源泉かけ流し本物の温泉を探せ!

温泉人の温泉人による温泉人のための温泉ブログ

温泉分析のススメ

2006-11-24 01:21:49 | 本物の温泉を探せ!
前回、裸の大将(^^;)NOBUが、『温泉分析書で何を気にするのか』ということをカキコミしたら、『ぜひ、温泉分析書の見方を教えて下さい!』という、涙チョチョ切れる声が・・・

あ~・・・そんな声はありませんが、NOBU流(完全な自己流分析)温泉分析書の見方をカキコミしてみようと思った次第。
名付けて、『温泉分析のススメ』。

まず始めに、注意事項から。
【この企画は、企画者のヤル気、根気、その他の理由により、予告なしに突然終わることもありますので、あらかじめご了承下さい】
と、まずはいつでもトンズラできるように予防線を敷設して・・・(^^;)

確認ポイント①
【泉質】
やっぱり、この温泉の泉質は何だろうというのが、やはり一番気になるポイント。
何となく聞いたことがあるような、『硫黄泉』『単純温泉』などが記されている。

これは一番分かり易い重要な確認ポイント。
旅行雑誌や宿のパンフにも必ずといっていいほど書いてあることですよね。
この泉質を確認するだけでも、ある程度温泉のイメージをすることができる。

確認ポイント②
【源泉名】
源氏名ではないので、あしからず。(そんなことは聞いていないっ)
え~と、これは・・・温泉が湧出する湧出井の名前のこと、つまり、ここから温泉が湧出する訳です。

例えば、宿名と源泉名が同じで、湧出地が同じ住所の場合。
その宿が所有している源泉、つまり自家源泉と判断することができます。
自家源泉であり、かつ湧出地が近いということは、湧出したての鮮度のイイ、素晴らしい温泉に入れる。

つまり、温泉の素材そのものが、『ぴちぴち』しているという事。
温泉も女の子も、ぴちぴ・・・つい本音が・・・イヤッ何でもないでござるっ。

確認ポイント③
【泉温】
いわずとしれた源泉の温度の事。この泉温が低い場合、浴用に加熱をする必要があるし、逆に高い場合は、浴用に適する温度まで温度を下げる必要がある。

加熱するということは、ほとんど循環装置を使用して加熱しています。源泉かけ流しの良心的な施設もあるけども、ほとんどが濾過装置併用が現状。
そして、循環濾過装置使用=塩素添加という立派な図式が成り立つことに。

また、温度を下げるということは、加水が必要という事。
適度の加水は問題はないと思いますが、必要以上の加水は、温泉の効能が薄くなり、ほとんど水道水と変わらなくなってしまう可能性がある。
ただ、熱交換器で温度を下げたり、冷却した源泉を加えて適温にするというような、温泉を加工しない努力をしている良心的な施設もありけど、少数派。

確認ポイント④
【湧出量】
源泉が湧出する量を確認することも大事な事。
例えば、湧出量が少ないのに、大浴場や、大きな露天風呂などがある浴槽はかなり注意が必要。
収入が多くないのに、派手な暮らしをしているのと同じぐらい矛盾がある。
この場合、ゼッタイに犯罪の臭いがする。

温泉の場合、冷静に考えれば、湯量がないのに大浴場や露天風呂に豊富に湯があることはオカシイ訳で。
当然、温泉を加工して使用している可能性は高くなる。

加工というと、どんな事をしているのかといえば、循環濾過装置を使用して、お湯の使い回しをしている。
そして、さらに加水して加温している。
こんなことをしている可能性が高くなるという事。

これは温泉の悪質なカサ増しと言っても過言じゃないと思う。
源泉率何%と表記をして欲しい怪しい施設はかなりある。
温泉水を水で薄め、加熱して、さらに再利用する挙句、もれなく塩素付。

ど~ですか、建物でいうと、粗悪原料、廃材を再利用した、環境ホルモンたっぷりの接着剤を多用した立派過ぎる程の悪質物件。

こんな温泉にお金を払っているのはアナタかもしれません。
悪夢のような、薬剤付加工温泉に入りたくないなら、まずは4つのチェックをしてみては?

最近は、加水・加温・塩素添加の有無を掲示することを義務づけする、温泉法の改正があったから、だいぶ温泉情報が開示されているけども、100%とは限らない訳で。
ちょっとでも確認する価値はあると思いますヨ。
まぁ、確認スタイルは別に裸族の必要はないけれど・・・

今回の『温泉分析のススメ』はポイント④までだけど、これを確認するだけでも、アナタはもう違いの分かる人です。
そうです、某コーヒー会社のゴールドブレンド並みです。
どうですか、違いが分かるようになりましたか?

あ~ちなみにボクはインスタントは飲まないのであしからず・・・