源泉かけ流し本物の温泉を探せ!

温泉人の温泉人による温泉人のための温泉ブログ

続・温泉分析のススメ

2006-11-30 00:29:33 | 本物の温泉を探せ!
大好評(?)『温泉分析のススメ』第二弾ということで、
温泉分析書のチェックポイント⑤から今回はスタート!

確認ポイント⑤
【pH】
pHというと、学校の化学の時間を思い出す人も多いんじゃないでしょうか?
鉱泉分析表指針ではpH3未満は酸性、pH3以上~6未満を弱酸性、pH6以上~7.5未満を中性、
pH7.5以上~8.5未満を弱アルカリ性、pH8.5以上をアルカリ性と分類しています。

血液や涙によって若干の差異はあるけども、人間のpHはおよそ7~8の間とされています。
これを温泉(鉱泉)に当てはめると・・・中性泉から弱アルカリ性泉に当てはまる。
つまり、中性から弱アルカリ性までの温泉は体に余分な刺激を与えない、優しい温泉だといえます。

かといって、酸性泉やアルカリ性泉が体に悪いということではありません。
強力な殺菌作用を持つ酸性泉は皮膚病や水虫などに効果があるし、
アルカリ性泉は肌を滑らかにする効果があります。
その時の体調や、治したい症状によって温泉を選ぶことも大切な温泉選びのポイントになるんじゃないかな?

というか・・・昔の人の温泉選びのポイントは、ズバリ効能そのもの。
病気を治す、または症状を緩和させるために湯治をしていたのだから、
原点回帰することもひとつの温泉選びの方法。

確認ポイント⑥
【鉱泉分類】
鉱泉分類って何?
と思うかもしれないけれど、鉱泉分類とは泉質の後に、『アルカリ性低張性高温泉』とか
『中性低張性高温泉』などと表記されている部分のことを指します。

温泉ガイドや温泉雑誌などで、泉質表記として『アルカリ性低張性高温泉』とか書かれていることがあるけれど、
泉質でそんな分類は存在しません。
それはガイドそのものが間違っているので注意が必要。

ポイント⑤でも触れた通り、鉱泉分析表指針において、液性による分類で、
pH3未満は酸性、pH3以上~6未満を弱酸性、pH6以上~7.5未満を中性、
pH7.5以上~8.5未満を弱アルカリ性、pH8.5以上をアルカリ性と分類しています。

浸透圧による分類で、その温泉の溶存物質が8g/kg未満は低張性、溶存物質8g/kg以上~10g/kg未満は等張性、
溶存物質10g/kg以上が高張性と分類しています。

温度による分類として25℃未満を冷鉱泉、25℃以上~34度未満を低温泉、
34℃以上~42℃未満を温泉、42℃以上を高温泉と分類しています。

つまり『アルカリ性低張性高温泉』と書かれている場合、
その温泉(源泉)はpH8.5以上で、溶存物質が8g/kg未満の、42℃以上の温泉(源泉)だと判断することができるのです。

もし温度やpHなどの情報がなくても、その温泉(源泉)の概要を知ることができる貴重な情報源なんです。
ハハハ・・・ちょっとマニアックな話かな?


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温泉ソムリエNOBUの温泉ガイド
温泉新選組
http://www.onsen-shinsengumi.com/
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ドメイン取得

2006-11-28 00:14:34 | 温泉とは関係ないけれど
唐突ですが、温泉新選組のサイトアドレスが変更になります。

旧アドレス http://www17.plala.or.jp/onsenshinsengumi/
  ↓
新アドレス http://www.onsen-shinsengumi.com

今までプロバイダのサーバーを使っていたんだけど、やはり、独自ドメインにしてみたい。
今までより余分に料金がかかるのがネックだったんだけど、悩んだ挙句、独自ドメインを取得することに。

レンタルサーバー代として月間980円と、ドメイン維持に年間4,200円かかるし、
このサイトもいつまで持ちこたえれるか分からないけど・・・(^^;)
とりあえず、勢いでやってしまいました! パチパチ~

といっても、内容がそう変わるものでもないので、見た目にはほとんど・・・
というか、全く変化はないけれど、何事も継続することに意味があると信じて、温泉道を突き詰めなきゃね~(^^)


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温泉ソムリエNOBUの温泉ガイド
温泉新選組
http://www.onsen-shinsengumi.com/
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温泉分析のススメ

2006-11-24 01:21:49 | 本物の温泉を探せ!
前回、裸の大将(^^;)NOBUが、『温泉分析書で何を気にするのか』ということをカキコミしたら、『ぜひ、温泉分析書の見方を教えて下さい!』という、涙チョチョ切れる声が・・・

あ~・・・そんな声はありませんが、NOBU流(完全な自己流分析)温泉分析書の見方をカキコミしてみようと思った次第。
名付けて、『温泉分析のススメ』。

まず始めに、注意事項から。
【この企画は、企画者のヤル気、根気、その他の理由により、予告なしに突然終わることもありますので、あらかじめご了承下さい】
と、まずはいつでもトンズラできるように予防線を敷設して・・・(^^;)

確認ポイント①
【泉質】
やっぱり、この温泉の泉質は何だろうというのが、やはり一番気になるポイント。
何となく聞いたことがあるような、『硫黄泉』『単純温泉』などが記されている。

これは一番分かり易い重要な確認ポイント。
旅行雑誌や宿のパンフにも必ずといっていいほど書いてあることですよね。
この泉質を確認するだけでも、ある程度温泉のイメージをすることができる。

