4時に起床、盆ですが平日ですから、有る程度の渋滞を予想しての早起き。
まずは国道129号線を使って厚木まで移動、箱根新道をへて晴天の伊豆スカイラインに入りますが、
ここまでまったく渋滞がなかった事、そしていかにも夏という快晴の為に気分はうきうき。
天城高原インターを出て、あまりの順調さに「こりゃラッキーと?」と油断していたら、そのすぐ後で渋滞
(― ―;)やっぱり・・・
原因は白浜海岸の混雑で、距離にしてわずか10km程度なのですが、なかなか進まない。
あまりの気温に車内容積のでかいキャンピングカーのエアコンはいまひとつ効かず、約1時間のノロノロ運転&うんざり。
時間を見ると昼なので路端の展望台&休憩所で昼食を取ることに決め、でかい車体を駐車場へ入れます。
マフラーを修理&改造したての発電機を始動し、エアコンをつければそこはリゾートに♪
なんてわけはありませんが、とりあえず家内の握ってくれたたおにぎりとカップヌードルを頬張ります。
その後15分ほどノロノロ運転した後、やっとこさ白浜海岸を通過、そんでもって渋滞の原因はなに?と思われるでしょうが、単に浜の前にある横断歩道が原因。
別に変な信号があるわけじゃないのですが、一度車が止まると次から次へと人がわたりはじめなかなか発進出来なくなります。
「これじゃ仕方ないか・・・」と半分苛立ちますが、自分の数台まえの車が停車して横断歩道の人を渡しているのをみて、「俺はとまらないぜ!」と思っていたのにしっかりと停止する自分がそこにいました。
なんだかんだと白浜を抜けたとたんに道がすき、あっという間に下田へ到着、とりあえずは資料館が併設された道の駅に入り、観光資料を収集しつつ旅行プランを作成します。
とりあえず最上階にある資料館へ行き、下田の歴史に関する基礎知識を身につけます。
というのは歴史に関する知識の有る無しが旅行の楽しさを左右する大きなファクターであると思っていて(多分僕の場合ですが)、様々な知識と結びついた「なぜ?」というのが紐解かれるのがとても楽しい思い出になるからです。
「ほ~♪」とか「そ~なんだ♬」なんて言いつつ、にわか知識をたっぷりと?身につけて車へ戻りますが、以外だったのは豊臣秀吉の小田原責めの際に下田も戦場になっていたこと、下田に結構な規模の城が有った事にも驚きましたが、さらにこれが水軍同士の戦いでもあり、脇坂。長曾我部そして毛利の軍師でもある安国寺 恵瓊(あんこくじ えけい)という早々たる兵の名前と軍の書状が残されていた事はまったく想定外であり、まったく知られたいない歴史の一幕を発見したようで、とても得した気分になりました。
大規模な陸戦ばかりが取り上げられる小田原攻めですから、北条のもっていた水軍はほとんど活躍しなかったのかとばかり思っていたこともあります・・・
一通り資料館を見終わると車へ戻りますが、外はおそらく35度オーバーで、うんざりするほど暑い、これで風が無ければ熱中症で病院は満杯だろうな・・・
と思ってしまいます。 午後1時半頃から下田の歴史散策とおまつり見学ということで家内と準備。
サンダルをスニーカーへ履き替え、カメラと地図、タオルをリュックに投げ込み、焼け付く下田の町へと繰り出します。
お祭りの提灯が町の活気を思わせ、なんとなく懐かしく感じる下田の町を歩いて名所を巡りますが、とにかく暑い・・・・
(― ―;)うううう
とりあえず半分ほど名所を巡り、最大?の目的となった先の下田公園(下田城跡)へ登ります。
豊臣軍が一月かかっても力攻めで落城させることの出来なかった天然の要害の遺構等を見ながら山道を歩き、途中の展望台から海を眺めては一息。海を多いつくす圧倒的な数の軍船と、陸に配置された軍勢をみて当時の城主はなにを思って戦いに挑んだのだろう、と思いをめぐらします。
やがて天守台跡に到着、真夏の太陽が木々に程よくさえぎられ、海風の気持ちよいこと・・・このまま一眠りしたい気分になるも、まだまだ見るところは多々あるので草々に下山。
下りる途中で小さなお稲荷さんがあり、ところが石が倒れていたり、木が横たわったり、湯のみがひっくり返っていたりと荒れていたのを家内と2人で簡単に掃除し、お賽銭を投げてこの旅行の安全を祈願します。
山を下りると長楽寺傍を流れる雰囲気抜群できれいな川沿いを歩きつつ残りの名所をまわり、最後に国道から道の駅へと戻りました。
さて、今日は下田で祭りがおこなわれています。
案内所で聞いたところでは夜7時半ころに太鼓の打ち鳴らしが行われてそれがピーク、まだ1時間半ほど時間がありますので、街中にある銭湯へいくことにしました。
日も落ちて涼しい風が吹き始めた下田の町は太鼓や三味線、お囃子の音があちらこちらで鳴り響き、それがまたなんともいえない雰囲気をもたらしてくれます。
銭湯をでると、さすがに日中一緒に歩いた家内に「夕飯を作ってくれ」という気にならず、近くの大型スーパーに入りすし詰めなんかを買いました(やたらと外食、特に馬鹿高いすし屋に入るなんて贅沢を私は絶対にやりません)。
二人でのんびり歩いて(汗かくのが嫌なので)祭りの最終会場へ向かいますが、すでに地元の人や観光客が集まってきていて時間的にジャスト。
やがて日中街中を移動していた山車が明かりをたくさんつけて会場へ次々と集まってきますが、その明かりがとてもきれいで、太鼓の音と横笛、三味線の単調なリズムが夏の夜風に溶け込みます。約15台の山車並び、やがて始まった太鼓の打ち鳴らし、
しかし・・・・・僕の想像とは大きくかけ離れたのんきなリズムでして、正直なところしらけてしまったというのが正直な感想。
それでも4つのパートすべてを終了するころに祭りのハイライトである花火が上がり始め、混雑をさけるために少し早めに移動を始めた僕と家内は、花火を見ながら岸壁沿いを歩き、時々立ち止まっては空に咲く大きな花火を楽しみます。
車に到着するころちょうど最後の花火が打ち上げられましたが、それを見終わるとやたらとおなかが空き始め、そくさくと車に入ると発電機とエアコンを始動して冷蔵庫からビールを取り出して乾杯。
炎天下に4時間近く歩いて疲れていたこともあり、やたらと早く回ったアルコールにすっかりいい気分、朝までぐっすりと寝てしまいました。