと
その気持ち、分かるよ~ 
ドキドキしちゃうのは、それだけルートに対する想いが深い、ということ。
真剣にアウトドアクライミングに取り組んでくれていて、先生も嬉しい

先ずはアップでコーヘイがマスタースタイルで登り、たけくんとのんちゃんがフォローで。
苦戦していたたけくんも、初めてのトライののんちゃんも、2人ともスルスルと登っちゃった


勢いがついて、リードでもチャレンジ
2人とも1回のトライですんなり完登
たけくん、のんちゃん、おめでとう
たけくん登れなくて良く泣いていたけど、想い入れの強いだけ出来た時は嬉しいね
その涙の分だけ絶対に強くなって行けるこれからもこの嬉しさを忘れずに頑張ろうね


~つづく~