確認ポイント②
【源泉名】
源氏名ではないので、あしからず。(そんなことは聞いていないっ)
え~と、これは・・・温泉が湧出する湧出井の名前のこと、つまり、ここから温泉が湧出する訳です。

例えば、宿名と源泉名が同じで、湧出地が同じ住所の場合。
その宿が所有している源泉、つまり自家源泉と判断することができます。
自家源泉であり、かつ湧出地が近いということは、湧出したての鮮度のイイ、素晴らしい温泉に入れる。

つまり、温泉の素材そのものが、『ぴちぴち』しているという事。
温泉も女の子も、ぴちぴ・・・つい本音が・・・イヤッ何でもないでござるっ。

確認ポイント③
【泉温】
いわずとしれた源泉の温度の事。この泉温が低い場合、浴用に加熱をする必要があるし、逆に高い場合は、浴用に適する温度まで温度を下げる必要がある。

加熱するということは、ほとんど循環装置を使用して加熱しています。源泉かけ流しの良心的な施設もあるけども、ほとんどが濾過装置併用が現状。
そして、循環濾過装置使用=塩素添加という立派な図式が成り立つことに。

また、温度を下げるということは、加水が必要という事。
適度の加水は問題はないと思いますが、必要以上の加水は、温泉の効能が薄くなり、ほとんど水道水と変わらなくなってしまう可能性がある。
ただ、熱交換器で温度を下げたり、冷却した源泉を加えて適温にするというような、温泉を加工しない努力をしている良心的な施設もありけど、少数派。

確認ポイント④
【湧出量】
源泉が湧出する量を確認することも大事な事。
例えば、湧出量が少ないのに、大浴場や、大きな露天風呂などがある浴槽はかなり注意が必要。
収入が多くないのに、派手な暮らしをしているのと同じぐらい矛盾がある。
この場合、ゼッタイに犯罪の臭いがする。

温泉の場合、冷静に考えれば、湯量がないのに大浴場や露天風呂に豊富に湯があることはオカシイ訳で。
当然、温泉を加工して使用している可能性は高くなる。

加工というと、どんな事をしているのかといえば、循環濾過装置を使用して、お湯の使い回しをしている。
そして、さらに加水して加温している。
こんなことをしている可能性が高くなるという事。

これは温泉の悪質なカサ増しと言っても過言じゃないと思う。
源泉率何%と表記をして欲しい怪しい施設はかなりある。
温泉水を水で薄め、加熱して、さらに再利用する挙句、もれなく塩素付。

ど~ですか、建物でいうと、粗悪原料、廃材を再利用した、環境ホルモンたっぷりの接着剤を多用した立派過ぎる程の悪質物件。

こんな温泉にお金を払っているのはアナタかもしれません。
悪夢のような、薬剤付加工温泉に入りたくないなら、まずは4つのチェックをしてみては?

最近は、加水・加温・塩素添加の有無を掲示することを義務づけする、温泉法の改正があったから、だいぶ温泉情報が開示されているけども、100%とは限らない訳で。
ちょっとでも確認する価値はあると思いますヨ。
まぁ、確認スタイルは別に裸族の必要はないけれど・・・

今回の『温泉分析のススメ』はポイント④までだけど、これを確認するだけでも、アナタはもう違いの分かる人です。
そうです、某コーヒー会社のゴールドブレンド並みです。
どうですか、違いが分かるようになりましたか?

あ~ちなみにボクはインスタントは飲まないのであしからず・・・


温泉湧出の種類

2006-11-21 15:29:28 | 本物の温泉を探せ!
前回、温泉分析書を裸族(もしくはパンツ一丁じゃい!)で吟味する・・・
という、醜態をさらけ出し、何を調べているのかと気になる人がいれば・・・と微かな期待を背負い、カキコミ開始(^^;)

『温泉分析書』とは、本来は利用者が見ることができる場所に、掲示していなければならないモノで、簡単にいうと温泉の履歴書というシロモノ。
じゃあ、何を見ているのかというと、まず温泉の湧出状態から見ることに。

一口に温泉といっても、その成分・性質はバラバラ。
何故ならば、もともと温泉は、地中で熱せられた天水(雨水など)が、岩盤の裂け目から湧出するもの。経路の岩盤などから成分が溶け出し、それが温泉の個性になる。

その土地、その土地によって岩石の成分はバラバラ。たとえ近い場所でも、微妙に個性が違う結果になることもある訳デス。

そこに火山や、マグマ溜りなどの地中の熱源があると、温度も高くなったり、また硫化水素や水素が混入して、硫黄泉やpHの低い酸性泉が出来上がる。

だから、自然に湧出する温泉や、掘削だけど、自身の力で湧き出る自噴泉は個性のあるイイ温泉と言えるんでごぜぇますなぁ。
全てとはいわないけども、歴史あるいい温泉は、このような形態が多い。だから自然湧出や自噴泉にこだわっているという訳。

ちなみに掘削動力揚湯泉は、近年、掘削技術の進歩で増えている湧出形態。
地表に湧き出すパワーを温泉自身が持っていないから、ポンプで汲み出している。
そんなな温泉の特徴は、成分・性質にあまり差がなく、同じような温泉が多いとか。

といっても、決して掘削動力揚湯が悪いという事ではないですよ。
同じ温泉には変わりないし、いい温泉もいっぱいある。
ワインに例えるならば、熟成し切れてない、少し若いワインといえるのかも。
先日解禁したボジョレ・ヌーボーみたいな感じかな?

また、熟成といっても、鮮度も重要なのは当然の話。
湧出したて、鮮度ある熟成された温泉は、本物の中の本物。
だから、浴槽の下から自然湧出する温泉は、文句なしの最高評価をしているわけです!

