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シネマ座椅子

座椅子に座り、酒を飲みながら日々映画鑑賞。
映画の結末を待たずに酒の力で本日の結末を迎えることもしばしば。

スペイン一家監禁事件

2013-11-11 | つまらん
ヨーロッパで大きな社会問題となっている押し込み強盗をテーマに、
そのえじきとなった一家の悲劇を徹底的にあぶり出すんだそうです。


しかしすげータイトルだなコレ。

日本だと○○市一家殺人事件とか、確かにそういう呼称の実在事件あるけどさ、
「スペイン一家」って、いくらなんでも大雑把すぎないか。
スペイン観光協会みたいなところから苦情とか来なかったのだろうか。



日本でも監禁事件というと筆舌に尽くし難い悲惨な事件が過去に起きている。
ゆえにきっと過剰な期待を煽る邦題パワーに期待して、
こんなモンド映画趣味丸出しな名前をつけたのだろう。



レンタル屋のディスプレイに「ヨーロッパで社会問題な押し込み強盗の悲劇!
あまりに壮絶な暴力シーンに目を反らすな!お前らビビんなよ!?」みたいに書かれていて、
ならきっと「パニック・ルーム」と「マーターズ」を
足して2で割ってそこから色々引いたくらいの映画なのかなと思って観てみました。
そうです、モンド映画趣味丸出しによる観賞です。



ヨーロッパはコレが社会問題なんですか。
今の日本って、人がいる家にこっそり忍び込んで、盗むもの盗んだら
またこっそり去っていくという、非接触型の泥棒が流行ってるんですよね。

なのに海の向こう本場ヨーロッパでは強盗が家主と鉢合わせた途端に
挨拶がわりのグーパンチ。やはり向こうは同じ泥棒にしても持て余している
エネルギーの量がきっと違うのだろう。




観てみると、確かに強盗に押し込まれていましたが、
「パニック・ルーム」のように家主側が抵抗するワケでもなく、
だからといって「マーターズ」のように色々と被害者側が好き勝手に
蹂躙されてしまうワケでもなく、この両者を足すでも割るでもない
独特の雰囲気の映画でした。



被害者側がギャーギャーと喚き、加害者側がワーワーとパニくる、
この類の映画によくあるパターンだったのかな、、と思いつつ、
淡々と観進めたのでありました。


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