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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

バイク通勤

2014年05月14日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

ウエス

 

バイクを押し出すと、 車体の隙間に突っ込んであったウエスを取り出し、 

シートの上を数回叩く。

乾燥した大気と南の風は、毎朝この作業を強要する。

いや、別に嫌な感じは無くて、そんな季節になったのかな~と・・・・。

真夏の朝の、 あのジトッとした、水の香りが噎せ返る様な空気では無い、

浮遊していた埃が夜の優しさに洗い流された、さわやかで透き通る感じだ。

前線が上がるか下がるかで、全く違う物になってしまう大気は、

今日の午後には再びザラザラとした感覚をのせて 口の中に、そして喉へと到達する。

すでに30度近い気温に近くなる真昼の誘惑は、毎日帰宅するボクに甘く囁き、

風でばたつくのを避けるために短い袖を織り込んだ腕に、太陽の色をつけていく。

エンジン音と風切り音、 この二つが紡ぎ出すハーモニーにのせながらアクセルを

握るけど、 瞳に届く五月の光は、新緑の青い天使たちのペイントで街を輝かす。

たまには、このままハイウェイを飛ばして、夜空を見に行ってもいいかな~?

なんてね・・・・・・ そんな気持ちにもなる。   今はそんな季節のまっただ中だから。

 

by 翔

 

 

今度はウインドの時にギターを持って行こうかな? 風を待つ長い時間を消してくれるかな~なんて  えへへ

1/365  秦基博


季節の赤ちゃん

2014年04月16日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

季節の赤ちゃん

 

透か空かで、茶色だった・・・・・

それが一面のピンクに覆われ、命を感じ取る喜びを花びらの吹雪で表現していたかと思えば静かになり、

今はこうして、朝の光を浴びて、赤く映し出されている。

「もう そろそろかな・・・・」そう思いながらバイクを寄せて、そっとエンジンを切る。

とたんに聞こえてくるのは、無限に広がっていく元気な産声達。

胸元まで伸びているその枝先には 思ったとおりの美しい季節が咲き、新鮮な大気を目一杯吸い込みつつ、大きな声で泣いている。

季節の赤ちゃん、 そう僕が呼ぶそれは、弱々しく、柔らかくて、小さくて・・・・

 

暖めてみようかな!? もしかすると泣き止むかな!? 少しだけ悪戯心を指先に絡ませつつ、もう片方の手のひらと供に軽く包み込んでみる。

そして瞼を閉じて木と一つになってみるなら、 産声は小鳥たちの囀りへと変化し、じっとして過ごしている割には、案外退屈していないんだな・・・・と悟る・・・・

赤ちゃんを手のひらから解放すると、もう一度木を見上げ、それからヘルメットを被り、エンジンに火を入れる。

クラッチを握り、 スロットルを開けて走り出した瞬間、 「歩む事が出来るあなたは、とても幸せなのよ!」 という声が響き、驚いた僕はブレーキをかけて後を振り返る。

春の温もりですっかり優しくなった風が、さっきの枝をほんの少しだけ揺らしていた。

「ありがとう!」 そう一言だけつぶやくと、すっかり暖かくなった心を抱えながら、霧がうっすらとかかる街へ踊り出した。

 

詩 By 翔

  

 


Diamond Snow popping in HighWay

2014年02月19日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

もっと綺麗なPVがあったんですけど、消えていまいまして、 換わりにこれをアップ。

曲の流れと雰囲気がバイクで飛ばしているときの感覚にちかいので、聞きながら 例のごとくド下手な詩を読んでもらえたらと思います  

 

 

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Diamond Snow popping in HighWay

 

一気に二つギアを落とすと、 軽くアクセルを煽り、レブカウンターの針とエンジン音をシンクロさせた瞬間にクラッチミート。

ラムエアブーストがフルに架かっているエンジンは200PSを絞り出し、タイヤは悲鳴をあげる。

 

暗闇のハイウェイを照らすヘッドライトは、舞い散る雪の結晶を煌めかせ、まるで永遠に続くトンネルを走っている感覚を僕にもたらす。

「チッ!!」 さっきからヤケにテールが暴れる・・・、 路面はうっすらと白いベール覆われ、

その上を同じ方向に幾本もの黒い線が曳かれている。

 

この状態でフロントブレーキをほんのわずかでも握れば、 あっという間に命は壊れる。

意味なんて無いのだけど、得体の知れない衝動に胸をかき立てられ、それに包まれている自分は、”本当にバカだ”と思う。

 