最高評価できる温泉というと・・・
青森県『蔦温泉 蔦温泉旅館』
秋田県『鶴の湯温泉 鶴の湯』
福島県『木賊温泉 露天岩風呂』
群馬県『法師温泉 長寿館』
栃木県『福渡温泉 岩の湯』
などが、個人的には湯質MAX評価の温泉!

西日本はほとんど行ってないので、ゴメンなさい入ってません。(^^;)

温泉めぐりウラ話

2006-11-17 22:55:46 | 本物の温泉を探せ!
カタ~い話題が続いたので(^^;)
温泉めぐりのウラ話をちょっくら披露ということで・・・

本格的に温泉めぐりを始めた頃は、ほとんど自己満足が目的で、温泉に入った感触と記憶だけで満足してまして。
最初は全く知識もなく、ガイドブック片手に、ヒラメキだけで温泉地を選んで入るだけ。

ガイドブックも万能じゃないから当然、説明不足があったり、時には違ったことも書いている事もあるわけで。
何がどんなふうに違っているんだろうと、ガイドブックと実際に入った温泉を比べることを始めました。
そうしている内に、写真を撮ったり、泉質を調べるようになり、深~く温泉道に落ちて行った次第で。
今では、写真は無論、泉質や細かい温泉成分まで調べつくす温泉探求者に(笑)

しかし、この温泉道探求にも、問題もあるものでして・・・
そのひとつが、温泉成分の調査。
何が問題なのか?
と、思うけど、成分を細かくイオンの種類や、含有量まで調べるとなると、少~し時間がかかるわけで・・・

温泉分析書の前で、ペンとノートを持ちながら、ハダカもしくはパンツ一丁の姿でメモる姿を想像して下さいよっ!
ほとんど変人(^^;)
変態じゃないからいいものの・・・そんなに変わらん気もするが・・・あまり、というか、ほとんどそんな人はいない訳でして・・・

大抵は誰もいない時にメモるのだけど、たまに目撃もされることもしばしば。
気にせずシカトしてくれれば気も楽なんだけど、ジ~とまるで珍獣を見るような目つきで熱い視線を頂くこともありまして・・・

それでも、ほとんど義務感でメモっている状況。
だから、温泉成分のメモ書きは、ほとんど速記状態。
イオンはすべて元素記号H,Ca,Mg,Clなどで記入するからほとんど暗号。
高校の化学を思い出しながら懸命に速記をしてね(笑)

まさに必死の思いで温泉道を突き進む。
そんな苦労(?)までして成分を書いてれば、短期間でもかなり温泉に詳しくなるわけで。
どぉ~ですか、温泉好きなそこのアナタ!
一度お試しあ・・・しないよな~(-_-;)

塩素添加の実態

2006-11-16 17:15:19 | 本物の温泉を探せ!
塩素添加について、ココロの火がついたので、今回も温泉の塩素系薬剤添加について深く調べたことを、カキコミしようと思った次第で。

『温泉に塩素系薬剤を添加をする』ということは、その温泉水が貯められている浴槽から、レジオネラ菌や大腸菌などの細菌を撲滅するために、衛生管理のとして使用されているという事になるわけで。

そもそも、浴槽がレジオネラ菌や大腸菌などが繁殖する環境になっている事が問題。
近年問題視されている、レジオネラ菌の最適な繁殖環境は、水温36℃、pH6.7~7.0といわれている。

この繁殖環境は、まさに温泉などの浴槽水に近い数字であることは明白。
浴槽の換水不足や、清掃状態が悪いと増殖の可能性がある。
だから、循環濾過装置を使用している浴槽には、塩素系薬剤をブチ込まなければいけないという図式。
ブチ込みとは、お下劣な表現だけど・・・なんとも立派なデフレスパイラル。

ちなみに、塩素系薬剤を使用しない場合、レジオネラ菌に対する消毒効果が同等以上の消毒方法ならばOKということだけど、コストを考えると実施しているところは少数派。

公衆浴場法では、循環濾過装置を使用していない場合は毎日の換水を義務付けている。
源泉かけ流しで、十分に浴槽から溢水している浴槽は適用外らしい(各自治体によって判断は様々で全国統一じゃない)けど、循環濾過装置を使用している浴槽の換水は一週間に一回だけでOKという判断。

そうなんです、
循環濾過装置を使用して、塩素系薬剤を投入すれば、法律上お湯の交換は一週間で一回でいい~ンダヨ、グリーンダヨ!
どぉ~ですか、見事な時間と人件費の節約法。(方じゃなく法です!)

大浴場や大きな露天風呂を造り、大規模な施設で客を収容する。
十分な湧出量がないから、循環濾過装置を設置し、衛生管理のために、塩素系薬剤をおブチ込み。←上品にしないとねっ!
コスト削減のための、循環濾過装置の導入だから、換水はたった週に一回。

一週間もお湯は使い回された結果・・・どんなに濾過しても、湯の中には人間の皮脂がたっぷり入っている。
それをスベスベと錯覚する悲しき我等。

あの娘の皮脂や・・・混浴じゃないからそれはないか?
イヤ、でも濾過装置は一緒かも・・・え~い、そんな事はどうでもイイッ!!
あのオヤジの皮脂がベットリ残る温泉に喜んでつかっている!
    ↑
不適切発言をお詫びしマス・・・(^^;)

