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温泉人の温泉人による温泉人のための温泉ブログ

大将の器

2011-04-14 17:39:36 | 地震を乗り越えよう
大将の器って何だろう?
最近の地震報道を見たり聞くたびに感じている。

大将というのは文字通りトップのこと。
会社で言えば会長や社長。
国で言えば大統領や総理大臣。

日本でいえばKAN総理のことだが・・・
行動や言動をみると「大将の器って何だろう?」
と、つい考えてしまうことが多い。

一口に大将(トップ)にはいろいろなタイプがある。
率先垂範して自ら先頭になって引っ張るタイプもいれば、
実務は有能な部下に任せ、どっしりと構えるタイプもいる。
またそれ以外のタイプもあるだろう。

今の日本にとってどんなタイプの大将がいいのだろうか?

ちなみに今のKAN総理は、率先垂範して自ら先頭になって引っ張るタイプだと思うが、
このタイプはトップがスーパーマン(一種の天才)でなければ成り立たない。
KAN総理にそんな才覚があるのだろうか・・・

そんなリーダーなど、歴史上においても数えるほどしかいないだろう。
例えば・・・アレキサンダー大王、シーザー、曹操、チンギスハーン、ナポレオン。
日本で言うと織田信長。
そしてシャアアズナブル(架空だけどね)
本当に凄い面々が並んでいる。

強いて言えば、
能力のない人が、率先垂範して自ら先頭になって引っ張ってはいけない。
下手をすると、下手をしなくても間違った方向に進みかねず、逆効果になる。


やはり今の日本に必要なのは
実務は有能な部下に任せ、どっしりと構えるタイプだと思う。
最近、「坂の上の雲」にハマっているせいか、
日露戦争当時の陸海軍の人事と比較してしまうことが多い。

例えば、当時のトップ(総司令・司令長官)はどっしりと構えている。
満州軍総司令の大山巌は、総参謀長の児玉源太郎に作戦の全てを任せ、
連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、連合艦隊の作戦立案を少佐の秋山真之に一任している。
大山、東郷の両者に共通することは、目的を部下に明確に伝え、責任だけを取る姿勢で臨んでいることである。

素質ある者に権限を与え、自分は責任(尻ぬぐい)だけをもつ

両者とも薩摩(鹿児島県)出身だけに、西郷隆盛にみるように薩摩的といえば薩摩的なのだが、
危機においてはこのタイプの大将の方が適任だと感じる。

怒鳴ったり、怒ったり、やみくもに被災地に行くのではなく、
明確なビジョンを示し、適任者に任せ、
「最終的な決断や責任は俺が取る」姿勢で臨むべきだと思う。

まあ
KAN総理は山口県出身(長州)だけに、
薩摩的思考は難しいかもしれないが・・・


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風評被害と観光業

2011-04-13 10:32:39 | 地震を乗り越えよう
余震が止まらない。
原発問題も長期化の様相を呈している。
そして放射線汚染の懸念についても長期化が予想される。

災害には段階がある。
地震・津波・火事などの直接的被害と
風評被害などの間接的被害である。

風評被害とは、サービスや品質に全く支障がないにも関わらず、
偽の情報のために、直接的な被害はない事業者や当事者までも損害を受けることを指す。

具体的に言うと、
農産物・水畜産の買い控えや観光客の激減。
その理由は原発事故による放射線問題が一番の要因であることは間違いのないところだが、
報道を見る限り、特に福島県の風評被害が一番大きいように感じられる。

原発事故による避難地域のある浜通り(太平洋沿岸)の局所地域は仕方のないことかもしれないが、
中通り、会津地方まで被害、いわゆる風評被害が広まっている。

とにかく、
農産物が売れない、観光客が来ない。
原発周辺(半径30キロ圏と一部市町村)は危険だが、
同じ福島県というだけで、100キロ以上離れた会津地方まで原発周辺と同じような目で見られている。

100キロというと、ピーンとこないが、
具体的にどのくらいの距離かというと・・・

東京からだと、熱海・高崎・前橋・宇都宮・水戸あたり
大阪からだと、姫路・舞鶴・彦根・伊勢・田辺あたり

距離を比べてみると、かなり離れていることがわかる。

こうして見ると、同じ県内ではあるが、
浜通りと会津は全く別地域だということがわかる。

観光業と温泉は切り離せないものだけに、
このような状態が続くと、「廃業」する温泉宿が出てくるのは間違いない。
というか、すでに出始めている。

特に大型施設ほど経営状態が危ない。
建物という箱モノを建てるときに、大きな負債を抱え、
運営・運営するために多くの従業員を抱え、
多くの水道光熱費とメンテナンス費用を払っている。

でもそれは売上げがあるからこそ賄えるのであって、
もともと借金体質の大型の温泉施設は、不況にかなり弱い。

恐竜と同じ・・・と言ってしまえばそれまでなのだろうが、
温泉に関わる者として「絶滅」という言葉だけは聞きたくない。

自身のサイフとも相談しなければならないが、
少しでも福島、東北地方を元気づけられるように、
現地のために「消費をする」ことが今必要なことだと強く感じる。


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