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【漫画】まおゆう 魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 第一巻

2011-08-25 | 漫画
まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックスエース) まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックスエース)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2011-08-25

 良コミカライズ!(挨拶)

 つーわけで、web小説の書籍化の先駆け(ですよね?)『まおゆう』コミカライズ第一巻。
 雑誌連載をチラ見して、こんなに出来がいいなら手元に置いておきたいなーと思ったので購入しました。すごく面白いです。大満足。
 作画の石田あきらさんの絵もキレイだし、何より原作web小説を友人から勧められたものの読むのがメンドくて放り投げた僕にとっては話もひっじょーにわかりやすくてグッド。なるほど。作品のアウトラインは知ってたけど、これならたしかに続きが読みたくなるかも、という感じ。
 この作品は簡単に言うと、昔懐かしの初代『ドラクエ』における勇者と竜王のやり取り(「世界の半分をやるから私のものになれ」ってやつ)のパロディを看板にしつつ、作品世界の時代設定にそぐわない豊富な知識を持ったキャラ(魔王)が、作品世界にイノベーションをもたらすために働きかける、という内容なんですけど。作品の方向性というか、読んでいて感じる面白さのベクトルのようなものは、『狼と香辛料』に少し似てると思いました。

 しかしまあ、狂言回し兼ヒロインの魔王様の可愛らしさといったら。
 僕が常々感じるのは、コンプレックスはヒロインを可愛らしく見せるということで、自らの巨乳を堕肉呼ばわりする魔王様はぶっちゃけかなりツボだったり。もうひとりの主人公の勇者は、剣の腕前が立つとか、転移魔法などをサラッと使ってしまうとか、そもそも魔王の交渉を受け容れる度量があったりとか、要所要所で役に立つところを見せてはいますが、やはりこの作品の肝は魔王のキャラにあるんじゃないかなと。
 そういう意味で、ヒロインの魔王を可愛く描けている『まおゆう』は、半ば成功が約束された作品ですよね。勇者を除いた主要キャラは、現時点で女ばかりという微ハーレム状態だったりしますが、この先どうなるのか気になるなあ。
 勇者の仲間だった女騎士はツンデレっぽい感じだし、勇者を追いかけていったという魔法使いもフラグ立ってるし、今から続きが楽しみで仕方がないですということで一つ。