さらに、週に一回どころか、月に一回、数ヶ月に一回しか換水しない、オゾマシイ施設があったのも事実。そんな施設でレジオネラ菌による感染症で人が亡くなっている。

事件後、換水の実施や、塩素系薬剤添加の徹底の通達があったらしいけど、そんなこと循環濾過装置使用の施設では、やっていなければいけなかった事。
ズサンな管理に、ズサンなチェック機能。
死亡事故があったから、以前にも増して浴槽の塩素濃度は増えているはず・・・

これは、危険なバイ菌が増えたから、薬剤で排除しましょうという論理。
そもそも、最初から、バイ菌が増えない環境作りをする事を考えるべきなのに。
考え方の順番が、間違っていると思う・・・

非常に極端な例だけど、こんな施設はたくさんあるはず。
こんな商売上の観点で、ボク達の健康は守られてきたのかもしれない・・・
こんな温泉(風呂)に入りたくないから、本物の温泉を探しているのだけれど、こんな温泉にブチ当たることもあるわけで・・・かなり回避はしてるマスが(^^;)

そして、塩素系薬剤は温泉水中にあるフミン質(植物などが微生物によって分解される最終生成物である腐植物質の事で、フミン酸やフルボ酸等の総称)と反応すると、発がん性のあるトリハロメタンを発生させる。

フミン質というのは、東京近郊に多い黒湯や、北海道十勝地方などのモール泉(太古の植物が腐食した成分が多い温泉)に非常に多く含まれているとのこと。
ということは・・・東京の日帰り温泉施設は、かなり危険度が高いかもしれない・・・
ははは、こんな事書いたら、こりゃ~立派な営業妨害?

日本の温泉施設の7割は循環式だといわれ、源泉かけ流しでも塩素系薬剤を添加をしている施設もあるわけで、純粋に塩素系薬剤などが無添加の本物の温泉と呼べるのは一割程度だといわれているのが現状で・・・

『塩素がナンボのもんじゃいっ!』
という意見もあると思うし、実際、『風呂の塩素が原因で死んだ』なんて話も聞かない。

まぁ・・・塩素には漂白作用もあるから、皮膚の強制美白や、黒髪が茶髪になるという、ファッション上の利点がある・・・わけないか?
顕著な自覚症状はないけれど、体に悪影響があることは事実。
水泳選手のピークが短いのもプールの塩素のせいかもしれない・・・と最近ふと思うことも。

それにしても・・・温泉にしても、食品にしても、城郭にしても(城郭は関係ないか?)・・・全部ボクの興味の対象(^^;)。
本物を探すことは大変な時代デス。


ちなみに公衆浴場法では浴槽での残塩素濃度は0.2ml/リットル~1.0ml/リットルを保つ事としています。塩素濃度が1.0ml/リットルの場合の人体への影響の資料が見つからないので、どうなるかはわからないけど・・・そんな温泉には、あまり関わりたくはありません。

塩素添加温泉

2006-11-15 02:03:49 | 本物の温泉を探せ!
今日、久々に新宿の紀伊国屋に行ってみました。
何か新しい温泉情報はないかと、温泉の本を探したのだけど、何冊もの温泉に関する本があって、どの本が確かな温泉案内本なのか、とても迷ってしまう・・・

案内キーワードには、「癒しの温泉宿」や「料理自慢の温泉宿」など、いろんな切り口があって、どれをどう読めばいいのかと、手当たり次第に乱読開始。

すると・・・気になったフレーズを発見。
「塩素系薬剤を添加した温泉も、塩素系薬剤を添加していない温泉も、そんなに変わらない」という言葉。

この言葉にはボクはかなり衝撃を受けた次第で・・・
なぜならば、ボクの温泉判断基準では、塩素系薬剤の添加の有無を、温泉を選ぶ一番の判断ポイントとしているからでして。

塩素系薬剤・・・ガキの頃、散々遊んだプールにはかなりの量が入っていたし、いつも使っている水道水にも添加されている薬剤。
確かに身近で便利な薬剤のひとつで、その殺菌力は絶大!
添加量がたったの0.3ml/リットルでも、30秒以内でチフス菌・コレラ菌・大腸菌・赤痢菌などは死滅するもの凄さ。

しかし殺菌力が絶大ということは、毒性もかなり強いわけで。
例えば、プールから上がると目は真っ赤に充血しているし、また水道水の中にいれた金魚は数時間で死んでしまう。
殺菌力も強力だけど、酸化力も強力なわけで・・・酸化するということは、簡単にいえば、老化するということ。

「希釈された塩素溶液を身体全体に浴びると、一部の皮膚の油(皮脂)と反応を起こし塩素化合物となり、それが身体に吸収されてしまう。塩素の酸化力のために連続的に塩素処理水を浴びると、老化を促進する。」というオーストラリアの食品リサーチ研究所のレポートもあるほど。

そう、塩素系薬剤は皮膚の細胞の老化を促進させるんです。

そして、発ガン性物質であるトリハロメタンをも発生させ、発ガンとの関係性も指摘されてもいるし、アトピー性皮膚炎の人は症状が悪化し、皮膚がカサカサになってしまうそうです。

また、飲むよりも、肌からの吸収量のが圧倒的に多く、15分間のシャワーや入浴での吸収量は、水1リットルを飲むのと同じ量の有害物質を吸収してしまう・・・

調べれば調べるほど、塩素薬剤による悪影響は出てくるもので。
長くなったけど、これらを理解して、「塩素系薬剤を添加した温泉も、塩素系薬剤を添加していない温泉も、そんなに変わらない」と書いているのかと感じた次第。

そんな無責任なことを書いていたり、また全く塩素に触れていない雑誌などに特集されている温泉施設といえば、豪華絢爛な宿・ホテルや、豪勢な料理自慢の宿・ホテル。また癒しの高級旅館やデザイナーズ旅館・ホテルであったり、東京都内の人気大型日帰施設などがほとんどで・・・

そして、そのような温泉入浴施設の中では圧倒的に、塩素系薬剤が添加されている施設が多いのは、残念ながら事実。(全てとはいわないけれど、多数該当するわけでして・・・)

また地方の有名な温泉宿や、日帰入浴施設でも、かなり塩素系薬剤は使用されているけど、掲示は小さく、また利用者にはその悪影響は告知されてもいないし、添加する分量も施設によってバラバラというお粗末さ。
タバコのように、健康に悪影響を与える事を告知する必要性がある!

