源泉かけ流し本物の温泉を探せ!

温泉人の温泉人による温泉人のための温泉ブログ

温泉湧出の種類

2006-11-21 15:29:28 | 本物の温泉を探せ!
前回、温泉分析書を裸族(もしくはパンツ一丁じゃい!)で吟味する・・・
という、醜態をさらけ出し、何を調べているのかと気になる人がいれば・・・と微かな期待を背負い、カキコミ開始(^^;)

『温泉分析書』とは、本来は利用者が見ることができる場所に、掲示していなければならないモノで、簡単にいうと温泉の履歴書というシロモノ。
じゃあ、何を見ているのかというと、まず温泉の湧出状態から見ることに。

一口に温泉といっても、その成分・性質はバラバラ。
何故ならば、もともと温泉は、地中で熱せられた天水(雨水など)が、岩盤の裂け目から湧出するもの。経路の岩盤などから成分が溶け出し、それが温泉の個性になる。

その土地、その土地によって岩石の成分はバラバラ。たとえ近い場所でも、微妙に個性が違う結果になることもある訳デス。

そこに火山や、マグマ溜りなどの地中の熱源があると、温度も高くなったり、また硫化水素や水素が混入して、硫黄泉やpHの低い酸性泉が出来上がる。

だから、自然に湧出する温泉や、掘削だけど、自身の力で湧き出る自噴泉は個性のあるイイ温泉と言えるんでごぜぇますなぁ。
全てとはいわないけども、歴史あるいい温泉は、このような形態が多い。だから自然湧出や自噴泉にこだわっているという訳。

ちなみに掘削動力揚湯泉は、近年、掘削技術の進歩で増えている湧出形態。
地表に湧き出すパワーを温泉自身が持っていないから、ポンプで汲み出している。
そんなな温泉の特徴は、成分・性質にあまり差がなく、同じような温泉が多いとか。

といっても、決して掘削動力揚湯が悪いという事ではないですよ。
同じ温泉には変わりないし、いい温泉もいっぱいある。
ワインに例えるならば、熟成し切れてない、少し若いワインといえるのかも。
先日解禁したボジョレ・ヌーボーみたいな感じかな?

また、熟成といっても、鮮度も重要なのは当然の話。
湧出したて、鮮度ある熟成された温泉は、本物の中の本物。
だから、浴槽の下から自然湧出する温泉は、文句なしの最高評価をしているわけです!

最高評価できる温泉というと・・・
青森県『蔦温泉 蔦温泉旅館』
秋田県『鶴の湯温泉 鶴の湯』
福島県『木賊温泉 露天岩風呂』
群馬県『法師温泉 長寿館』
栃木県『福渡温泉 岩の湯』
などが、個人的には湯質MAX評価の温泉!

西日本はほとんど行ってないので、ゴメンなさい入ってません。(^^;)