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帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

世界へ (日の丸を背負って)

2011年05月17日 | ヨットや 釣り等

ファイナル終了しました。

第2戦、第3戦でスランプに落ちいった我が娘、リベンジを誓っての最終戦。

選抜で勝ち残った男の子が激しく繰り広げる海の大立ち回り、そこへ混ざって挑むも、さすがは男の子たち。

トップの3人は中々先行を許してくれません(そうじゃなきゃ男じゃない)。

結果は年間ランキング5位、全てのレースは男女分け隔てなく同時参加で行われていますから、ある意味仕方のない事とは思いますが、

女子としてのカテゴリーがあったのなら当然1位です。

しかし、レース展開含めて海の男(子)達は本当にすばらしい、全てが思うようにならない自然を常に相手にしていることから

まずは顔つきが違います。

しまった表情に精悍な目、無駄のない成長期の身体に日焼けした肌。

精神的な面はといえばとうぜん優れている。

ヨットレースの国際ルールは普通のスポーツとは遙かに異なった紳士性を高度に求められるスポーツそのもので(故にヨーロッパの王室

や貴族が盛んに教育へ取り入れている)、それは海面いっぱいに展開する艇と、その選手達の全てに審判の目が通せるわけではないことからきています。

やろうと思えば いくらでもごまかすことが可能だということです。

ところが選手は、思わずやってしまった反則ふくめミス等、自分で認めばならず、さらにそれを行動を以て他艇に示さねばなりません。

 

それが出来てトップに入れる者は賞賛され、いくらレースが早くても紳士でないものは次々と排除されていく世界。

常に高い精神性を要求されるスポーツなのですね。 

さて、最終戦がこれで終了したわけですが、トップのレベルがあまりにも高いことから一人だけでは勿体ないとの声があがり(僕が見ていても僅差です)、やはりというか日本代表チームが結成されました。

チーム遠征にはまだ種々の問題がありますが、それらが全てクリアされれば、娘は今年の夏におこなわれる世界大会において、

ジャパンチームの一人として戦うことになります。

世界へ挑む日の丸は年間ランキング1位から3位までの男の子たち3人、そして女子代表は5位(女子1位)のうちの娘。

僕は見に行くことができませんが、侍の姿(心)というものを、世界中の子達のまえで披露してもらえればと僕は思っています。

 


こんな感じ

2011年05月09日 | ヨットや 釣り等

470強風クローズホールド

420 sailing reach with spinnaker 35+ knots

 

このまえ愛娘と出た時の海の感じ上の二つと同じ。 

風速20m下で平然とウインドレースやる(でも惨敗)娘には特別な事では無いようで・・・

 

下は490 クレイジーの世界   はは・・・  

49er downwind

も一つオマケでヨット恐いぞ~の

49er crashes in slow motion

娘にもいってますが、死んじゃうかもね~編


五月晴れ

2011年05月08日 | ヨットや 釣り等

の日曜日、 ゴールデンウィーク最終日の今日ですが、一般道はじめ高速道路も恐ろしく空いている。

快適なドライブの後に海へ到着。

今日は新艇(中古)を本格的に乗りまわしてやろうかと心底ワクワク。 

午後からの風強しということで、期待に胸をふくらませて乗りますが、一回目の出艇は家内と二人。

ところが・・・・・ 

まったく風なし・・・・ 

一度浜に戻ると、ベテランのKさんが待っていたので家内と交代で二度目の出艇。

多少のブローは入るものの、今ひとつ。

 

「駄目だこりゃ」 ってなかんじで午前の部は終了。

午後は2時頃から出ますが、風速にして4mブローで6mといったところ。

今度はKさん、家内、僕の3人で出艇。

時折はいるブローで大きめのセイルを乗せたウインドサーフィンが飛ばし始めますが、すぐに風が弱くなってとまってしまう。

その繰り返しの姿をみて、走ってりゃやりたくなるし、とまってりゃ~こちらでよかった、と心の中で気持ちがぐるぐる変わります。

 

