FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目②

2012-08-26 13:47:08 | クライミングレッスン報告
さて、いよいよ15メートルのウォールにチャレンジだ
今日、明日の2日間は向かって右側のA面を貸し切っているので、トップロープも張りっぱなしで大丈夫。

傾斜がないので、既にかなりのグレードを登るコーヘイには少し物足りないかもしれないが、「御無体」に遠い課題なども結構あるので大会前には良い刺激になるだろう。
それにここの暑さ
でも、JOCを控えているこの時期に、あえてここで登っておくことには意義がある。
この大会も外に設置された人口壁を登るので、当然暑い。暑い中での大会である。
多くの他のスポーツ同様、悪い環境に備えておくことは重要だ。
この暑さの中で登っておけば、コンペ当日の息苦しい状態への耐性が付く。

今回の参加者でJOCに出場するのは残念ながらコーヘイだけだったが、
まだこの大会に出場出来ない小さい子どもたちも
暑さに負けずに実に良く頑張った

 ↓ふぅ~暑い!水分補給を忘れずに!


さて、今回の一般参加のゲンちゃん、リューセイ、りょーたの3人はいずれもこんな高い壁は初挑戦だ。
しかもリューセイとりょーたは、普段「FREEDOM」というボルダリング専門のジムで登っている。
サマーキャンプの前に何回かルートの練習をしに「pum2」に来たけれど、ルートは全くの初心者と言って良い。
そしてゲンちゃんは小学校1年生。まだとっても小さい(そして可愛い)。
でも、この3人がとても良い登りをした

1回目はホールドもスタンスも何を使っても良いことにして、とりあえずトップを目指し行けるところまで頑張ることにした。

5年生のりょーたはなかなかのクライミングセンスの持ち主。いとも簡単にトップアウトした

3年生のリューセイは、このキャンプをとても楽しみにしてくれていた
もちろん彼の中では、クライミングはそのほかの川遊びや花火と同じ位置付けだ。
でも、他の子どもたちに刺激を受けて気合いのスイッチが入った
この子はスイッチが入るとハッとするような良い動きをする
今回も他の子たちが「おーっ」と歓声を上げるようなデッドポイントを決めながら頑張った
ただ、コンスタントに練習していないため、あっという間に手が痛くなって良い動きが出来なくなったのが本人的にも残念だったようだ

パパと一緒に自主練習に励んでいるゲンちゃん。
一番小さいけれど、一番場を沸かせる登りをした
諦めることなくいろいろな方法を試し、目の前の困難を乗り越えていくゲンちゃんの登りは他の子にも大きな刺激を与えたに違いない


~続く~

<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目①

2012-08-24 12:55:26 | クライミングレッスン報告
8月4日(土)

場所:秦野戸川公園内・山岳スポーツセンター
メンバー:ゲンちゃん(小1)、リューセイ(小3)、りょーた(小5)、チームFCCメンバー


チーム合宿は終了し、いよいよサマーキャンプに合流だ。
集合時間の9時に近づくと、ボチボチ一般参加の子どもたちとご家族が到着し出した。
チームの子どもたちが部屋に案内。
男子部屋のリーダーはこーへい、女子部屋のリーダーはしいちゃんだ。
今年は残念なことに女の子の一般参加がいなかった。。。
いろいろな催しに積極的に参加し、刺激を受けて成長して行ける、元気で積極的な女の子の入会者大募集中

さて、一休みして10:00にウォール前に集合。
初めて顔を合わせる子どもたちが多いので、先ずは自己紹介。
少し照れながらも名前と学年、ホームジムなどを一人ずつみんなに伝え、
挨拶をしてから準備体操。

体操のリーダー役はたけくんだ。
チームの合宿で練習したけど、大丈夫かな?
チームのみんなの心配をよそに、堂々と大きな声で動作を伝え、立派に誘導で来た 一歩成長


準備体操のあと、一般参加の子どもたちはクライミングエリア後方にある低いボルダリング壁をトラバースしてウォーミングアップ。
チームの子どもたちはクライミングウォールにトップロープをかける役目と、一般参加の子どもたちにアドバイスしたり、自分より小さい子のスポット(腰から落ちたりしないように落ちた時に体勢を整えるのを助けてあげること)をしてあげたり、一緒に登ったりする役目との2グループに分かれてサポート。
保護者の方にもスポットなどを手伝って頂く。


