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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

セイルの修理

2021年08月12日 | Weblog

昨日バテン折れに気がついた僕。

そのままにはしておけませんので、 早朝に修理。

オレンジ色矢印の部分がバッキリと折れた訳ですが、 2カ所ってなんで??? 

 

ロフトセイルは、 どうやらイタリアで造られているみたいなんですけど、 このイタリアメイドというのが実はくせ者でして、

セバーンもそうなんですけど、とにかく弱い。 まじで。

 

性能は悪くは無いんですけど、 とにかく壊れるんです。

 

セバーンは過去にデカいの(11.0)を2枚ほど使ったことがありますが、 一枚はセイル内部のダウンテンションを司る

ダクロンが切れてお釈迦。

もう一枚は、あっさりとパネルが破けてお釈迦。

 

両方とも中古ですけど、そこそこの程度の物を買ってたのにも関わらずにです。

 

以降は、 セバーンは絶対買わず、 ガストラ製の Vaperを使っていた。

理由は簡単で、強いんです、 全体の造が。

 

で、今回それが駄目になってしまったので、高性能で定評あるロフトセイルを後継に選んだ。

 

ところが、 全くといって良いほど乗ってもいないのに、すぐにバテン折れって、 どんだけ弱いん?

 

それとも中古で買った時点で既に駄目になっていたのか?はなんともいえませんが、そのままにしては置けませんので、

交換もしくは修理します。

 

捨てずに保管してあった、すでに廃棄済みの古いセイルから取り外しておいたバテンの中から、大体同じ長さの物を探します。

一度バテンポケットに挿してみて、様子を見ましたけど、 ほぼ同じ長さなので大丈夫なようです。

ただ、長さが3cmほど寸足らずで、

なので、折れたバテンのエンド部分をカットしてアジャスター内部に入れて用足し。

アジャスターの稼働幅が大きかったので助かりました。

切って入れたのは、写真の青矢印部分のところですね。

ちなみに、折れたバテンは芯棒を入れて修理を行い、 次に折れたときに備えます。

約15分ほどで完了。

 

次は、カムの調整。

前回の金具外しで大分返るようになったカムですが、 感覚的には80%位で、片方は良いのですけど、

反対側には十分に戻らず。

 

まあ、風の弱い状態で乗っているので戻らない事も有るのですけど、 それにしても戻らなさすぎ。

昨日は、セイルのアウトを昨日目一杯引いてみたりもしましたけど、やはりそれでも駄目。

となると・・・・・・ やりますよ、カム削り。

 

 

トップを争うレースでの勝敗かけて乗っているわけでは有りませんので、 なにより気持ちよく乗れるのがベスト。

でもって何するか?というなら、 カムのボトム部分をグラインダーでカットするわけでして、

正確には4コ有るカムのボトムを、それぞれ2mm程度削ります。 

 

削れば当然マストに当る圧も弱くなり、返りやすくなるわけですが、削りすぎても駄目。

返りは良くなりますけど、 セイルに風を目一杯孕んだときにカムが浮いたりなんかするマイナス要因が出てくる。

 

ただ、セイルにはその圧を調整する樹脂製のアジャスターが付属していて、 この中古のセイルにも付属していました。

なのでので、多少は削りすぎても大丈夫。

 

むしろ少し緩いくらいにしておいて、後でアジャスターいれて調整する方が何度も削る必要が無いことから手間が省けます。

なんせ綺麗に返らないで中途半端なセイルほど気持ちの悪い物はありませんですので。

 

ちなみに、 古いセイルのカムにも、前の持ち主が削った跡が残っていました。

 

セイルは意外に造がラフでして、 日本製品みたいに寸分違わず全部同じに出来るというわけでもなく、結構個体差がある。

また使っている内にセイルが伸びて普通に返るようになったりもするので、きつめに造られているというのもあるかも知れませんが、

その自然に返るまで待つのが嫌な僕は、平然とやります。

 

とくにこのロフトは見るからに造りが弱そうなので、 スムーズにカムが返る様になる前にお釈迦というのは十分あり得るし。

 

そうそう、同じような調整でバテンテンションというのも有りますが、 これはカムの返りに多少の影響はしますが、

ドラフトを造って安定させるものなので、 カムを簡単に返したい場合は、やはり削るのが一番簡単。

 

ちなみに、ある意味乱暴な作業でもありますので、特に写真はアップしません。

よい子は真似しないように(笑) 

10分ほどの作業でした。

 

さて、バテンにカムときて、最後は セイルのフット修理。

仕事始まったので、作業はお昼休みにやりました。

 

しかし、冒頭にも書きましたけど、本当になんでこんなに弱いの???と思うわけですが、セイルのフットの縫製がバカみたいにチャチな事から糸が切れて、セイルを張る度にバリリ!なんて感じで破れがすこしずつ広がる。

 

なので、これは帆船のセイルを修理する頑丈な色と針で縫って修理します。

堅いんですよ、これが。

普通の針では太刀打ちできませんので、 使うのもこんな物です。

 

大体30分ほどで縫い終わりました。

今回は血だらけになる負傷も無しで、ラッキー! 

しかし・・・・・このスピードでアチコチ壊れてくれた日には、 2年も持たんだろうなと・・・・

おもわず憂鬱になる 翔です。

 

 


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