途中から6m前後で安定し始め、こちらも軽快に走り始めますが、早いことは早いこと。 

3人乗ってうち二人が軽いハイクアウトで、「この艇はレース艇のレーザーより全然早いですよ」と言われたことを思い出します。

確かに同じ風で併走しているほかのヨット(レーザーが多いのです)よりこちらの方が早いのがはっきりと分かる。

しかもこちらは3人乗っての話で、しかもプレーニングしはじめると恐怖で家内がわめくので速度抑え気味の状態。

とにかく船底がやたら平たいのと、馬鹿みたいな軽さがよい方向へ働いているのか? 正直たくさんの船を乗ってきたわけではないので

分からないけれど、ベテランKさんいわく「いい~な~」と連発。

3時頃に瞬間8m位のブローが一時入ることがあり、そうなるともはや天国。

チャンスとばかりに家内が分からないうちに、この風速でのフルスピードを出してみます。

すぐに船の後端トップのデッキよりその真後ろの水の盛り上がりの方が圧倒的に高くなり。 この風でか~?「おお~!」と一人で盛り上がる。 

ただ、この船、確かに速力が出ているほど安定性が高くなることはすぐに分かるのですが、もさーと走っている、いわゆる速度のない状態ではふらふらと常に船体が揺れ動いてやたら不安定なのですね。

特性がバイクに近い。 

「一度限界テストしとかなけりゃ駄目ですね~」と平然と言い放ちながらニコニコ顔のKさん。

超ベテランでもありますから、おとなしく教えは享受させていただかねばならないのですが、こんなでかいので爆風下のテストといわれても・・・・ 

 

 

 

 

 


ソ~イング ソウイング♪ ランランラン♪

2011年05月07日 | ヨットや 釣り等

と楽しく縫い物しましたとさ。

 

「ん~な訳ねーだろう!」 とはセイルの修理。

新しい(中古)ヨットを買うと、ハル(船体)含めて細かいところまで点検をしなければならず、必要なら修理もする。

もちろん全て自分でやるわけで、他人にバカ高いお金を払ってまで自分の趣味をするぐらいなら、カミサンの許可なんぞ出るはずもなく。

無理したところでメシが旨いはずもない。

 

どうやっても出来ない物以外は全て自分の手で行う、そうでもしなければ唯々我慢をするしかないわけで、”それが嫌なら自分でやる”、これが僕のポリシーです。

 

さて、初めからバカみたいにリキんで空回りしていますが、何をしているのかというなら、単なる?縫い物。

ヨット用のセイルはダクロンはじめ非常に硬くて針の通りにくい素材で出来ています。

それを修理で えんやらこ と縫っていくわけですが、作業はほぼフルパワー。

指ぬきではなく手のひら抜きを使ってある程度通すと、反対側からペンチで掴んで引っ張り出す。

作業箇所はジブセイルとハリアードの結束部分ですが、実はこれ、なんでこんなことしているのかというなら

このようにセイルに一部分が変色しているからです。

この部分にはステンレス製のワイヤーが通っており、これがさびたり?するとこうした変色になるのですが、

本当にステンレスワイヤーがさびているのかはワイヤーを取り出してみない限り解らないわけで、その為に先端部分の結束を切って取り出します。

解けたところでごそごそワイヤーを取り出してみると、あんれま! ぴかぴかで何の問題もない。

結局セイルのこの部分がどこか鉄のさびた部分にくっついたままで、保管されていたようで、そこから色写りしたらしい。

 

問題無ければ戻しますが、それが写真の作業。 帆船修理用の太い糸に針を使っているので、とにかく大変。

かといってその変にある糸なんかでやると、一回船に乗って出るだけでぶち切れて終了となる。

どうしても欠かせない作業なのですね。

とにかく力がいるために大変なのですが、針そのものも力にまけて折れてしまいます。

特に糸を通している輪っか部分がぼっきりいく。

へたするとこのときに手のひらや指をさして血だらけになることも多々有ります。

今回は写真の針を1本、その下のセイル縫い針を3本折りました。

 

こんな感じで「うりゃ!」「うりゃ!」と縫い付けて、およそ1時間でジブセイルは終了。

 

次はメインセールとなりますが、こちらは割と程度も良くてきれいですが、トップバテン(セイルの骨みたいなもの)の受け部分やその他数カ所が痛んでました。

セイルの端っこ部分はラフとかいうのですが、マストスリーブやブームスリーブへ通す為に生じるのですが、これはダクロンの切れ端をジーンズステッチを二重にして

返しつつ縫い付けて終了、約3カ所行います。

セイルトップにあるバテンはダクロン生地を当て、同じく上から丈夫なジーンズステッチで縫い付け、さらにその上からセイルリペアテープを当てて全体を保護した後プラスチック製のバテンキャッチャーをネジ留めして