乾いた雪の結晶は、ゆっくりと、そして遙か彼方から忍び寄り、 一瞬の瞬きを瞳に届けつつ後方へ飛んでいく。

一つ一つがダイヤモンド、 それが幾万、いや幾億。

まるで銀河を駆ける浮遊感と、その中の流れ星の様で有りたいと・・・

 

時速200マイルの速度は エクゾーストノートを大地に叩きつけ、考察する思いはそれに吸い込まれては消え、同時に心の中で増殖する不安を中和する。

黒い鉄馬に跨り、弾丸のように夜を切り裂き、風圧は無重力空間の彼方へと僕を誘う。

 

閉じていた瞼をそっと開けると、 それまで有った星々は一瞬で砕け散り、代わりに瞳が地球を捕らえる。

目の前に広がる海には、すでに太陽が真横に差し込み、 砕け散る波は僕の足下まで打ち寄せる。 

 

「とうとう来ちまったか・・・」 クスリと笑いが出て、 あいも変わらない自分の愚かさを今更ながら知る。

後を振りむけば、 薄い雪に刻まれた僕の足跡が・・・

やがては溶けてゆく、この一度きりの造形と、すぐに訪れる春を約束してくれている陽光は、僕の生き様をリセットしてくれるのだろうか・・・

「無理だよね・・・」、  解ってはいても、「もしそうなら、どれだけ良いだろう」 と、

命は一度きり、 人生も一度きり。

けして後戻りはできないんだ、昨晩のダイヤモンドスノウも、その時だけの物語なのだから。

「若さは激しい衝動だよ!」 と誰かが言っていたけど、 いまもってそれが失われていない僕は、もう何十年も時間が停止しつづけている事になるのだろうか?

 

目の前のオレンジは透明感を孕みつつ青へと変化し、冷え切った体が暖かみを受け取り始めると、ふと気になって右肩のエンブレムを見る。  

自分の象徴として、ずっと大切にし続けているこれは、LA(ロサンゼルス)の古ぼけたバイク屋で手に入れた物。    

あの、オイルでうす汚れたデニムがよく似合っていた 飲んべえ爺さんは今どうしているだろうか?

左手で軽く雪を拭うと ブラウンの革ジャンへ無造作に縫い付けられた 白頭鷲が顔を出し、 続けてファイティングブルと戦う姿になる。

 

あと二月もすると、暖かい風がこの浜にも訪れる、 「そろそろマストやセイルの手入れをしなくちゃな」、と思いつつ空を見上げる。

フワフワと落ちてきたダイヤモンドが一つ眼に飛び込んだ、そして、一瞬の冷たさと清涼感を残して消える。

そしてもう一つ、これがこの冬の最後らしい。

グラブのままで、それを受け止めようとしたけど、小さな結晶はヒラリと身を翻し、打ち寄せる潮へと消えていった。

それはまるで、一瞬の間だけ子供に帰った僕を、笑うかのように・・・     

 

 

詩 BY 翔

 

 

追記: 

Diamond Snow popping in HighWay に are  と the は不用なので入れていません、解る人は判ると思いますが・・・・ 一応誤解がない様に記しておきます。 

 

 


春かな~?、でもまだ早いよね (^^)えへへ

2014年01月30日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

 

「ステップ(歩)」

このところ暖かい・・・、 朝もさほど寒くないし、 暖房を付けても設定温度は低めで十分だ。

天気予報を見ていると、3月半頃の気温とか言っていて、さすれば”さくらの花”が咲く少し前の陽気という事になる。

季節の歩みは遅く、でも時折ジャンプして少し前に歩んでは、又すぐに戻ったりもする。

真っ茶色だった芝生にはちらほら、街角のなにげない片隅にも可愛らしい芽が出始めたけど、それが自然に瞳に入ってくる度に、幸せな気持ちになる。

 

人にとって冬は孤独を感じさせる厳しい存在だ。

そこいら中に有った緑の輝きは失われ、虫達のささやきも無いし、何より寒さが体に染み込む。

 

手の平を地面につけてみると、大地の優しさを知ることが出来るのだけど、その裏側の甲を撫でていく風は、冷たく無表情だ。

そっと手を離すと、今度はその風が平の方へと廻り込み、それまであった温もりは徐々に失われていく。

ただ、それと同時に、いや引き替えに 陽光の温もりを甲に感じられるのを知る。

 

