魔法先生ネギま!(35) (少年マガジンコミックス) 価格:¥ 440(税込) 発売日:2011-08-17 |
34巻が出たばかりだと思っていたのに、五月以来の新刊なんですね。ちょい意外。
折り返しの赤松先生のコメントによると、「長かった魔法世界編も、いよいよクライマックス2巻分に突入!」ということなので、どうやら魔法世界編は36巻で終わりのようです。ホントに長かった。
今回はネギとフェイトのバトルを軸にして(この二人は最初から最後までバトってた)、その周囲を別のキャラクターたちが各々動きまくる、という内容。
ここだけの話、これまで僕は、「この魔法世界編の長さは、きっと結末のカタルシスに繋がっているハズ。だから耐えろ」と自分に言い聞かせながら読んできましたけど、結論から言うとさほど驚くような展開は待っていませんでした。世界樹を介して(?)魔法世界と学園が繋がる演出は面白いと思いましたが、ぶっちゃけやってることは文化祭の焼き直しにすぎないってのが非常に残念。あやかが表紙だったから期待したのに、結局ああいう形でしか話に関われないってのも切ない感じ。
個人的には、ようやく〝日常〟に戻ってくることができて、円の顔を見た瞬間、涙腺が決壊してしまうパルの様子や、ハカセと再会した茶々丸の様子に感動できないこともなかったんですけど。なんかこう、さすがにここに至るまでの道程が長すぎたせいで、そのへんの感動も極限まで薄れてしまったのは勿体なかったように思いました。
あと、やっぱり僕は魔法世界に行く前の『ネギま』が好きだったんだなということを再確認。召還された魔物を追い返す学生たちの奮闘とか、ダメージが脱げ魔法として発動するところとか、ホント久しぶりに『ネギま』を楽しいと思いましたよ。ずっとこういうヌルい感じを維持できたらよかったんだけどなあ……。
そろそろ惰性で買うのもキツくなってきたので、魔法世界編のあとの新展開によっては完全に読まなくなるかもしれませんということで一つ。
あ、最後にすっげー蛇足。毎回、表紙をめくったところにある赤松センセのコメントの件。
今回は新キャストの竹達さんに関して書いてて、「実はこういったツンツン委員長もできるんです! ロリキャラだけじゃない!」って書かれているんですけど、実はも糞もねえというか、言うほどロリキャラばかりやってる感じがしないから的外れなコメントでワロタ。
なんつーか、いわゆる「『ネギま』声優」さんに「こういう人です」的なコメントをするのは気が利いてると思ってたけど、あとから追加されたキャラ担当の声優は一線でバリバリやってる人が多いせいで、なんかこう上手く言えないやるせなさに襲われましたよという話。
まー、竹達さんは『けいおん』と『俺妹』が二大代表作になってるせいで(しかも後発の桐乃の印象が強いせいで)、このコメントいつ書いたんだよって思えてしまいますよね。ハイ。