終了します。

写真ではネジが通る部分に折れた針を通しています。

 

ただ、このバテンキャッチャーのネジが銅製で錆が生じ、オマケにもろいので一本折れてしまった。

ステンレス製のネジが良いのですが、手元にないため、買いに行かねば・・・・

 


ラダー 修理

2011年04月30日 | ヨットや 釣り等

先週娘とぶっ飛んでいて、一緒にぶっ飛んだのがヨットのラダー(方向舵)  

今日はゴールデンウィークの土曜日、天気も良いし・・・ というわけで修理の一日でした。

 

「しかしな~」 連休のためか道路は込んでいるし、いつもより30分オーバーでクラブハウスまで到着。

娘はセーリング感覚を磨く訓練とかでクラブのY-15(他に午後には爆風可能性が高い)を使用するらしく、

トレーナーコーチと一緒にさっさと出艇、僕はといえば工具やら工作機械やらを車から降ろして作業開始。

 

「あ~あ」と半分羨ましい思いで見送りますが、修理しなけりゃいつまでたっても乗れないし・・・・ 

暇な?ヨット置き場管理の管理人さんと一緒に「あ~だ こ~だ」と思案しますが、正直なところ出来るだけハル(船体)の

カットは避けたい。

 

最初に検討したのはITハンガーいうやつでバカ穴に差し込むと向こうでT字型に展開してボルトが立つというやつ。

近くの金物屋さんへいきますが珍しい構造の為かドコにもない。

どうしよ~か・・・・・ 

 

戻ってきてしばらく艇を 見ていたけれど、「やっぱ穴開けるべ!」と思い切り、 スターンの強度的に問題ない部分を調べて

ジグソーで110mmの穴をポッカリ。     ふぉ!ふぉ!ふぉ!ふぉ! とバルタン星人の笑い声なんか思い浮かべたりなんかして ははは 

 

ライトで艇の内部を照らすと、あらら・・・・  本来FRPでカバーされ固定されているはずの裏当て金具が落ちてしまっていた。

前のオーナーネジ緩んだのを気づかずに使っていた可能性がある・・・ 

この金具が落ちた状態じゃ~いくら ITハンガー使っても無駄で、今度は取り付け穴周辺の応力が分散出来ず、取り付け穴自体がデカク壊れるところだった。

 

落ちた裏当て金具を取り出してみるとネジの差し込みタップ部分が多少バカになってた。

 

これじゃ~下手に力が加われば抜けるわな。 と思う物の、壊れ方がガン!という衝撃と一緒だったことから、半分沈んだ状態で海面を漂流してたりなんかする流木に気づかず、

速力が出た状態で当たったりなんかしたのだろうか? 

しかし、宝くじには一度も当たらないのにこういったトラブルだけには良く当たるな~(笑)。

 

まあ、原因が分かれば後は簡単なもので、裏当て金具を元の位置に戻し、長めのステンネジを使って一応締め、それだけじゃ又頼りないので、内側からきっちりナットで締めるという

二重留め。

 

後はポッカリと空いた穴に船舶用メンテナンスハッチを取り付けて完了です。

無駄話、世間話しながらのノンビリ作業と言うこともありますが、終わったのは昼過ぎ。

丁度娘も戻ってきましたが、あれだけ穏やかだった海は風速13mオーバー、ブローで17mになっていました。 

相変わらず恐ろしい条件下で乗るな~。

 

帰りは例のごとく渋滞3時間半、連休のこれさえなければいんだけれどな~ 

 


ドン吹き(爆風)と暴走娘

2011年04月24日 | ヨットや 釣り等

 

さすがにこの季節になると日差しが強く、風も暖かい。 

こんな日に乗らない訳がないということで、午前中は家内と二入、娘単独、 午後は家内が怖がってリタイアしたので娘と乗りました。

はじめは風速8Mと自分の乗っている船にはドンぴしゃの風で気持ちいいの何のって。

余りの気持ちよさに、こりゃジャイブ練習に「良いんじゃね!」なんて、半分ひっくり返る事を期待しつつ意図的に繰り返します。

一度は完全なティーラーコントロールミス、もう一回はライフジャケットの変なところにエンドポールが引っかかり、外そうと(よせばいいのに)押したところで「はれ?」ってな感じでドカン。

 

と楽しく沈を味わって午前中は終了。 

 