ふ~
ちょっと熱く語ってしまったけど、心と体を癒すために入る温泉が、心はともかく逆に体を虐げる結果になっている事実を、温泉好きな日本人にもっともっと知って欲しいと思う次第で・・・

それでも「温泉は温泉だ」と思う人はそれでイイのだけれど、
高い金まで払って、何のために、何を期待して温泉に入るのだろう?
そうすれば、何を優先順位にして温泉を選ぶのか・・・その答えが出てくると思うんだけど、どうなんだろう?

無駄に大きな露天風呂や大浴場もいらない。
温泉の湧出量に合う大きさの浴槽をもつ、温泉の適正利用を知っている施設を選ぶ。
湧出量が豊富で、無駄に大きな浴槽を作らなければ、塩素系薬剤を添加する必要はない訳で。
塩素添加されている温泉をニセ温泉とまでは言わないけれど、限りなく黒に近い、灰色の温泉だと感じてしまう。

大きな露天風呂や、おいしい料理、そして寛ぎの空間のある癒しの温泉施設[宿]。
実はボクも大好きだけど、優先順位の問題。
温泉施設にとって、何よりも大切なのは温泉であって、というか、温泉施設[宿]と他の施設[宿]の一番の違いは、そこに温泉があるか、無いかのただ一点のみ。
温泉施設[宿]の存在理由そのものの、温泉の品質に最も敏感にならなければいけないと、思っているだけです。

そう語っているボクも、普段は水道水を飲み、水道水のシャワーや風呂を使っているから、塩素の恩恵(?)を受けているのも事実で、塩素添加がどうだこうだと、エラそうには言えないのかもしれないけれど・・・
今の時代、本物を探す事は、とてつもなく大変デス。


ちなみに塩素系薬剤は次亜塩素酸ナトリウム『NaClO』のことで、温泉成分中の塩素イオン『Cl-』とは別物です。塩素イオンは体への悪影響はありませんので、あしからずご了承を・・・(^^;)

川治温泉

2006-11-12 23:09:03 | 本物の温泉を探せ!
栃木シリーズの大トリということで・・・

奥塩原新湯温泉から日塩有料道路(もみじライン)を通り、川治温泉方面へと進む道すがら・・・時期は丁度紅葉の季節で、燃えるような真っ赤な紅葉がそりゃ~キレイで・・・
紅葉目当ての観光客とか、カップルとか、もう~みなさん幸せそうに紅葉狩り!
その光景を尻目に、温泉探求者は今日も逝く!←「行く!」じゃい!(怒)

蛇行する山道をひたすら走り続け、一年半ぶりに川治温泉に到着。
「火傷は滝(鬼怒川)、傷は川治」と呼ばれてたように、昔から傷に対して効能があると云われている温泉で、鬼怒川温泉にとても近いのだけど、温泉街も鬼怒川より静かな感じで、垢抜けていない所が魅力的に感じる温泉地でして・・・

ということで・・・いざ、共同浴場「薬師の湯」にご入湯。
男鹿川沿にある、男女別の露天風呂がある共同浴場で、源泉温度が低いので加熱はしてるけど、加水なし、消毒薬剤(塩素系薬剤)なしの本物の温泉に出会える施設でして・・・お湯は無色透明の単純温泉。
ニオイもクセもなく、本当に万人受けする温泉だけど、源泉のパワーは素晴らしい!

男性用にはもうひとつ混浴露天風呂も併設されていて、こちらは加熱していない温め(36℃ほど)になっている。
夏は快適なんだけど、寒い時期は・・・キビシ~かな?
この日はまだ何とか快適に入浴することができて、30分以上もそのまま湯につかってマシタ!

一日で温泉地を3ヶ所巡り、入った湯は合計5湯。
まぁ・・・今日はホントにこのぐらいで勘弁してく・・・いや、勘弁しといたろか!
時刻は16時を少し回ったところ・・・高速代節約のため、一般道をひたすら東京方面にGOGO。

昼メシも食わずに温泉めぐり・・・ヘロヘロ状態で20時過ぎに都内に突入!
無性にラーメンが食べたくなって、足立区の環七沿いの博多ラーメン「田中商店」になだれ込み、ねぎラーメンに替え玉一回とメンタイご飯一杯の栄養過補給・・・
三年ぶりの田中商店。
博多トンコツはやっぱり美味い!

健全な生活を取り戻すため(?)一度ならずも二度もやめたラーメンめぐり・・・
なんか復活しそうな怪しい気配。
せっかくの温泉ダイエットも中性脂肪と動物性脂肪の濃密な誘惑にグロッキー確実?


