源泉かけ流し本物の温泉を探せ!

温泉人の温泉人による温泉人のための温泉ブログ

節電ブーム

2011-06-21 23:30:51 | 地震を乗り越えよう
今回はあえて苦言をひとつ。

今、日本は節電ブームだ。
「ブーム」という表現が使われていることは、
悲しいかな喉元過ぎれば熱さ忘れるように
「節電」は一過性のことなのかもしれない。

とはいうものの、
供給電力が足りなくなる恐れがあるから、
「使用電力を控えよう」という心意気は凄くいいことだと思う。

しかしながら・・・
ここで批判を承知で問いかけたいことがある。

そもそも「節電」をする理由は
供給電力が足りなくなる恐れがあるから、
「使用電力を控えよう」
ということである。

消費電力のピークは昼過ぎの14時ごろだから、
その前後は「節電」の必要性はある。
でも、夕方以降に「節電」をする必然性はあるのだろうか?

確かに今まで日本は明るすぎた。
衛星写真を見ると、夜の日本列島は光で包まれている。
(対照的に北朝鮮は平壌以外は暗いが・・・)

無駄に電気を使うことはないが、
必要以上に暗くする必要はない。

でも店舗の看板は消え、照明もいくつか消えている。
町全体が薄暗く活気がみえない。

店に入る前にげんなりしてしまう。
こんなんで景気回復するの??
と思わずツッコミたくなるほどである。

繰り返しになるが、
批判を承知で再度問いかけたい。

電力使用量の低下する夜に「節電」しても
それは単なる「自粛」であって、
決して経済活動にプラスにならないのではないだろうか。

別に電力をジャンジャン使えといっているのではない。
夜間は今まで通りに電力を使っても支障はないと思うだけである。

おそらく
個人は周辺に気を使って「節電」し、
企業は評判を気するとともに、
「節電」を言い訳に、単にコストカットしているだけにしか見えない。

「周りがそうだから」
「雰囲気がそうだから」

いかにも日本的発想だけど、
主体性(信念)のない、その日和見ご都合主義的な考えが
今まで何年、何十年、いや何百年にわたって日本をダメにしてきたとは思わないだろうか?

「私は信念をもって節電しています」
「節電した分、募金してます」

という方がいたら、土下座もの(平に陳謝したします)であるが、
残念ながら、かなりの少数派だと思う。

自分も全ての行動に信念が伴っているとはいえないが、
できる限り信念をもって行動したいものだ。


(うわぁ~過激な内容だ・・・)


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浜岡原発の停止

2011-05-10 10:50:19 | 地震を乗り越えよう
浜岡原発が停止する。
立地的に非常に危険な原発だけに、
誰が何と言おうとこの措置は正しいと思う。

震災復興の足かせになる。
唐突すぎる。

経団連の米倉会長が首相の停止要請を非難をしているが、
原発事故の危険性についての認識が
かなり足りないのではないかと感じざるを得ない。

経団連会長という立場からすると、
原発停止によって電力不足が起きると企業活動に影響し、
ひいては経済に悪影響を及ぼす。
そのことを避けたい気持ちであることを理解できないことはない。

でも
浜岡原発が福島第一原発のような地震と津波に襲われた場合、
同じような悲惨な状態に陥る危険性を孕んでいることを考えなければならない。

浜岡原発は東海地震の震源域にある。
東海地震の発生確率はというと、
M8クラスの大地震が今後30年以内に87%もの高確率で起こると予測されている。
しかも東海だけではなく、南海・東南海も連動する確率も高いそうで、
そうなるとM8.7、ヘタをするとM9の地震になるとも言われている。

もし炉心損傷を起こし、放射性物質が漏れたらどうなるのだろうか。
風にのって、静岡・神奈川・東京へと放射性物質が降り注ぐことになる。

そうなると、
地震で東海道新幹線、東名高速、一般道は寸断された状態で
放射能パニックが東海、首都圏を襲うという最悪のシナリオになる危険性が高い。

そうなったら
首都圏の何千万人という人々をどこに非難させるのだろうか。
ハッキリ言って「無理」である。

国内はガタガタ、海外からも敬遠され、
日本は「恐怖パニック列島」と化すことは明白だと思う。

何も首都圏・東京だけ特別と言いたいのではない。
与えるインパクトのケタが違いすぎると言いたいのである。

何をいっても首都は国家の中枢。
人間でいえば脳ミソといえる場所である。
特に日本は過度ともいえるほど東京に一極集中している。
その意思決定機能がマヒしたらどうなるのだろうか?