ウォール壁の準備も出来、子どもたちも全員ウォーミングアップができたところでルートクライミングを開始
今日は明日のレベルチェックに備えての練習である。

~続く~

<レッスン日誌>チームFCC夏合宿 ②

2012-08-21 12:56:02 | クライミングレッスン報告
8月4日(土) 

場所:山岳スポーツセンター
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)


さて、今日はサマーキャンプと合流だ。
毎年、チームメンバーは朝6時に起床し、準備体操をして軽くランニング。
戸川公園の中を一周している。

今日からのサマーキャンプでの準備体操では、チームの中では一番小さいたけくんが準備体操のリード役を買って出ている。
昨日も練習してみたが、緊張すると途中で分からなくなってしまう
みんな「大丈夫かな~」と不安そう。
で、今朝もランニングの前に練習してみることに。
どうも途中で頭が真っ白になっちゃうね
ま、これも練習。人前で何かをしなくちゃいけない経験はみんな必ずやってくる。
失敗しながら少しずつ練習しておけば、いざという時困らないよ。大人になってから急にやらされても出来るものではないからね。


はじめは少し歩いてウォーミングアップし、徐々にランニングへ。
中学生の男子たちはさすがに結構早い。小さいたけくんやユキちゃんも、最初のうちはついて行っていた
しいちゃんは靴ひもがほどけたりしてハプニング続出のせいか、途中からペースダウン
結構辛そうだ。
先頭集団はあっという間に見えなくなった。

最後の坂を登り、終点に到着すると、中学生二人は涼しい顔。
来年からは中学生は2周しても良さそうだね

宿舎へ戻り、朝食。
これは昨日、付き添いのお母様たちがそっと準備しておいてくださった
みんな運動したせいか良く食べた。
片付けは自分たちがして、いよいよサマーキャンプに合流だ



<レッスン日誌>チームFCC夏合宿

2012-08-18 18:38:28 | クライミングレッスン報告
8月3日(金)
 
場所:秦野戸川公園内山岳スポーツセンター
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)、タクミ(中1)、コーヘイ(中1)


朝9時に山岳スポーツセンター正面玄関に集合。
たけくん、ユキちゃん、しいちゃんの小学生たちはお母さんやお姉さんと一緒に合宿に参加。
中学生の2人は自分たちで電車とバスを乗り継いでやって来た。

受付を済ませて早速ウォール前に集合。
JOC参加者もいるので、今日はみっちり登ってもらう予定だ。
今日は向かって右側の初心者用の壁は高体連が貸し切っているので、左側の前傾している壁のみの利用とのこと。
知らなかった。。。
このところリードクライミングの調子が悪く、ちょっと不安になると次の一手が出せずに壁の中で動きが止まってしまうたけくんが心配だ。。。

とりあえず、小学生は手足自由でトップまでリードで登ってみることに。
ついているホールドも結構悪く傾斜もあるので、何でもありでも10cくらいはありそうだ

少し前まではリードというと元気がなくなっていたユキちゃん。
近頃精神的に成長してきて前向きに取り組むようになったら、リードも登れるようになってきた。
今日もトップまで一撃
安定してジリジリと実力を伸ばしている6年生のしいちゃん。彼女も何でもありでトップまでを一撃した
二人はそのあと10dにもトライし、2回目でレッドポイント

クライミング中、精神的に余裕がなくなってしまうタクミは「何でもあり」がなかなか登れない
「小学生に追い越されてヤバイ~」と焦るとまた登れない
3回目でレッドポイント
慣れない環境に苦戦の一日だった

たけくんは中間部から上がどうしても抜けられない
本人もそんな自分に納得が行かず、ついつい粘ってしまう。粘っても粘っても、越えられない。一手が出せない。。。
可哀想だが時間が限られているので強制終了、というトライが続いた。