川治温泉 共同浴場「薬師の湯」
栃木県日光市川治温泉川治278
TEL0288-78-0229
URL http://www.kawaji.gr.jp/ 川治温泉旅館組合
入浴時間7:00~21:00
入浴料金300円
泉質 単純温泉
源泉かけ流し
加水なし
加温あり
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし

奥塩原新湯温泉

2006-11-10 17:49:44 | 本物の温泉を探せ!
栃木シリーズ三日目その②ということで・・・
福渡温泉のあと、同じ塩原温泉郷の奥塩原新湯温泉に潜入。

奥塩原新湯温泉は、塩原温泉郷の中でも異色の存在で、他の10ヵ所の温泉は異なり、唯一強酸性の硫黄泉が湧出する温泉です。
似ている泉質では同じ栃木県の那須湯本温泉があるけど、入湯すると泉質の違いや、皮膚の感じ方が違うのが分かるぐらいで・・・
しかも、成分含有量は倍、硫化水素量も倍なので、那須湯本温泉よりもヘビーな温泉です(寺の湯源泉の場合)。まぁ隠れた名湯というヤツかなぁ?

共同浴場は「寺の湯」「中の湯」「むじなの湯」と3軒もある素晴らしさ!
約一年ぶりの訪問だけど、何も変っていないそのたたずまいが嬉しいね。
まずは、「中の湯」に入ってと・・・

本当に小さい建物だけど、浴室はもっと小さい(当たり前か・・・)
タタミ2畳ぐらいの広さの浴室に、タタミ1畳ほどの湯船がひとつ。
まさに侘び寂びの境地とはこのことかもしれない。

浴室は強い硫化水素のニオイが充満して・・・何となく北海道の登別温泉のニオイと似ている気がするな・・・う~んイイ香りだ!
しかし、硫化水素は毒性の強い気体で、一定以上の高濃度になると酸欠で死に至ることもあるので注意も必要だけど・・・今年の正月にも秋田県で死亡事故があったしね・・・
しかし少量だと気管支喘息に効果があるらしく、まさに劇薬。

そして真っ白な乳白色の湯につかると・・・アチッ!
おそらく45℃ほどあるだろうか?
かなり熱めの風呂でして、小さい湯船に熱い源泉がドバドバと注がれているので熱いこと熱いこと。

すぐ横にある女湯とは天井でつながっているので、オバちゃん・オバアちゃんの話し声と笑い声が聞こえてきて・・・なんとなく、昔のドリフのコントでよく聞こえてきたオバちゃんらしき笑い声と似ている気がするのは空耳だろうか?
それにしても耳に残る笑い声・・・確実に二十年はタイムスリップした心境です。

体の火照りが残る中、続いては「寺の湯」に転進。
この「寺の湯」は奥塩原温泉唯一の混浴となってます、ハイ。
混浴云々は抜きにして、「寺の湯」が新湯では一番好きな共同浴場で、何故かというと、実は3軒はそれぞれ源泉が異なっていて、この「寺の湯」の源泉が何故か一番しっくりくるからで・・・決して混浴が目当てぢゃなかですタイッ!

中に入ると・・・20代後半から30代前半の女性が着替えを終え、丁度出て行くところで・・・そう脱衣所も一緒なんです、この寺の湯は・・・
「ちっ」とココロで舌打ちして・・・しません、しません、してません!

さすがにこの寺の湯は若い女性はいないと思ったんだけどいるんだね・・・違う意味で感心してしまう次第で。
あなどれず、あなどれず、マナーはしっかりと守らなくちゃね(^^)

と、雑念を捨て去り、早速湯船の中へ。
ちょっと熱めだけど、鼻をつく硫化水素臭と、肌への刺激がたまりまへんな!
これでこの日は福渡温泉も入れて4湯目・・・さすがにちょっとお疲れモード・・・
う~今日は「むじなの湯」はパスするか・・・

ちなみに画像は中の湯です。


奥塩原新湯温泉「中の湯」
栃木県那須塩原市湯本塩原
TEL0287-32-4000(観光協会)
href="http://www4.ocn.ne.jp/~siobara/arayu/">http://www4.ocn.ne.jp/~siobara/arayu/ 奥塩原新湯温泉
入浴時間7:00~18:00
入浴料金300円
泉質 単純酸性-硫黄泉(硫化水素型)
源泉かけ流し
源泉が蒸気泉のため、蒸気に水を当て浴用使用
加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし


奥塩原新湯温泉「寺の湯」
栃木県那須塩原市湯本塩原
TEL0287-32-4000(観光協会)
URL http://www4.ocn.ne.jp/~siobara/arayu/ 奥塩原新湯温泉
入浴時間7:00~18:00
入浴料金300円
泉質 酸性-含硫黄・アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型)
源泉かけ流し
加水なし
加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし

福渡温泉

2006-11-10 00:30:16 | 本物の温泉を探せ!
栃木シリーズも三日目に・・・
いつの間にやらシリーズ化してるけど、はりきっていきましょうか(笑)

この日は塩原温泉郷の福渡温泉に出没した次第で・・・
塩原温温泉郷はそれぞれ個性ある温泉が11ヵ所も点在している温泉郷です。
大網福渡・塩釜・塩の湯・畑下・門前・古町・中塩原・上塩原奥塩原元湯奥塩原新湯と・・・名前だけ並べてもすごく数の多いことっ。
できるならこんな町に住んでみたい・・・と思ってしまうほどボクには大変魅力的な温泉郷です(^^)

福渡温泉は以前にも行ったことのある温泉なんだけど、箒川沿いにある露天風呂や森の中にある露天風呂がとても素晴らしく、ココロに深く刻まれている場所です。
今回はその露天風呂に入湯したく、やって参りました!