昼飯食いながら「午後はもっと風が強くなるだろうな~」 なんて思っていたら、平均10M超えてブローは13M近くまで上昇。

家内は怖がって退散したので代わりに登場したのが家の暴走小町。 

こちらはただのオジサン、向こうはレースやっている。

風と大波を打ち始めた海面見て、「ハイよ!」とスキッパー(操艇者)を預け、自分はただのクルーというかジブセイルも無いので

ハイクアウト錘に変身。

「こりゃやべ~な~」と思いつつも、危険な誘惑に負けて船を沖に出したはいいが、娘の飛ばすこと飛ばすこと。 

どう考えても軽い娘だけでは重さが足らないので僕がフルハイクアウトすることになるのですが、

斜めサイドからせまる大波を割って進んでいるために上半身がまともにそこへ突っ込むことになる。 

「どっひゃ~!」となるけれど、「パパが水中にいた!」とラダー操作しながら娘は大笑い。 

湾内ほぼ2周したところで、強風が引き起こした波の高さが半端じゃ無くなって来て、しかしながら恐い物知らずというか馴れているというか、娘は平然と海面を切り裂いていくのですが、

さすがにトップ崩れの横波とブローホールのコンビに出くわしてアンヒール沈が一発、しかも完沈(完全に上下逆さま状態)。 

完全に空とご対面の船体へ這い上がり、センターボード引き出しておらよ!とガンネルに体重かけるとだんだん船が起きてくる。

と此処までは良かった物の、半分起こしたところで、再びでかい横波くらって手がつるり ってドボン!

それを横で見ていて波にもまれつつ大爆笑しているのは良いけれど、結構こっちは大変なんだぞと、まあ二人がかりで起こす必要も無くセオリー通りに船を起こして再び暴走開始。

ふと周りを見ると家のヨット意外はみんな浜に撤退している。   ゲゲ!

代わりに喜んでぶっ飛んでいるのはウインドサーファー達ですが、こちらはヨット故にこれ以上は危険。

と、突然の「ガン!」という衝撃を感じ、「あれ?」と思っていたら、なんとラダーの付け根が圧に耐えられなくなって壊れちまった(壊れたよと平然とラダーを見せる我が娘)。 

「あちゃ~!」と思うが、この風と波で方向舵(ラダー)装置が壊れりゃ帰れるはずがないだんべ。

まあ、レース艇のレーザーでさえも出られないくらいの波と風が吹き上がって来ているわけだから、この船が壊れても当然というか・・・・

娘は即座にセイルをシパーさせ、斜めにひん曲がった上の金具だけにラダーを引っかけて抵抗を作り出し(事故対応モード)すると、後は船のヒールで帰ることを試み始めますが、風を受けてヒールすると上(風上)にいってしまうのがヨットの特性。

平均風速13M状態でブローは時折15M近くにまでなっているので当然シパーでもヒールしてしまう。 

ラダーがまともに利いていないのでこのままだと帰れない・・・・。 

そこで手の空いている?僕がセンターボードを引き抜き風上側に寝そべりつつ、両腕でガンネル(船の淵)にラダーを

押し当てるようにして舵代わりにして戻りますが、

これがオンショアの南風(岸に向かって吹く風)でなければレスキュー艇が出てくる騒ぎになる。 

*僕が冬にウインドやヨットをあまりやらないのはこの理由なのですね。

ジワジワ戻りますが、とにかくのろいし波はでかいし、わずかだけパワー生み出させるために半シパー状態のセイルは半端じゃ無くばたつくし、

鳴き入るだろうと思っていた娘はまったく平然としているし、「焦っているのは僕だけかい!」   

 

30分くらいかけて何とか浜に戻りましたが、さすがに「ふ~・・・・・・・・」という感じ。 

後にクラブハウスで風速情報をみたところ、平均風速15M ブローで17Mと表示されていた。

船の設計限界とっくに超えてるじゃん!

