78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎これから想う未来に真実はあるの?

2013-03-30 06:53:29 | 思ったことそのまま
カピバラが辞めそうな気がする。

イヤ思い違いかもしれない。

4月から高3の彼女。受験の為にいずれは辞めなければならず、もし辞めるとするなら節目の今でしょ。

加えて、最近のシフトインの減少。週3~4だったのが今週は1回、来週は0回だ。

元々志望動機が進学の費用を稼ぐ為だったが、もう11ヶ月になる。充分溜まったのかもしれない。




最初は何とも思っていなかったのに

いざ別れが現実味を帯びると……

イヤ、まだ確定ソースが無いからこのへんにしとこう。




頼む……せめてもう少し……




◎タオル(最終話)

2013-03-22 08:47:20 | ある少女の物語
「優しい笑顔曇らぬようにこの唄を贈ります」



 一人に続き、会場全体が大合唱をする。これがゆずのライブにおける“アンコール”なのだ。
 1ナノも予想していなかった展開に僕は動揺を隠せなかった。しかも全くの知らない曲で歌うことすら出来ない。



君の心へこの唄が届きますように
優しい笑顔曇らぬようにこの唄を贈ります
君の心へこの唄が届きますように
優しい笑顔曇らぬようにこの唄を贈ります
君の心へこの唄が届きますように
優しい笑顔曇らぬようにこの唄を贈ります



 ただそれの繰り返し。それでも僕は頭の中が真っ白になり、歌詞を覚えられない。口から何も出てこない。
 気が付くと僕は走っていた。会場の外の通路へ出ていた。
自分の愚かさにようやく気付いたのだ。ヒアリングテストのように曲を聴いて覚え、単語カードを丸暗記しただけ。ライブを観に来たのではなく“試験を受けに”来ただけ。母親の歌声を思い出しながら『サヨナラバス』を大声で歌っただけ。少女と仲良くなりたい、ただそれだけの傲慢な私欲の為に貴重な一席をファンでも無い僕なんかの人間で無駄にしてしまったのだ。僕がここに居ることでチケットを手に入れられなかったファンも居る。僕はもう会場に居る資格など無い。

「これ、あげる」

 通路の真ん中で跪き顔を伏せる僕に、一人の女の子がA5サイズほどの紙を差し伸べた。

「書いてあるとおりに歌って」

 見上げると少女の顔だった。紙には少女の字で『君の心へこの唄が~』と書かれていた。

「あ、ありがとう……ありがとう……」

この時流した、2つの意味が込められている“涙”の生温い感触を、僕は一生忘れることは無いだろう。

「タオル2枚持っているから1枚貸してあげる」
「タオル?」
「たぶん次の曲で使うと思うの」

 アンコール1曲目『翔』で、1万2000枚のタオルが宙を舞った。盛り上がりが最高潮に達している事を表していた。少女のお陰で何も知らなかった僕もタオルを頭上に投げることができた。
 そして『T.W.L』を挟み、締めはやはり『夏色』だった。
「ゆっくりゆっくり下ってく」



 その後、僕は一度も少女と連絡を取らないまま今に至る。学校で会っても会話を交わすことは皆無。
 ゆずの真のファンであると胸を張れるようになってから、もう一度少女をライブに誘おうと心に決めた。
 その日に向けて、今日も僕は『贈る詩』を聴いている。

(Fin.)

◎タオル(第2話)

2013-03-22 08:44:04 | ある少女の物語
「皆さんこんばんはゆずでーーーーす!」
 いよいよゆずの2人が登場。北川さんの叫び声が会場全体に響き渡る。
「先日は体調不良でご心配をおかけしてすみませんでした。最初は坊主になってYoutubeに上げようと思ったのですが」
 時事ネタも織り交ぜる北川さんのMCに会場は更に沸いていた。
 その後も『シシカバブー』『みぞれ雪』『しんしん』『from』と名曲が続き、6曲目は10年前にドラえもんの主題歌で話題になったこの曲。
「青い空 白い雲 勇気をもって踏み出そう」
 メジャー中のメジャー曲だけあって、『またあえる日まで』はゆずの2人のみならず観客全体での大合唱になっていた。
 ハンディカメラを持ったスタッフが客席を歩き回り、その映像がメインの大画面にリアルタイムで映し出される楽しい演出の中、僕も観客に混じり口ずさむ。しかし、それは30秒と続かなかった。
 歌い出しを少し歌えただけで、Bメロの歌詞は全く頭に入っていなかった。すぐ近くで僕より小さい子供も歌っている。そして少女も。なのに僕は……。
「またあえる日まで 夢を叶えよう 信じる事が 心を繋ぐ」
 せめてサビだけは必死に歌った。少女に幻滅されたくない、ただそれだけの想いで。