まずは、箒川を渡り、散策路を歩き「不動の湯」へと・・・
簡素な脱衣所しかないこの露天風呂。弱い雨が降っているけどそんなことは一切関係なく、素っ裸で湯船へIN。

源泉が滝のように豪快に、しかも贅沢に注がれている・・・
こんなスゴイ温泉が森の中に存在する・・・ガイドブックなどではかなり有名な露天風呂なので知っている人は知っている温泉だけど、最初に見つけたときの衝撃は相当なモノでした。

実はこのような野湯は清掃状態が悪い場合が多いのだけど、この福渡温泉の「不動の湯」「岩の湯」は清掃状態は悪くはなく、不潔感もあまり感じないのも特徴かな?
大の温泉好きなボクだけど、実は不衛生な野湯はチョット苦手でして・・・その点、全く問題なし!

そして箒川沿いにある「岩の湯」へ。
この「岩の湯」はパイプからも源泉は注がれているのだけど、湯船の底の石の間からも温泉が湧出する、足元湧出の温泉です。
空気に触れることなく、生まれたままの温泉に入れるのはもう至高の贅沢さ。

川岸からは丸見えなんだけど、入浴する人が多いのも分かるよねぇ。
しかも2つの露天は混浴なんで女性にはハードルが高いかもしれないけどネ。
でも以前、夜に入浴した時、まだ20代の女性がスッポンポンで目の前を歩いていたっけ・・・コッチの方が恥ずかしくなってしまって・・・イザとなったら女性の方が度胸ありますヨ!

これで入浴料はそれぞれたったの200円。
しかも無人料金箱に入れるという緩~い徴収方法。
何とも素晴らしいぢゃな~い。

東京では決して味わえないこの入浴体験。
一度お試しあれっ!

ちなみに画像は不動の湯です


福渡温泉 岩の湯
栃木県那須塩原市塩原福渡
TEL0287-32-4000(観光協会)
URL http://www.siobara.or.jp/ 塩原温泉旅館協同組合
入浴時間6:00~21:00
入浴料金200円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
源泉かけ流し
加水・加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし

福渡温泉 不動の湯
栃木県那須塩原市塩原福渡
TEL0287-32-4000(観光協会)
URL http://www.siobara.or.jp/ 塩原温泉旅館協同組合
入浴時間6:00~21:00
入浴料金200円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
源泉かけ流し
加水・加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし

幸乃湯温泉

2006-11-09 00:55:12 | 本物の温泉を探せ!
栃木シリーズも2日目で・・・
この日は本物の温泉を探して幸乃湯温泉「大正村 幸乃湯温泉」を訪問。
以前にも何回か訪れている温泉だけど、大きな滝のような打たせ湯があるので、肩コリ症のボクとしてはかなり重宝している温泉です。

浴場は男女日替になっているので、違った雰囲気も味わえる楽しさもあり、いざ突撃(^^;)
湯船に入る前にまずは体をキレイに洗ってと・・・いきなり湯船に入るのは泥付き大根を鍋に入れるようなもんで・・・体はキレイに洗いましょう♪
あいかわらず意味不明な例え話で・・・要はボクの体は汚いということかぁ・・・あ~自滅・・・

とまぁ時間は進み、露天風呂へ。
アルカリ性の無色透明の湯はとても美しく、何となく神々しく感じてしまう。
すぐ近くの板室温泉(まだ未入湯)は単純温泉、数キロ離れた那須湯本温泉は強酸性の硫黄泉。
すぐ近いのに泉質が違うのは自然の恵みたる温泉の摩訶不思議さだよなぁ・・・とアタマが錯乱するまで入り続け、半ダコ状態で湯船から脱出。

そうだ、打たせ湯忘れてたぁ・・・と思ったけど、今日はもう結構、いやこのくらいで勘弁してやろう・・・
入れ違いに大学生のサークル仲間らしき10数人の団体とスレ違い、食事処の横を抜けようとしたら、五時半前なのにもう夕食が始まっているっ。
余計な心配だけど、明日の朝食は何時なんだろうと考えた次第で・・・
栃木県幸乃湯温泉・・・やっぱり本物の温泉はいいよね。

幸乃湯温泉 「大正村 幸乃湯温泉」
交通 東北自動車道那須インターまたは西那須野塩原インターから板室街道へ
栃木県那須塩原市百村3536-1
TEL0287-69-1126
URL http://www.satinoyu-onsen.com/
入浴時間10:00~21:00
入浴料金 500円

泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
源泉かけ流し
加水・加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし


那須湯本温泉

2006-11-08 01:38:52 | 本物の温泉を探せ!
三連休の最終日、混雑を承知の上、やってきました那須湯本温泉
時間はすでに夕方だけど・・・本物の温泉に入れる喜びに、脳ミソは爆発気味に。

鹿の湯」は鄙びた木造の共同浴場だけど、極上の本物の温泉に入れるおすすめの共同浴場の一軒で、年に何回も通っている、いわば御用達温泉の一つ。
いつもは情緒と期待感をかきたてる雰囲気なんだけど、しかし今日は人が多いなぁ・・・

外国人三人連れもいて「very nice spa!」とかいう会話だけ聞き取れた次第で・・・
言葉は違えど、所詮感じることは同じ事。
しかし、他は解せんっ!

