反省すべきは「待ち組」…首相、猪口少子化相ら造語で
小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が進んでいるという批判に対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が「待ち組」という言葉を使い始めた。
勝ち負けの“二元論”にくさびを打ち込み、改革の影の部分が論点になりそうな風向きを変えたいという思惑もあるようだ。
「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味する造語。猪口氏は1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べて、フリーターらの奮起を促した。
(2006年2月5日1時13分 読売新聞)
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フリーターやニートの多くは、「挑戦しないで様子をうかがう人」ではないと思います。かれらは何かが足りなくて、挑戦したのだけれども受け入れられなかったり、あきらめた人たちだと思います。
たとえば、経済的な理由で学校に行けなかったとか、大学を卒業するのに余計の年数がかかってしまって正社員への就職が困難になるとか、何らかのハンディキャップをもっているとか、挑戦して負けるひともいるかもしれませんが、挑戦する前にあきらめたり、挑戦する時点であきらめないといけないことに気づいたりとか、きっとあると思うのです。
夢追い人やさすらい人でもないでしょう。
「待ち組」が「挑戦しないで様子をうかがう人」という定義であれば、大企業の正社員で、仕事に不満がなんらかあったとしても、生活が脅かされることがない人たちが当てはまると思いました。
実は、「待ち組」という造語を会社の同僚に、本日教わりました。同僚と顔を見合わせ、自分たちのこと?と思ったものです。
様子をうかがうというのは少ないにしても、個人レベルで挑戦しなくなるというのは大企業ではありがちなのではないでしょうか。
大企業はビジネスモデルや組織として仕事するのであって、個人の挑戦が表に出過ぎるのはやや正常値からズレが生じていると考えるべきだとも思います。
収益がきちんとでている会社に勤務していれば、社員は仕事だけでなく、他のライフスタイルも追求していくのが普通でしょうし、8~9割の力での適度な挑戦になるのであって、限界まで挑戦というのはないと思います。
様子をうかがう人、それはそれで困ったものなのですが、いなくはないです。ただ、様子をうかがってたりすると、仕事が進みませんので、会社での立場を悪くするのでしょう。
評論家になってはいけないと思います。組織としておこなう会社の仕事も、個人レベルの重要イベントと同じように大事なことだと思わなければなりません。
自分を完全にごまかして仕事していくことも可能ですし、そういう人も存在し、失敗を失敗と思わないのでおめでたいところもありますが、私はあまり好きではありません。
小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が進んでいるという批判に対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が「待ち組」という言葉を使い始めた。
勝ち負けの“二元論”にくさびを打ち込み、改革の影の部分が論点になりそうな風向きを変えたいという思惑もあるようだ。
「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味する造語。猪口氏は1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べて、フリーターらの奮起を促した。
(2006年2月5日1時13分 読売新聞)
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フリーターやニートの多くは、「挑戦しないで様子をうかがう人」ではないと思います。かれらは何かが足りなくて、挑戦したのだけれども受け入れられなかったり、あきらめた人たちだと思います。
たとえば、経済的な理由で学校に行けなかったとか、大学を卒業するのに余計の年数がかかってしまって正社員への就職が困難になるとか、何らかのハンディキャップをもっているとか、挑戦して負けるひともいるかもしれませんが、挑戦する前にあきらめたり、挑戦する時点であきらめないといけないことに気づいたりとか、きっとあると思うのです。
夢追い人やさすらい人でもないでしょう。
「待ち組」が「挑戦しないで様子をうかがう人」という定義であれば、大企業の正社員で、仕事に不満がなんらかあったとしても、生活が脅かされることがない人たちが当てはまると思いました。
実は、「待ち組」という造語を会社の同僚に、本日教わりました。同僚と顔を見合わせ、自分たちのこと?と思ったものです。
様子をうかがうというのは少ないにしても、個人レベルで挑戦しなくなるというのは大企業ではありがちなのではないでしょうか。
大企業はビジネスモデルや組織として仕事するのであって、個人の挑戦が表に出過ぎるのはやや正常値からズレが生じていると考えるべきだとも思います。
収益がきちんとでている会社に勤務していれば、社員は仕事だけでなく、他のライフスタイルも追求していくのが普通でしょうし、8~9割の力での適度な挑戦になるのであって、限界まで挑戦というのはないと思います。
様子をうかがう人、それはそれで困ったものなのですが、いなくはないです。ただ、様子をうかがってたりすると、仕事が進みませんので、会社での立場を悪くするのでしょう。
評論家になってはいけないと思います。組織としておこなう会社の仕事も、個人レベルの重要イベントと同じように大事なことだと思わなければなりません。
自分を完全にごまかして仕事していくことも可能ですし、そういう人も存在し、失敗を失敗と思わないのでおめでたいところもありますが、私はあまり好きではありません。