JOCを控えガツガツ登りたいコーヘイは11cくらいまでにトライ
パンプでは12bまではオンサイト、12cまではさほどトライを重ねずレッドポイントする力をつけているコーヘイだが、
ここの課題は11台でも侮れない。
びっくりするくらい遠かったり(シールが剥がれ落ちたりしていることも多い)、ムーブが読みにくかったりするルートが多いからだ。
今日も11cでテンションが入り「ンガー



午後4時にクライミング終了の予定が例によって長引いて5時過ぎに終了。
部屋割を決め、シャワーを浴びて午後5時からミーティング。
翌日からのサマーキャンプに向けて、各リーダーや役割分担を決める。
チームはクライミングを主たる活動としている子どもたちで結成されているのだが、
ただ大人達から与えられるなかりでなく、自分たちも年下や後輩たちの役に立つ経験をしてもらいたい。


サマーキャンプはチームの子どもたちが中心となって、主体的に行うキャンプだ。
「自主自立」「協力」「責任を果たしたうえで思い切り楽しむ」・・・この3つのモットーを子どもたちが実践してくれれば、あとはうるさいことは言わないことにしている。


役割分担のあとはサマーキャンプでの食事のメニューを決めて買い出しリストを作成し、買い出しに出発
小学生のお家が車を出してくださったので全員が分乗出来、大助かり
近くのスーパーで予算内で買い物を済ませ、余ったお金でイベント用の花火やスイカも購入



みんなでうどん屋さんで夕食を済ませて山スポに戻った。
食料を整理して冷蔵庫などにしまい、解散。

大人たちはちょっと一杯
子どもたちは・・・???





<レッスン日誌>ビックロックスクール

2012-08-17 12:12:07 | クライミングレッスン報告
8月1日(水) メンバー:ユースケ(中1)、りのちゃん(小4)、あきら(小4)、しいちゃん(小6)、リュウくん(小4)、たけくん(小3)

新メンバー3人が加わり、一気に賑やかになった

今日はボルダー館でのボルダー中心のレッスン。
基本ムーブの練習やホールドの持ち方をみっちりやる日だ

基本ムーブは新メンバーは出来る範囲のメニューを。
でもやる気満々の3人は必至で食い下がって来る 
なかなか良いモチベーションだ これなら上達が早そうだよ

今日のワンポイント学習はホールドの名称と持ち方。
カードに覚えてほしいホールドの名称を書いておき、子どもたちが引く。引いたカードに書いてあるホールドを学習する、というものだ
今日引いたカードに書いてあったのは「スローパー」。
先ずスローパーの特徴を覚え、壁の中から見つける。
次にそれを持ってみて、どういう持ち方をすれば持ちやすいかを研究
仕上げはそれを使った課題をチャレンジしてみる。
先輩達3人はもう分かっているので、新メンバーに伝える作業を手伝ってもらう。
今日はリュウくんがホールドの特徴を説明し、課題をたけくんとしいちゃんが考えた。

最後はチャレンジタイム
各自が登りたい課題を自由にチャレンジ

しいちゃんは5級を中心にトライ。安定して登れていた。
そろそろ4級くらいにトライして行っても良いかもね

たけくんは長もの11aにトライ
いっぱいいっぱいのリーチを良く頑張ったが、一か所絶望的に遠い。なので、1つだけホールドを変えてつなげることにした
張り切って2回目でレッドポイントを狙ったが、1回目のトライで力を出し尽くしてしまい、ヨレヨレだった

リュウくんはスラブの6級にトライ中。これが登れれば彼の自己ベストグレードとなるだけに気合いも充分
何度も何度も、本当に良く頑張ったがあと一歩で登れず
諦めて垂壁の以前登れなかった課題を再トライしたら、これはすんなりレッドポイント出来た

新メンバーの3人も実に良く登った
りのちゃんは8級を5課題ゲットして1つ進級
ユースケは8級3課題と7級を1課題完登中学生で体力も上がってきているから、これからどんどん伸びそうだよ
あきらも8級を3課題完登足を高くあげすぎる癖があるから、それが治れば上手くなりそう

全員注意事項をしっかり守って良い練習ができました