リアをカットしてドアを付ける際、 マンボウの壁の秘密???を知ってしまった僕。
特に補強も無しに、自転車キャリアを取り付けてあったのだけど、
いくら軽いとは言え、MTBクラスを二台積んで、キャリアそのものの重量考えると20k近い重さが加わっていたことになる。
まったくビクともしなくて、どうなってんだろうか?
以前ロータスRVに行って話を聞いてみた時に、 「どんなドアでも付けられますよ!」 という、実~に軽い返事をもらった。
なはは 本当に大丈夫なん???
と思っていたら、続けざま「なんでか?といったらフレームで基本強度を出しているから、どんなカットしても大丈夫なんです!」
との返事だった。
どこに、どの様にフレームが入っているのか?は判りませんが、 大体はここかな?という感じはする。
例えると メインエントランスドアの左右とか、コーナー部分とか。
で、リア壁面部分は、そうした物が全くないらしくて、 普通なら補強やらなにやらを入れたところにキャリアとか付けるわけだけど、 本当に何にも無いみたい。
それでなんで強度が出せるのか? と不思議だったわけですが、 実際にドア付けるためにカットしてみて、初めてその強度の秘密が解った。
まず壁そのものの厚さは29~30mm これだけだと、強度的に不安に感じる。
で、どうなっているか?というと、 外側から FRP ウレタン FRP ベニア という順で、重ねられたサンド構造。
驚くのは一番外部のFRPの厚さで、約6~6.5mmもある。 OH!
FRPを3枚も重ねると、 人が乗っても落ちない程の強度だから、それ以上という事になるわけで、
変な話、異常なほど強度が高い・・・
ちなみに、以前僕が乗っていた、でかいウィネベーゴキャンパーの壁厚は40~50mm
確か?の記憶になっていますけど、一番外の壁は、5mmのベニアに防水を兼ねたFRPが薄~く貼り付いていただけ。
こんな分厚いFRPじゃなかった・・・・
マンボウの壁のウレタンはかなりソフトで、目の細かい発泡性の物。
ウィネベーゴは硬質のウレタンだった。
目の細かいウレタンは強度そのものは大した事が無いけれど、断熱性に富んでいる。
硬質のウレタンは、強度は十分だけど、寒さを通す。
アメ車の場合は、 このウレタンの堅さと厚みで強度を出しているみたいに思えるな~。
20mmのマンボウ・ウレタン?、と40mmのアメ車・硬質ウレタンでは断熱性という面ではほぼ同じと考える。
そして次、内側の壁の一つ前に約1~1.5mm程のFRPがある。
これが内側の強度を出すと同時に、
外側と、内側のFRPをジョイントする為に重要になっている。
*ちなみに、アメ車は FRP無しの タダのプリントベニアだった。
というのは、この表と裏のFRPが やわらかいウレタンに付いているだけの場合、
たがいに外に引っ張り力が働くと、 ウレタンが柔らかい分、 あっさりと断裂する。
ウレタンが柔らかければ、 二つのFRPの上下左右の動きに対して柔軟に吸収するから、
耐振動性という面では優れるけど、 引きはがしにはメッチャ弱い。
で、どう解決しているのか?といと、
レジン樹脂で二つのFRPを連結してしまっているんです、 しかもその太さ7~8mm
この小さなジョイント柱が、 全体にまんべんなく入っていて、これが押しても引いても
二つのFRPが簡単に剥がれない理由になっている。
多分、二つのFRPとウレタンを挟んでの壁面パネル作成は、小柱の接着と一体化させる必要があるから、
一回で全部を仕上げているんだろうと想像が付く。
またレジンがウレタン表面の発泡穴部分にまんべんなく入るので、ウレタンとFRPも一体化する。
だから強度があるんだ・・・・と一人で納得する僕。
そして、一番内側の面は、防水ベニア製。 約2.5mm程で、これは接着剤にて全面を内側FRPに貼り付けられて、強度を増すことに貢献していると同時に、防湿、防水製を持たせている。
恐るべし マンボウ・・・・・
切断と剥がしで、浮き上がった部分から測定。
で、実際にどの程度の強度があるんだろう?と
こんな物を置いてみた。
その上に、 カットしたボードを載せて、体重65kgの僕が乗っても大丈夫
数回とびはねてみたとこど、 ミシッ! ミシッ!というベニアとFRPの音が聞こえたけど、 折れるわけでもく、ボードはまったく平気な状態。
*サンダルで失礼(笑)
同サイズの11mmベニアより軽いのに、撓むこともほとんど無く、強度がすごい
なんか捨てるのもったいないな~・・・・・
こうしたパネルだからこそ、どんなドアでも取り付けられるし、キャビン事態はフレームが入っているのでビクともしないし・・・
正直なめていたロータス製の マンボウですが、 あたらためて見直してしまいました。
以上、マンボウ君の壁の構造でした。