ひとつ深呼吸すると、桜の大きな木を見上げてみるが、案外眠たそうな顔をしたままボクに囁いてくれた。

「ゆったりと待っていれば 春はいつの間にかキミを包み込んでいるからね・・・・」と。

 

詩 By 翔

 

 

SEA / 秦基博 (+playlist)

 


Heavy Gauge

2013年11月19日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

 

生意気だ・・・

ろくに弦を弾けない、コードを押さえられない、細くて小さな指ではメロディーを奏でられない。

だから一番柔らかい弦に張り替えた。

それに対する答えは、僕に対しての罵倒だ・・・・

人には力の限界がある、女性の限界と男の限界はギターの弦にも現れる、残念ながら。

 

自分の力を過信してはいけない、少しずつ自分の出来る事をステップアップしていく。

それしか人にはないのだと・・・でもね、我が娘にはそんなこと分からない。

 

ミディアムゲージで四苦八苦している、だからエレキ用のライトゲージをアコースティックへ張ってみた

でもね、若さはそんなもの関係ないし・・・

さんざん罵倒され、余計なことをしたと言われ・・・ でもね、それが父親なんだよ・・・

 

いつの日か、自分の生んだ子と面を付き合わせ、その難しさに心かき乱された時、

親である僕のことを少しでも思い出してくれたら・・・

 

そのときには僕はこの夜に居ないかもしれない。

世の中なんてそんなものだ・・・

 

愛する我が娘へ。

ゲージが何であろうが、結局は弾く人間の心しだいでサウンドはいくらでも変わってくるのだと。

 

ヘビーゲージは今の君には重すぎるんだから。


しずく (宇宙)

2013年08月19日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

ぜひこの曲を聞きながら読んでください、  あえて冬の曲です。   

しかし相変わらずド下手な詩しか創れないな~ 僕は (笑)

 

題 「しずく(宇宙)」

 

 

セイルとボードを抱え、海から浜へと上がる。

よせては引く波が、まるで悪戯っ子の様にくるぶしへと絡みつく。

 

無造作に置いたセイルに切り裂かれた風は、少しだけ渦を巻きながら彼方へ。

 

前髪からしたたり落ちるしずくは、夏の光を目一杯ため込み、そして耐えられなくなると

一瞬の煌めきを放ちつつ焼けた砂に吸い込まれ、やがて水蒸気の分子となり空へ。

 

沖を振り返るとサーフェイス(海面)は幾千万の輝きに満たされ、その美しさに暫し見取れる。

 

そうだよね、ついさっきまで自分はこの中にいたんだ・・・・そう思う僕。

海面を飛びながら疾走するボードは着水する度に美しい虹を創りあげ、そのコンマ数秒後には白い飛沫となって後方へ飛んでいく。

 

サーマルウインド(南風)に揚力をもらったセイルとマストは唸り音をあげ、それは常に挑戦的なんだ、

「扱える物ならやってみせろ!」とね。

 

ハーネスフックにラインをかけ、腹筋に伝わる振動を感じつつ全体重をセイルに預け、「これでもか!?」

とねじ伏せながらも、次の瞬間にはもう翻弄されている僕。

 

そんなことを際限なく繰り返しながら、自然の力と戦う。

でもね、本当は ”ほんの少しだけ地球に遊んでもらっているだけなのだ”と、僕は知っている。

 

今日という一日を振り返りつつ空を見上げれば、抜けるような青が瞳に入り、同時に

積乱雲のオレンジ色と眩しさに目を閉じさせられて少しだけクスッと笑う。

 

特におかしくなんか無いけど、自分の非力さを笑っただけ・・・・

 

そんな思いを振り切ろうと、濡れた髪をグシャグシャかき上げて潮をはね飛ばす。

たくさんのしずくが浜の砂に落ち、 さっきより少しだけ足下が濡れた事で、かすかな清涼感を感じる。

 

心地よい疲れは生きている証拠、体の中に流れる血液は同じ成分だというけど、

人は今でも海を全身に宿しながら生きている。

海に感謝、人生に感謝、すべての人に感謝。

 

感謝のない人生は自分を粗末にすること、母なる地球を粗末にすること、そう思う僕なんです。

By 翔  

 