こんなとき戦争のことを持ち出すのは適切ではないかもしれないが、
戦争においての第一目標は敵国の首都であり、
首都を攻め落とせば、ほぼ戦争継続は不可能となる。
それほどまでに首都の存在は重い。

別に恐怖を煽っている訳ではないが、
浜岡原発の位置と、危機における影響を考えると
経済云々どころではなく、
日本という国の存亡に関わる事項であると認識を改めなければならないと思う。

買いだめに走る以上の事態、
大勢の人が東京脱出を図る大パニックの事態に陥ってから
「今度も想定外のことでした」では済まないのだから・・・


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大将の器

2011-04-14 17:39:36 | 地震を乗り越えよう
大将の器って何だろう?
最近の地震報道を見たり聞くたびに感じている。

大将というのは文字通りトップのこと。
会社で言えば会長や社長。
国で言えば大統領や総理大臣。

日本でいえばKAN総理のことだが・・・
行動や言動をみると「大将の器って何だろう?」
と、つい考えてしまうことが多い。

一口に大将(トップ)にはいろいろなタイプがある。
率先垂範して自ら先頭になって引っ張るタイプもいれば、
実務は有能な部下に任せ、どっしりと構えるタイプもいる。
またそれ以外のタイプもあるだろう。

今の日本にとってどんなタイプの大将がいいのだろうか?

ちなみに今のKAN総理は、率先垂範して自ら先頭になって引っ張るタイプだと思うが、
このタイプはトップがスーパーマン(一種の天才)でなければ成り立たない。
KAN総理にそんな才覚があるのだろうか・・・

そんなリーダーなど、歴史上においても数えるほどしかいないだろう。
例えば・・・アレキサンダー大王、シーザー、曹操、チンギスハーン、ナポレオン。
日本で言うと織田信長。
そしてシャアアズナブル(架空だけどね)
本当に凄い面々が並んでいる。

強いて言えば、
能力のない人が、率先垂範して自ら先頭になって引っ張ってはいけない。
下手をすると、下手をしなくても間違った方向に進みかねず、逆効果になる。


やはり今の日本に必要なのは
実務は有能な部下に任せ、どっしりと構えるタイプだと思う。
最近、「坂の上の雲」にハマっているせいか、
日露戦争当時の陸海軍の人事と比較してしまうことが多い。

例えば、当時のトップ(総司令・司令長官)はどっしりと構えている。
満州軍総司令の大山巌は、総参謀長の児玉源太郎に作戦の全てを任せ、
連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、連合艦隊の作戦立案を少佐の秋山真之に一任している。
大山、東郷の両者に共通することは、目的を部下に明確に伝え、責任だけを取る姿勢で臨んでいることである。

素質ある者に権限を与え、自分は責任(尻ぬぐい)だけをもつ

両者とも薩摩(鹿児島県)出身だけに、西郷隆盛にみるように薩摩的といえば薩摩的なのだが、
危機においてはこのタイプの大将の方が適任だと感じる。

怒鳴ったり、怒ったり、やみくもに被災地に行くのではなく、
明確なビジョンを示し、適任者に任せ、
「最終的な決断や責任は俺が取る」姿勢で臨むべきだと思う。

まあ
KAN総理は山口県出身(長州)だけに、
薩摩的思考は難しいかもしれないが・・・


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風評被害と観光業

2011-04-13 10:32:39 | 地震を乗り越えよう
余震が止まらない。
原発問題も長期化の様相を呈している。
そして放射線汚染の懸念についても長期化が予想される。

災害には段階がある。
地震・津波・火事などの直接的被害と
風評被害などの間接的被害である。

風評被害とは、サービスや品質に全く支障がないにも関わらず、
偽の情報のために、直接的な被害はない事業者や当事者までも損害を受けることを指す。

具体的に言うと、
農産物・水畜産の買い控えや観光客の激減。
その理由は原発事故による放射線問題が一番の要因であることは間違いのないところだが、
報道を見る限り、特に福島県の風評被害が一番大きいように感じられる。

原発事故による避難地域のある浜通り(太平洋沿岸)の局所地域は仕方のないことかもしれないが、
中通り、会津地方まで被害、いわゆる風評被害が広まっている。

とにかく、
農産物が売れない、観光客が来ない。
原発周辺(半径30キロ圏と一部市町村)は危険だが、
同じ福島県というだけで、100キロ以上離れた会津地方まで原発周辺と同じような目で見られている。

