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78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎煙が雲になって 朝焼け色に染まるよ

2012-01-23 13:40:09 | 名言は人の心にサヴァイヴ
それから僕は働いた。
毎日・・・一心不乱に・・・
何かを振り払うように。

それでも一人の夜、
彼女の事を思い出すたびに
耐え難いほど胸が痛んだ。

だから、
思い出は記憶の底に沈めて、
前だけを見てひたすら走った。





(『ハヤテのごとく!』18巻P.46より)

◎確定するまでの物語(後編)

2012-01-23 08:12:22 | 思ったことそのまま
2012年1月20日。

当方は大勝負に出た。

“27”の店舗に電話をかける。

正当な理由があるとはいえ、不審がられる可能性は大。

それでもヤシマ作戦20162は決行された。



まずいつ電話するか。

“27”の店舗があまり忙しくないのは平日の午前中や、13時から14時ぐらい。

そして最上位スタッフの“27”は13時過ぎから下位スタッフを強制的に休憩に行かせる。
ということは“27”がフロントに立っている可能性は高い。


13時15分に決めた。


あらかじめ作成しておいた電話で話す原稿を電話の前に置き、準備完了。


とても緊張した。これが“27”と会話ができるかもしれないラストチャンス。


原稿を読んでリハーサルもした。ついつい早口になってしまう当方。早さやトーンを意識した。



大丈夫。お前ならやれる。

You can do it.




プルルルルルル




?「お電話ありがとうございます」

女性だ!

?「◎◎、◎◎店、K村です」








だが忘れてはならない。同期のK(K村ではない)の電話番号を聞き出すのがヤシマ作戦の本当の目的。


当方「Kさんの電話番号を知りたいのですが教えていただけますでしょうか?」

K村「……わかりました。こちらから折り返します」


ダブルチャーンス!



次の電話はもしかしたら“27”がかけてくれるかもしれない。
淡い期待に身を寄せ、当方は他の書類の処理やお客様対応をしつつも電話を待ち続けた。



そして7分後。



?「お疲れ様です」

ダブルチャンスも女性!
?「◎◎店K村です」











すみません冗談です。
お忙しい中わざわざ電話番号を調べていただき本当にありがとうございます。

だが、“27”と会話をするチャンスは途絶えた。





「27さんは今年になってからも吸ってるの見たことありますよ」

その日の夜、同期のKの口から“27”が今も喫煙している旨が告げられた。



そりゃそうだよね。煙草なんてそんな簡単に辞められる訳がないもんね。



はあ……





1月20日は確定記念日。



(つづく)

◎確定するまでの物語(中編)

2012-01-23 07:28:05 | 思ったことそのまま
“27”は本当に喫煙者なのか。
まずはそれを確かめる必要があった。



最初にその情報を知ったのは、一人のベテランスタッフから聞いただけ。

せめてもう一人ぐらいは目撃証言が欲しい。

かといって、“27”は喫煙者ですか?みたいにあからさまな質問をしても不審がられるだけ。さりげなく聞き出さねばならない。



いざ捜査開始。

まずは同じエリアのスタッフに、“27”への想いを上手く隠しながらさりげなく聞いてみた。



当方「そういえば◎◎店(“27”の配属)のキッチン(スタッフの休憩所も兼ねる)って禁煙になったんですか?」

スタッフ「イヤ……吸ってもいいんじゃないですか?」

当方「なんか誰も吸わなくなったんですけど」

スタッフ「例えば誰ですか?」

当方「Kさんとか前は吸ってましたけど今は吸ってるの見なくなりましたし」

スタッフ「あ、Kさんはちょっと解らないですね」

当方「あと27さんは吸わないですよね?」

スタッフ「イヤ……27さんは吸ってるんじゃないですか?」

当方「」





【速報】“27”は煙草を吸う





イヤ、まだ諦めてはいけませんよ。

前は確かに吸っていた。でも今は吸っていないかもしれない。つまり「煙草を辞めた」可能性が残されている。
それならいい。せめてそうであってほしい。



今でも吸っているかどうか確認するにはもう“27”の店舗に良く行く人にリスク覚悟で聞くしかない。

当方はいよいよ大勝負に出た。

キーマンは、同期のK。
“27”の店舗に8割方勤務している。


仮にヤシマ作戦2012と名付けよう(適当すぎ)。

(1)まず“27”のいる店舗に電話をかけ、Kの携帯番号を教えてもらう

(2)その日の夜にKに電話し、“27”が最後に煙草を吸っているのを見たのはいつか聞く


Kは多分人見知りなので、他言はしないと踏んだ。
完璧な作戦である。





そして



もしも奇跡が起きて電話に“27”が出てくれたのなら……

当方はあの言葉を必ず伝える。
それで悔いも残らなくなる。
逆に言えば“27”が出てくれなかったら全てが終わる。
もう伝えるチャンスは残されていないからだ。



運命のラストチャンス
ヤシマ作戦2012

1月20日、遂にその日を迎えた。



(つづく)

◎確定するまでの物語(前編)

2012-01-23 07:01:49 | 思ったことそのまま
禁煙の方にお聞きします。
「もしもあなたの好きな異性が喫煙者だと解ったら、それでも好きでいられますか?」





“女性の煙草”



それは当方にとって、昔から考えられなかった。

ご来店いただく女性がとても可愛かったとしても、後に喫煙コーナーでその甘い唇からドーナツ状の煙を出す姿を見れば幻滅してしまう。
喫煙の読者には申し訳ないが、当方はそんな人間である。