自分で自分の写真を撮れませんで イメージとしてお借りしました。

たまたまですが、写っているのが 最近壊れてしまった 愛用のレーシングセイル RS3 でしたので。

  http://championboat.blog112.fc2.com/blog-entry-313.html  

非常に美しい写真をたくさん撮られている方です。


アヤメ

2013年05月23日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

職場の建物裏に咲いているアヤメです。

この季節になると、毎年花を咲かせてくれますが、 初めこそ数株?だったのがドンドンと大きくなって、増えて・・・

綺麗な花なので、とても好きですね僕は、 この花が咲くといよいよ梅雨がやってくる。

長雨が余り好きでないので 入ると同時に開けてくれる事ばかり考えますが、この一月足らずの

季節が日本の緑を支え、 夏にあらゆる動植物達を爆発をさせてくれる。

セミ、スイカ、風鈴、虫取り編みに、蚊取線香等々、

花を見た一瞬の間に、懐かしき思い出が止め処なく溢れ出してくるんです。

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「蝉の脚」

 

ほじくった、緑の木々うっそうとした地面を一心不乱に。

指先が痛くなる、爪に泥が詰まる。

やがて猫背で、小さくて、モソモソ動くそいつが姿を現す。

薄い緑のパーツがちりばめられたクリーム色、そいつを手のひらで転がしてみる。

 

小さい穴に野草の茎を差し込み、じっと見つめる。 瞳はあたかも青空映し出す朝露

ドキドキする心臓、 息を止める、

少しでも動けば、今度は茎を動かしてみる指先の感覚だけを頼りに。

昇り始めた強烈な光が顔を横から照らし、朝露の中へ小さな太陽を造り出す。

 

くすぐったい感覚を残しつつ、そいつは手のひらを不器用に歩く、引っ掻く、痛くはない。

すこしだけ悩む、持って帰ろうか?と・・・

そいつは木に登る、殻を破る、そして羽を広げて空に舞って夏を謳歌する。

カニのハサミみたいな脚に指で触れると、そっと木の根元に戻してあげた。

 

何となくバツが悪い、高揚していた気持ちを塗り替える様に、後悔する気持ちがあふれてくる。

胸に下がったラジオ体操のカードが揺れる。

この後どうなるだろうか? 無事空に羽ばたけるだろうか? それとも鳥が食べてしまうだろうか?

急に家に帰りたくなってくる。

 

手に残るその感触を握りながら歩く、幾分か歩くいて振り返ってみる。

わずかなあいだに、地面から登る水蒸気が僕をつつみ込み、そいつはもう見えない。

急に怖くなり走った。  逃げる様に「ただ今!」と家へ駆け込むと、採れたての暖かい卵が

食卓に載せられていた。 

 

それを手に持つと、しばし見つめる。  すべすべとシットリが手の平に伝わる。

そんな僕を不思議そうに、心配の少しだけ入り交じった顔で母が見つめる。

「何でもない」と一言。 そして僕は卵を割って御飯に落とす。

鮮やかな黄身は丸い形を保ちながら白御飯の上に乗り、湯気と供に有る。

 

まるで朝霧の中のお日様みたいだな・・・・と、その美しさに、ついさっきの有った事を思う。

それを振り切る様に、「今日は何して遊ぼうか?」と考える。

まだ心の中に残っていた引っかかり、それを少しだけ強引に、お日様(卵ごはん)と一緒に口の中へ掻き込んだ。

どこからともなく泣き始めた、蝉の声と供に・・・・

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詩  BY 翔

懐かしき夏休みのある朝の出来事ですね。

 

 

夏休み 熊木杏里

 


海を抱きしめて

2013年05月07日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

海を抱きしめて

 

 

 

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上手くいく人生なんて無くて、 思う通り行く人生も無い・・・・

でもね、そうした日常の中で一秒、一分、出来れば数分、少しだけ気持ちの赴くままでいられる自分が有ったとしたら。

それってどれだけ贅沢だろう。

指先に触れる花びらの柔らかさ、 瞳を輝かせる太陽の光、辛い様で優しい潮風のストリーム。

 

青春は失われるのものではなく、永遠に続くもの、そう思いたい気持ちと現実の狭間、あまりにも小さな自分の上に浮かぶは積乱雲

降り注ぐ大粒の雨に、人は逃げ惑うけど、冷たくもなくてね、むしろ暖かささえ感じるやさしい雨。

 

降りしきる雨の中、バイクのエンジン停め、シールドを上げて空を見上げる・・・・

そんなバカな自分は惨めなのか? それとも幸せ者なのか?