100キロというと、ピーンとこないが、
具体的にどのくらいの距離かというと・・・

東京からだと、熱海・高崎・前橋・宇都宮・水戸あたり
大阪からだと、姫路・舞鶴・彦根・伊勢・田辺あたり

距離を比べてみると、かなり離れていることがわかる。

こうして見ると、同じ県内ではあるが、
浜通りと会津は全く別地域だということがわかる。

観光業と温泉は切り離せないものだけに、
このような状態が続くと、「廃業」する温泉宿が出てくるのは間違いない。
というか、すでに出始めている。

特に大型施設ほど経営状態が危ない。
建物という箱モノを建てるときに、大きな負債を抱え、
運営・運営するために多くの従業員を抱え、
多くの水道光熱費とメンテナンス費用を払っている。

でもそれは売上げがあるからこそ賄えるのであって、
もともと借金体質の大型の温泉施設は、不況にかなり弱い。

恐竜と同じ・・・と言ってしまえばそれまでなのだろうが、
温泉に関わる者として「絶滅」という言葉だけは聞きたくない。

自身のサイフとも相談しなければならないが、
少しでも福島、東北地方を元気づけられるように、
現地のために「消費をする」ことが今必要なことだと強く感じる。


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放射線報道の疑問

2011-03-16 09:54:06 | 地震を乗り越えよう
福島第一原発の放射線拡散について、
連日、状況が報道されている。
測定されている放射線量は、人体に影響のある数値ではないから
安心してほしいとのことである。

だけど、ここで疑問が湧きあがる。
報道されている数値は、一時的に観測された数値であるということ。
何を言いたいのかというと、
一時的な数値のみで、1日分または1週間の数値ではないということだ。

例えば報道されている数値は1時間あたりの数値である。
確かに1時間だけであれば、問題のない数値なのだろう。
でもそれが1日だったら・・・×24(倍)になる。
1週間だったら×189(倍)になる。

確かに1日中屋外にいる訳ではないし、大気中の放射線の濃度も一定ではない。
だから、そのようなことは「机上の空論」なのかもしれない。

私は放射線の専門家ではない。
化学の専門家でもない。
だから間違っているかもしれない。

でも、一般人の私でさえも疑問に思うことは決して報道されていない。
いたずらにパニックを引き起こす危険性があるために、自粛しているのかもしれない。

でも・・・
「危険数値以内だから大丈夫だろう」
という「だろう神話」を安易に受け入れてはいけない。

個人個人ができる限りの防護策を講じる必要がある。
マスク・メガネ着用などの飛散放射線の防御と、
帰宅時には露出部分を水で洗い流すことや
衣服の振り払いなどの除染行動などをしたほうがいい。

繰り返し述べるが、

私は放射線の専門家ではない。
化学の専門家でもない。
だから間違っているかもしれない。

でもリスクは「可能な限り排除すべき」である。
特に未来ある子供には、そのような配慮をしなければいけないと思う。
何年、何十年後に「後悔」しないためにも・・・


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この地震を乗り越えよう!

2011-03-15 10:18:15 | 地震を乗り越えよう
今回の東日本大地震は未曽有の被害を与えつつある。
地震、津波、火災、原発被害・・・

日本がこれほどまでの災害を受けたのは、
太平洋戦争以来だろう。
それほどまでの甚大な被害だと思う。

16年前、阪神淡路大震災を神戸(住んでいたのは尼崎)で経験したが、
それとは違う衝撃を感じた。

阪神淡路の時は、直下型だったので、突き上げるような激しい揺れがあったが、
今回、東京で感じたのは波動の長い横揺れだった。

11日以来、ほとんどテレビのニュースをみているが、
目を疑うような映像が次々と飛び込んでくる。
被害が広範囲であるために、どこで何が起こっているのか
混乱することもあるほどだ。

この地震で日本人の意識は変わるだろう。
それどころか国家像すら変わるだろう。
日本の目指す未来も変わるだろう。

例えば、災害対策やエネルギー問題がこれからの国内問題として
クローズアップされることに間違いない。

地震・火災・津波に対する防災都市化。
そして脱原発。

太陽光、地熱、水力、風力などの
本当のクリーンエネルギー化を推進していくことが
今回の災害における最大の教訓かもしれない。

18~19世紀のイギリスにおける「産業革命」ならぬ
「エネルギー革命」を国を挙げて起こすことが日本の使命だと強く感じている。

温泉(地熱)に関わる者として、
これからは意識を変えて行動して行こうと思う。


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