男なら構わないけど女性だとちょっと……と言ったら差別だろうか。

当方は父親も母親も禁煙で、幼少期から煙草とは無縁の生活を送ってきた。

社会人一年生の時に上司に吸ってみろと言われ吸ってみたら、ゲホゲホ吐いた。
当方は煙草の良さも味も解らない人間だった。





“27”









その事実を知ったとき、心が揺らいだ。

並の女性なら幻滅するだけで終わっていた。
だが“27”への想いは本物だった。
本当に好きだからこそ悩んだ。
“27”の笑顔は多分この世にいる女性で一番だと思う。
“27”の仕事にかける情熱や、汗を書いて動き回る姿には、当方が一生かかっても追い付けない。



それなのに煙草って……

ショックを隠しきれなかった。



だがここで最大の疑問が生まれた。



当方は“27”が煙草を吸う姿を一度も見た事がない。


(つづく)

◎何度でも名前を呼ぶよ 不確かな未来でも

2012-01-20 06:24:46 | 思ったことそのまま
2011年11月21日が、当方の人生のターニングポイントになった日だと断言できる。



この日のあの出来事がなければ、“27”との一度目の再会は無かったし、おそらく二度目の再会も無かっただろう。

そして、“27”への想いが再燃することも。



2011年7月に“27”が今の店舗に異動するまでは、当方と“27”は店舗こそ違ったがエリアが同じだった為、良く会っていた。
7月に別れてから、僅か2週間足らずでプライベートで新たな女性を好きになってしまったのだ。
だがそれは永遠に会うことのない“27”への想いを封印する為だと言い聞かせた。


結局新たに好きになった女性とは2回会っただけでフェードアウト、握手をしていただいた事だけが唯一の思い出となった。

そんなこんなあって、“27”を次第に何とも思わなくなってしまっていた。



“27”への想いを再燃させたきっかけは、
運命とも思える再会によって“27”の仕事ぶりを初めてちゃんと目の当たりにした事が大きいのだろう。


やっぱこの人すげえや、と。



叶わぬ恋であることは分かっていても、
せめて伝えたい言葉がある。
告白ではない。そんな結果の分かりきった無意味な言動よりも大事で、シンプルな言葉を。

二つのうち、せめて一つは伝えたい。









それが今日やる予定なのだ。


表向きは、「アレ」を聞き出すために“27”のいる店舗に電話をする。

アレを聞き出す事も今の当方にとっては重大な事。
だから“27”ではない他の人が電話に出たとしても、アレだけは聞き出さねばならない。

もしも三度目の奇跡が起きて“27”が出てくれたのなら、
伝えたい言葉も伝える。


そんな計画である。



今日で苦しみもモヤモヤも全滅させたい。

果たして上手く行くだろうか。

◎そもそも浜崎あゆみは誰と結婚してたの?

2012-01-19 09:36:26 | 思ったことそのまま
目の前の安らぎばかりを求め
この先の、20年後30年後の幸せなんて考えてこなかった25年と11ヶ月。


幸せになる努力もしてこなかった四半世紀。


つい最近だけは、好意を抱く女性の為に頑張っては来たが、もはや手遅れだった。





同じ会社に好きな女性がいる。
仮に「永遠の27歳」と名付ける(今は28かもしれないが27のほうが響き的にベストなので)。

配属店舗が違うから基本的に会うことはないはずだったが
正月3が日に奇跡的に一緒に働くことになった。
当方がヘルプとして永遠の27歳の職場に三日間だけ行くことに

そこで惨敗した。

ヘルプの文字通り“27”の助けになりたかった。

現実は逆に“27”の足を引っ張った。





最後は色々ゴタゴタしていて
挨拶すらできずに、気が付けば“27”はいなかった。


奇跡は既に二度も起きていた。
もしも三度目の奇跡が起きるのならば、僕は“27”に2つの言葉と1つの質問を投げ掛けたい。




イヤ、奇跡は自分から起こしに行く。

明日。

◎舞い上がったら後は舞い落ちるだけ。桜のように

2012-01-03 01:54:33 | 本当の日記はこちら
もうすぐ生後26年を迎えようとしているその時
大人になろうと懸命に足掻いてきた子供は
ついに大人になる予感を見せた。



仕事で「使える人間」になれるかもしれない。



社会人になってから4年弱。仕事というものにおいて当方はずっと「使えない人間」だった。
新聞屋だけは使える人間まであと一歩というところまで来れたかもしれない。
ただその前の建設業でも、新聞屋の後の鳶職でも、完全に「使えない人間」だった。



それが今の仕事で、「使える人間」になれるかもしれない。
そんな予感を見せたのは
昨日、同じ職場の人が

「成長しましたね」
「当方さんのおかげで色々と助かりましたよ」

と言ってくれた時だった。


「イヤそんなことはないですよ」
当方は否定した。礼儀とか関係なしにガチで成長していないと思ったからだ。

しかし

「イヤそこは否定しないでください。自信持ってくださいよ」

そんなこと言うもんだから、当方は舞い上がってしまった。





そのわずか30分後に桜は舞い落ちた。

短い春だった。



その人は今日怒った。前日の褒め言葉が嘘のように。



まだまだ当方は坂道の途中。


頂上が見えたと思えばすぐ雲に覆い隠される、そんな坂道の途中。



早く使える人間になりたい。

大人になりたい。