と、自分の語学力を確認しつつ、脱衣所にはいると・・・いるわいるわ、わんさかいるわっ!
覚悟はしてたけど、やっぱり湯船はイモ洗い状態。
老若男女ごった返しで(女性はいないけどねっ・・・)人気の高さを再認識。
本物のいい温泉には静かに入っていたいんだけど、「本物は、みんな分かってるんだよな~」と、何やら嬉しい気分になので今日はガマンガマン。

この「鹿の湯」は41℃・42℃・43℃・44℃・46℃・48℃と温度の違う湯船があるので、温度を確かめながら入湯する事もできる共同浴場で・・・夏場は42℃から入るんだけど、今日は44℃から入湯して・・・

まず一呼吸。
そして、いい温泉に入ると決まり事の鼻から息を吸って口からフーと空気を吐き出し天井を見上げる。
自宅の風呂や消毒用塩素が入っている温泉に入ると、皮膚が微妙にピリピリと感じるけど、じんわりと柔らかい本物の温泉独特の肌をなでる感触が心地よく・・・
鼻に感じる独特の硫化水素臭(硫黄臭)を嗅ぎながら目を閉じる。
もう、たまりまへんな!

そして、42℃・43℃・44℃の湯船を熱くなっては出て、寒くなったら湯船につかることを繰り返すのみ・・・これぞ寒い時期の温泉の醍醐味だよね~。
こんな事を繰り返していたら・・・いつしか時間は過ぎ、もうすぐ営業終了時間に!!

いろんな温泉に入ったけど、やはり硫化水素臭(硫黄臭)のする温泉が一番好きな温泉で。何故かというと、温泉が温泉であることに一番強烈なアピールをしている気がするからかな・・・(解読不明?)

ちなみに46℃・48℃と熱い湯船があるけど、熱いのは今回はパスで・・・
以前に46℃に入ったことはあったけど、やっぱり熱すぎるのは体に悪いし、健康第一(笑)
異論はあるとは思うけど、やはり温泉はガマン大会じゃなくて、快適に入ってナンボだとボクは思います。
栃木県那須湯本温泉・・・やっぱり本物の温泉はいいよね。


那須湯本温泉 共同浴場「鹿の湯」
交通 東北自動車道那須インター那須街道で那須湯本方面約15キロ
所在地 栃木県那須郡那須町湯本181
TEL 0287-76-3098
URL http://www.nasuonsen.com/ 那須温泉旅館協同組合
入浴時間 8:00~19:00
入浴料金 400円

泉質 酸性-含硫黄-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
源泉かけ流し
加水・加温なし
消毒薬剤(塩素系薬剤)添加なし

城崎温泉

2006-11-02 15:47:29 | 本物の温泉を探せ!
温泉に行けない日々が続くので・・・今日は温泉について考えてみようと思った次第で・・・。

日本人って、「温泉」という文字にホント弱いよね。
ボクも例外なく、かなり「温泉」という文字に弱いけど・・・
こんなに弱くなったのにはある理由がありまして、最初の温泉との出会いがかなり濃密だったのがその理由かもしれません?

ボクと温泉の出会いはピカピカの社会人一年目の時で、研修が終わり、配属が神戸に決まったんだけど、担当エリアは北近畿(福知山・豊岡など)で、車での走行距離が長く、ほとんど毎日出張の連続という仕事をしてました。
ほとんど移動時間にとられ、「仕事=運転」みたいな感じだったかな?
月間走行距離が5,000kmを突破してたほどの長距離運転。

当然、泊まりの出張もあった訳で、その時に先任の先輩から教えて頂いたのが城崎温泉にあるビジネスホテルの存在。
城崎温泉といえば、兵庫県北部にある、志賀直哉の小説「城崎にて」や、外湯めぐりで有名な西日本を代表する温泉地です。
しかも川沿いに柳並木が続いている温泉街もあり、温泉情緒は抜群!

何はともあれ、新社会人だった若かりし頃のボクは「仕事が終わると温泉が待っている」そう思うと仕事もはかどる訳でして、そりゃ~嬉しいのなんのっ!
泊まりの場合は日程調整して必ず城崎温泉に泊まってましたヨ。
ビジネスホテルだから1泊6,000円ぐらいだったかな? 
宿泊手当が8,000円支給されてたんで、2,000円もおつりもくる素晴らしさ!

当時、城崎温泉の外湯は6ヵ所で(鴻の湯・一の湯・御所湯・まんだら湯・地蔵湯・柳湯)、入浴料金が1ヵ所300円か400円だったかな?(現在は500円)
もう十数年前の事なので時効(?)だから暴露しちゃうけど、目立つ真っ赤な営業車で温泉街を走り回り、外湯の駐車場に堂々と乗り付けて外湯めぐりをしてました。(一応、仕事が終わってからネ・・・)
これぞ立派な公私混同!
おのれ不埒な悪行三昧!
「鴻の湯」の露天風呂がお気に入りで、毎回必ず入湯してたっけ(笑)

特に関西ではかなり名の知れた食品メーカーでして・・・しかも営業車は真っ赤っ赤・・・(^^;)
今考えると、何~にも考えてないアホ社員。
周りの目など眼中なし状態・・・若かったんだよねぇ・・・

外湯めぐりも一日3ヵ所は必ず行ってたんで、それを担当替えになるまで約1年ちょっとやり続け(やり遂げ)マシタ!
しかも素行がバレての担当替えじゃなく、秘密は保たれたままっ。
月二回の泊まりの出張で30回ぐらい城崎温泉に通ったオゾマシイ計算結果に(笑)

仕事と温泉の両立。今思うと理想の仕事環境だったのかも?
温泉好きの現在のボクがあるのも城崎温泉のオカゲかな。
そう考えると先輩に感謝しなくちゃねっ!

でも、もう十年以上も城崎温泉には行ってない。
外湯もかなりリニューアルされて、雰囲気も変わってるという噂。
くぅ~・・・必ず行くからそこで待ってろよ~♪
(by アンダルシアに憧れて)