 

防水のジャケットの隙間から流れ落ちる命の基はTシャツを濡らし、そして少しだけ僕の体温奪いつつ暖かくなる。

 

冷え切るのを知っていながらね、雨に打たれたい時もある・・・

理由は簡単なんだ、人の温かさがよく解かるから。

 

深呼を一つして、初夏の空気を胸一杯に吸い込むと、 イグニッションキーを回してセルボタンに触れる。

少し苦しげなセルモータの回転音の後に 4つのシリンダーは起爆する。

 

なんとなく不機嫌なエンジンが、今の自分にシンクロする音に変わるころ、降り飽きた東の空に虹がかかり始める。

 

家に帰ろうか?それとも虹を目指して走る幸せに ときめいてみようか?

 

な~んてね・・・・・・

 

いまだ降りしきる雨の中に 七色の未来を馳せながらクラッチ握る僕がいる、そう、これこそが僕なんだ。

 

題名 クラッチ    by 翔 


熊木杏里-雨が空から離れたら

2013年04月10日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

熊木杏里-雨が空から離れたら

 

 

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思うのは。

 

どんなときでもピュアであり続けたい。

 

例えるなら、頬を撫でる風、 指先を凍らせる風、 心を弾ませる暖かい風、

噎せかえる汗に蝕まれる風。

心を凍らせる雨、 髪からしたたり落ちる雨、際限なく憂鬱な雨、 夕立の運ぶ輝く雨。

 

その全てをそのまま受けとめていたい。

 

自分を常に輝かせたい、いつまでも子供でいたい、 現実を忘れたい、そして今ある全てを失いたくない・・・・・

 

「今、耳に届くは春雷?」

暖かき南風と 厳しい冬の息吹、その二つが奏でる雷鳴に、なぜか心を踊らせる自分が居る。

 

そうだよね、道端の”つくしんぼ”が囁く言葉を聞き取れない自分なんて、考えたくもない。

 

大人になること=汚れること そう思い続けて苦悩してきた僕の心には、今尚二つの姿が互いに顔を出す。

子供のままでありたい自分、そして大人の自分。

 

競う事無き様、両者の約束、      「指切りげんまん!」

 

雨の降る前の青空、 雨上がりの青空、  僕にはどちらも大切な空なんだから・・・・

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輝く心を大切に!      詩 「指切りげんまん」  by   翔

 


エアストリームそして花吹雪

2013年03月29日 | ど下手な 詩集やエッセイ等

秦 基博 / グッバイ・アイザック (Short Ver.)<アニメ「宇宙兄弟>EDテーマ>

 

少しずつ桜が散り始めました。

春のうちで一番僕が好きな瞬間ですね。

 

以下、僕のくだらない詩です、笑ってください

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拝啓 アイザック ニュートン殿

 

花びら渦巻く暖かな南風、そんな道端に僕はバイクを停め、ヘルメットのシールドを上げて桜を見上げる。

 

「うん?」 「なんか変?」 そうだよね、 鮮やかなピンクには透き通る青空が必要だった。

 

自分で自分に苦笑しつつ ヘルメットを脱ぎ捨て、髪を掻き揚げ、今度こそ本当の春を見つめる。

 

青空と陽光が、瞳に届ける様々な色はプリズムよろしく、たくさんの想像と幻想を交えつつ心を掻きむしる蜃気楼のよう。

 

体の横を流れていくエアストリームは、一瞬の瞬きと供に、いく十マイル先にある青き海へ僕を誘ってくれる。

 

「拝啓 アイザック殿」  

「心のスピードに 引力は影響するのでしょうか?」

「もし僕に 思いを伝えたい人が居たとするなら、それは空間と時の歪みの先にある物でしょうか?」

「一つの林檎に始まって、星のかなたに思いを馳せた アイザック殿なら、 

この迷える僕に答えをもらえないでしょうか?」

 

でも、 心の中の白い波はそんな僕の想像を壊しつつ洗い流していく。

 

「舞い散る花びらが春と夏を隔てるスイッチなら、そんな疑問を抱く必要なんて無いんじゃないかい?」 By アイザック

 

返信が届いた? そんな気を持たせる南風。

頬を撫でつつ 僕を正気にさせてくれたけど 「本当にいたずら者だ・・・・」   

 

そうだよね、スイッチが切り替わったら季節はシフトしていく。

 

セイルを張り、 全身の感覚を研ぎすまして熱いシーズンに触れる季節はもう、すぐそこまで来ている。

舞い散る花びらの先にある、誰にも訪れる。

 

それは夏という万有引力なのだから・・・

 

 

 

Thanks! アイザック 、南風 & 心の翼

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