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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

ひまわり

2014-03-15 | ふつう
2000年の映画です。
麻生久美子が若い。

小学生時代の同級生が海難事故で亡くなり、
その葬式で久々に集まった同級生や、
亡くなった同級生の元彼とかの縁者が集まって、
故人の話を色々していくうちに何となく
事故の悲しみや各々が持っている悩みなど、
様々な思いを突き破ってそれぞれの一歩を
踏み出していくという話。

白夜行」の時に注目宣言しました粟田麗さんが出てます。
今回は4~5番目の結構いい役。
2000年の映画だけにまだ若い。結構かわいい。

麻生久美子は確かに雰囲気ある。
こういう役やると彼女の魅力引き立つね。

そして今や邦画界のエース、ミスター視聴率の
マサ様が、この映画では完全なる端役で出ています。
大河の「新撰組!」以前の作品なので、
要するに無名時代。今になると貴重です。

などと中肉中背な感想を抱いた後に、
とあるネタバレを見て驚愕しました。
この映画、驚愕だ。





以下超ネタバレなので、
この映画を今後観たいと思っている方は、
映画を観た後にお読みください。




















<隠された事実>

・終盤に埋もれた船を掘り返した輝明以外の11人

・序盤の海難事故を知らせるニュースにて死亡が報道された朋美以外の11人

上記2点における11人は、全て同じ人々。


つまり


船を掘り返した輝明以外の11人は、




既  に  全  員  死  亡  し  て  い  る  。




いやー、驚きましたね。慌てて観直しました。
でもこれどうなんですかね。
どう考えても話として成り立ってない。
手っ取り早く言うとミステリーにおけるペテン。


これがペテンでないと説明するならば、
やはり主流の考えである夢落ちしかない。
事故の報道までが現実で、ニュース画面が
ノイズになるところからが夢、みたいな感じか。
この映画で葬式がらみのイベントから
唯一切り離された存在である主役の彼女の電話で
物語が終わるあたり、そこでその世界(=夢)から
切り離される、というエンディングなのかなと。




なんか、考える余地がたくさん与えられてる
映画でした。

お願いだから、このネタが実は制作側の悪戯で、
下らない深読みしてないでこの生涯青春的な
青春ストーリーを素直に楽しめよ!みたいな
過剰な深読み志向に対するアンチテーゼだった、
みたいのはやめてほしい。
映画くらいしか楽しみがない残念な大人を
からかうのはやめてほしい。


作品紹介はこちら