帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

15m/s の風 とイベント

2011年05月22日 | ヨットや 釣り等

梅雨入り間近の海。

ずっと続いていた晴れも今日を境に曇りと雨へ変わっていく。

そんな海には朝から10mの風、今日はこの浜のイベントがあり、僕たち一家はクラブハウスの人たちとみんなでボランティア活動です。

簡単にいうなら、マリンスポーツに対する理解と振興を多くの人達に深めてもらおうというもので、その中のヨット部門としてです。

とはいえ、朝からこの風じゃ~ 危なくて客さんを乗せられない。

そこで腰が強くて転覆(沈)しにくいヨットを3艇出し、ベテランの操艇でこなすしかない。

乗る人はピクニック気分(悪い意味ではありません)で、風の恐ろしさを全く知らないわけで、乗せる方は些細なミスも許されないのですが、まずは近くのショップでウインドサーフィンをならっているキッズ達が体験でやってきた。

ボードとは違うでかい船体、賑やかなことこの上なく、「ぎゃ~ぎゃ~」と嬉しそう、やがてそれが恐怖による沈黙に変わるなんて~事は

出るまでは知るよしも無いのですね~ (笑)

波と風でバシバシ揺れる船体へ3人くらいずつ乗せると、風速13mまで上がった爆風の中を滑るようにでていく。

サポートしている僕も沖を走るヨットを見ているも、「おっかね~!」 と一言。

波を切り裂き、その飛沫をまき散らしながら走っているけれど、しばらくして戻ってきた船。

子供達は無事か?        「・・・・・・・・・・・・・・・・・」     オリョリョ!

みんな恐怖で顔が引きつっている。    ははは   まあ、当然こうなるわな。

 

もう一方、うちの娘は? といえば、久しぶりにもってきたウインドサーフィンの道具をセッティングすると、風でもみくちゃにされるヨットの真横をすり抜けて全開でぶっ飛んでいってしまった。

「あの~ ブローで17m近くまで上がっているんですけれど・・・・」 

といっても暴走小町の耳に入るはずもなく、あっと言うまに見えなくなるまで遠くへ行ってしまった。

 

その後、ヨットは何とかお客さんを乗せてピストンで往復するも、ついに1艇のセイルが破れ、この時点をもって実質的に出艇中止になりました。

というか誰も乗ろうという人がいなくなったのもあります。

 

さてお昼はさんで午後、 内容は小型のヨットを3つ出して子供達に操縦体験をしてもらうイベントになります。

前線が無事に?通過したのか、午前の爆風はすっかり陰を潜め、風向きが変わりつつ穏やかな海へと変身。

引き潮で浜の一角に天然のプールみたいなのが出来る場所があり、そこを使用しての体験となりますが、

かなり寒くなったので殆ど来る子はいないだろうと思っていたところ、予想に反して大盛況。

 

次から次へと来る来るは、元気なちびっ子達。

中には3歳の女子もいてこちらも驚くわけですが、そんな子でもティラー(舵)をしっかりと握り、セイルのシートロープを持ち、ヒールにびびりながらの初体験。

小さい子ほど怖さで固まるのですが、どの子も数回往復すると要領が分かってきて一応ストレートを走るようになってくる。

中にはタックをこなす子もいて、もしこの子達がそのまま練習を積んでいけばみんな世界で戦える子達なるのでしょうね。

 

この国は四方を海に囲まれ、スポーツの海洋王国として世界の上に君臨出来る下地はいくらでもあれど。

教育のトップたる文部科学省にはまったく見えないらしい。

というか、今の日本ではほんのわずかでも危険であれば教育から遠ざけるので、精神的に強く優れた子達は出てこない。

先の大戦で負けはしたが、世界最強の海軍を持っていたこの日本、兵器ではない海洋スポーツという観点から世界最強をめざす

教育が有っても良いのではないかと思うのだけれど、すぐに責任がどうとか騒いで優秀な教育をたたきつぶすことの得意な国でもある。

 

自己責任という言葉は社会から消失し、悪いことは全て人のせい、嫉妬とねたみ、それが世の基本ルールとなってしまった以上、無理でしょうね・・・・