昨日の夕方から久々に親のところに行きました、くるまで1時間半も走れば付きます。
昔となんら変わりない笑顔、しかしながら見るたびにほんの僅かずつ見えてくる衰え、
見たくない一面でもあり、しかしけして避けて通れない現実。
父の日にと剣菱を二本わたし、母の手作りのつまみと共にさけをかわします。
今生きている事はこの二人の存在があってのこと、白髪の頭と、刻まれたしわに幼い頃の思い出がよみがえります。
すっかり酔った私は早々に寝てしまいましたが、仕事時間に間に合わせるために起きたときには、
玄関と駐車場に野菜やらなにやら、たくさんおいてありました。
高速道路を走りながら、これから先に自分が親元に行ける日数を考え、涙がにじんできてしまいました。私の親は強く、共に暮らす事が子供の家庭にどれだけ多くの負担をあたえるかという点から。
自分たちの意思で今の家に越しました。
近くから逆に遠くへと移動したわけです。
健康に気をつかい、子供に迷惑をかけず、自分たちの人生を夫婦仲良く送る姿は私の鏡でもあります。
幼き頃に盗みを働いた私を、涙と共に叩いた父の手。
その鉄のようで暖かい感触は今も思い出す事ができます。
親が子に伝えられる最大にして最高のものは、それは親という人間の生き方だけなのだと思うのです・・・・