 

楽しかったけれど(無事戻れたから言える事ですが)、船壊れたし、結構恐かったし・・・  へへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


死ぬかと思った

2011年03月06日 | ヨットや 釣り等

GARNET CROW - 風とRAINBOW

 

なんとなく朝からおかしな空模様、全面うす曇になったかと思えば突然晴れ渡ってみたり。

いや~な予感がするも、天気図では日本上空は高気圧。

でも富士山は傘かぶっていて、「ありゃ~いつ此処へ来るんだ?」と嫌な予感。 

まあ弱いながらも安定した風が吹いてくれるだろうと思っていたのだけれど、海岸通へ出ると白波立っている。

「あれれ」 なんて思いながら、ほかのヨット乗りの話だと、今しがた吹きはじめたらしい。

風の方向は南西、沖へ流される風ではないが、なんか予想をはずされて「今日も駄目か?」という感じ。

ただ、一応船を出し、艤装の為に準備していると落ち着いてきた。

「丁度いいくらいかな?」と思いつつ沖へ出して走らせるけれど、本当にいい感じ。

春の暖かさと輝く光が嫌と言うほど目に入ってくる。

ウインドサーファーが同じ海面に沢山出ているけれど、7.5で問題なくプレーニングする風で、

波はあるものの、走りの邪魔になるほどじゃない。

結構楽しくて大体2時間くらい楽しんでいたけれど、徐々に風も落ちて、「これで終わりかな?」と浜へ戻る。

と、いきなりブローが入り始めた。  およよ

半端じゃ無い勢いで、すぐにヨットが横倒になり、マスト立てるとセイルがばたついてやばい、仕方ないのでそのまま横倒しにして船底より風を受ける方法でやり過ごすが

風が強すぎて浜をずるずる押されていく。 なんちゅ~力だ・・・・・ 

一方、「すわ風だ!」 とばかりにやたら元気になるのがウインドサーファー、みんな喜び勇んで出て行くのはいいけれど、

どう見ても風速17mはあるので、セイルもろともねじ伏せられるか、結構上手な人もどんどん下らされちゃっている。

 

「そのセイルじゃ無理だろ~」 とマスト抑えつつ見ていたけれど、だんだん自分の状況忘れてだんだんウインドに乗りたくなってくる。

危ないのが大好きなこともあって、ワナワナし始めるが、ヨット抑えているので精一杯の自分。

もっともシーズン以外はウインドに乗らないと決めているので、道具なんか持っていないが・・・

 

少したてば収まるだろうと、たかをくくっていたらますます爆風へワープ、へたすりゃ20mオーバーか? という状態。

若干風が落ちた頃に、すぐそばでレーザー艇を押さえていた仲間が来てくれたのでまずはマストの処理。 

ほんのわずか風が弱くなったタイミングを見計らってオリャー!、次にこちらが相手の艇へ行って同じ処理をする。

 

マストを降ろしてしまえばセイルも丸められるので一安心だけど、このブロー到来と浜への帰着はほんの数分の差だった。

ウインドなら浜へ流され、壊れた道具でトボトボご帰宅~!となるが、ヨットの場合ははるか沖へと出て行く事からやっかいで、

しかも風の方向が南西から東へシフトしていたので、沖でこの風に遭遇していたなら走行不能(この時点でのセイルサイズと船の設計性能限界を考えれば)。

そのまま稲村が崎の岩場で木っ端微塵になるか、もしくはそのすぐ横に堆く積まれているテトラとご対面というのがすぐに分かる。

当然躰ズタズタ救急車で搬送され、出血多量は確実で、へたすりゃ死ぬところだった・・・・ 

 

でもこれがマリンスポーツという物なのですね。

 


マリーンエンジン インジェクターノズル交換

2011年02月05日 | ヨットや 釣り等

クルーザー用のエンジンは多少普通のエンジンとは異なるのですが、基本的にヤンマー製のものは素直。

故に漁船含めてこの世界のエンジンを支配していると言えるわけです。

今回クルーザー(ヨット)をお持ちの方から、エンジンの係りが悪い、排気の色が悪いとのことで、

「インジェクターノズルを交換したいので手伝ってくれないか」とのお話があり、のんびりと整備におつきあいをしてきました。

エンジンはヨット等の機走用に良く搭載される24PS出力のエンジンですが、この世界(船舶整備は車より遥かに規模が小さい)の整備で食べている人のことを考慮し、あえて形式等は書きませんので、図などをみて自分のと同じかどうかご判断ください。

自分の物と同じだという人の中で、更に自分でノズルを交換してやろうという意志をお持ち、そして当然事ですが自己責任という言葉が理解出来る方のみ参考になればという気持ちで書いています。

グロウプラグもなく、デコンプも無い副燃焼室式シンプルエンジン

 

このエンジンは3タイプあり、一気筒、二気筒、三気筒の3種類で、基本的にインジェクターは共用です。

部品そのものは価格的に一万二千円くらいから一万五千円くらい、です。

注文する必要があるのはインジェクターそのものと、ラバー製のオーリング、出来ればノズルトップにあるリターンラインの銅製シールリングになります。

黙っているとオーリング(本来消耗品)注文を忘れられたりするので注意してください。

図1と図2で、赤線で囲ってある部品です。

 

 

交換手順、

基本的に作業は極簡単ですが、有る部分にコツがありますので注意してください。

 

1.まず、図2にある 9番のネジを緩めます、10mmスパナもしくは+ドライバーのいずれかです。

2.次に燃料パイプ1,2,3でインジェクターにコネクトされているフレアナット(17mm)を緩めます、インジェクターノズル側のやつです。

フレアナットレンチを使えばGOODですが、無ければオープンレンチでも大丈夫です。

ナットがゆるむとパイプ内にある燃料が漏れてきますのでウエスなどで受けてください、量的にはたいしたこと有りません。

燃料ポンプ(26-1)側も緩めると、後の作業性が良くなりますが、パイプ内の燃料が完全になくなりますので、作業後のエンジン始動時にクランキングの時間が長くなるので注意。

3. 図2の23のボルト(確か14mm)をゆるめて抜き取りますが、この際に24の銅製シールリングがぽろりと落ちてしまうので注意してください。

無くなることも考えて、この部品も注文されることをお勧めします。

4. 図2の22の燃料リターンパイプが外れます。

5. インジェクター(図1ではFuel Valve)を押さえているリテーナー(図1 Fuel Valve retainer)のナット2個を緩めますが、この際にナットのから出ているネジ部分の長さを測ってだいたいどのくらい締めてあるのかを覚えておきます。

緩める際にも、どのくらいの力で締めてあるのかを、半回転くらいゆるめた後に元の位置まで締めてみるなどして感覚的な物を覚えておいてください。

6. 図2の28-1がノズルですので、これを引き抜いてください。

エンジンが錆だらけでもない限り簡単に抜けます、多少固着している場合は、ゴムハンマーなどで軽く叩けば抜けます。

これで抜けない場合はマイナスドライバーあててこじるなどしますが、傷つきますので覚悟。

それでも駄目名場合はクランキングしますが、危険なのでお勧めしません。

7. 新しいインジェクターにラバー製オーリングを取り付け、一つ一つインジェクターノズルを交換していきます。

この際に燃料パイプ1,2,3のフレアナットを戻し、指後からで奥まで締め付けておきます。

8. 再びリテーナーを取り付けますが、実はこのリテーナーは底部分が出っ張っており、取り付けるとシーソーみたいに動いてぐらぐらします。

リテーナーを締めるナットを二つとも取り付け、指でリテーナーが同じくらいの締め加減になるように調整し、後はスパナで交互にバランス良く締めていきます。

このときに作業番号5にあるボルトの出っ張り長さ程度まで締めることと、手に覚えている締め感覚が大切になります。

何故出っ張りがあってシーソーみたいにぐらぐらなのかというなら、リテーナーのナットをやたら回してノズルが不要な力で押し込まれない事と、それによりエンジンを壊さないようになっている。

簡単に説明すると、締めすぎるとこのリテーナーが真っ二つに割れ、それによりエンジンを保護するようになっているわけです。

9.先ほど指で締めておいた燃料パイプのフレアナットを、17mmのスパナで、これまた外したときと同じくらいの力で締めます。

10. 燃料リターンパイプを戻しますが、実はこの際に銅製のシールリングがポロポロ滑り落ちてきわめて作業製が悪いので。

底面にグリスを塗ってノズルの上に置き、その上にリターンパイプを乗せて23のボルトを戻していくと簡単に作業ができます。

11.最後に9のネジを締め付けて完了(もしポンプ28-1)のフレアナットを緩めていたらそれも戻します。

12.全体を見渡して 作業忘れなど無ければこれで完了です・

13. エンジン始動ですが、ノズル交換作業により燃料パイプ無いの燃料が空ですから、始動までに多少長いクランキングが必要となります。

また、その際にスロットルは全開にして置かないと、素早く燃料が廻りませんので注意。

14.エンジンが始動し、燃料配管周りから漏れがないかを最低10分程度は確認して下さい。

漏れがなければ、これで交換作業は終了です。