『ワンダフルワールド』『虹』『HAMO』『Hey和』『地下街』――懸命に歌い、ギターを弾き続ける北川さんと岩沢さん。それを後押しするかのように観客は手拍子やPPPH、両手を上に伸ばし左右に振るなど、様々な合いの手を入れる。ロマンスやMIXを連発する秋葉原のオタクに比べれば難易度は低いこともあって、ライブ自体が初めての僕でも周囲に合わせるだけで合いの手をこなす事ができた。物理的にも精神的にも会場が一体となりゆずを応援するこの空気がとても気持ち良かった。
 少女は合いの手に加えジャンプまでしていた。その姿は無我夢中そのものだった。ライブ前にニットを脱ぎ靴を履き替えたのは動き易くする為だったのだ。
 そして。
「予定時刻は6時 あとわずかで僕らは別々の道」
 台所で母親が良く口ずさんでいた『サヨナラバス』。これなら歌える。会場の大合唱に負けない声で僕は歌った。
「サヨナラバスは君を乗せて静かに走り出す」
 羞恥心を捨て、とにかく歌い続けた。しかし、すぐ左に居る少女をチラリと見るも、僕のほうをまるで見ようとしない。

 その後も『陽はまた昇る』『桜会』『REASON』『また明日』『いちご』『少年』『栄光の架橋』と、一部を除き、何度も事前に聴いている曲が続いた。曲の既知の有無は感情の高ぶりを大きく左右しており、事前に聞き込んだのは無駄ではなかった。僕はこのライブの空気に触れているだけで満足だった。
「一人じゃない 心の中 どんな時も with you」
 最後の曲『with you』を歌い終えた北川さん、岩沢さん、そしてバックバンドの面々はステージを去る。一般的なアンコールのかけ方は少し速めの手拍子を繰り返す。僕は何らかの映像媒体でその知識を得ていた。手拍子をしようとした矢先、事件は起きた。



「君の心へこの唄が届きますように」



 アンコールの手拍子が起こらない。代わりに聞こえてきたのは観客の誰か一人の歌声だった。

(つづく)

◎タオル(第1話)

2013-03-22 08:41:46 | ある少女の物語
「腕を前から上に挙げて大きく背伸びの運動から、ハイ」
 数年前の夏休みの気だるい朝が蘇る懐かしい台詞。それが聞こえた時、一瞬戸惑いながらも僕はピアノの伴奏に合わせて両手を動かし始めた。何のことはない。今僕等に課せられた試練は『ラジオ体操第1』を踊りきること、それだけだ。ただ、小学生の頃と異なる点は、1万2000人以上もの老若男女と試練を共有していることと、場所が横浜アリーナであることだった。



「片山奈々美です。よろしくお願いします」
「……それだけ? もっと何か言うこと無いの? 例えば好きなものとか」
「好きなものは……“ゆず”です」
 僕は3学期の訪れと共に転校してきた少女に想いを寄せた。無口で大人しく心を閉ざす彼女にまつわる唯一の情報は『ゆずのファンであること』だった。
 その2文字の平仮名は母親から聞いたことはあった。僕が産声を上げる数年前、伊勢佐木町の商店街に新星の如く現れた男性2人組によるフォークデュオで、今年でメジャーデビュー15周年を迎えるベテランだというが、ジャニーズの5人組や総勢200人を超える国民的アイドルグループの話題で持ち切りの僕のクラスではこれまで彼等の存在自体語られることは無かった。決して流行に流されない少女のセンスの高さを感じた。15周年を記念するライブが2月に自転車で行ける範囲の会場で開かれる。仲良くなるにはこれしかない。僕は有り金を叩いてネットオークションで連番のチケットを落札した。
「あ、あの……立見席だけど、ゆずのライブのチケットが2枚手に入ったから、一緒に行かない?」
 おそらく僕は生まれて初めて“勇気”を出したのだろう。話したことすらない女の子をいきなりデートに誘うのだった。



 公演前に観客のみならずスタッフ、警備員も含めた全員で『ラジオ体操第1』を踊ることがゆずのライブの恒例行事となっていた。
「最後に深呼吸~。大きく息を吸い込んで吐きます。ごぉー、ろく、しち、はち」
 それが終わると会場が暗くなり、トップを飾る曲『1』のイントロが流れ、会場が1万2700人の拍手に包まれる。その光景を見渡した僕は早くも過ちを犯していることに気付いた。アリーナもスタンドも隅の隅までピンク、緑、黄色の光で点々となっている。サイリウムである。不覚にも僕は用意するのを忘れていた。3色いずれかのサイリウムを観客の九分九厘が持っており、すぐ左にいる少女の右手にもピンク色に光るそれがあった。学校で一度も見せたことの無い少女の満面の笑顔がそこにはあった。今、彼女は心の底から本当に楽しんでいると確信した。



「坂本君もゆずが好きなのですか?」
 少女が初めて僕の名前を呼んでくれた。
「う、うん。親の影響で聴き始めたらハマっちゃって」
 ここからは完全に出任せだった。ゆずファンになりきらないと、少女とライブに行くことは不可能。
「とっても嬉しいです。是非行かせて下さい」
 少女がOKしたのは大好きなゆずのライブに行きたいから。僕で無い人が誘っても同じ結果だっただろう。それでも良い。これをきっかけに距離を縮めることが僕の最初の目標である。
 その日から猛勉強の日々が始まった。TSUTAYAでアルバムを5枚借り、その70曲以上の中から1月に行われたばかりの大阪公演のセットリストに含まれる16曲のみをウォークマンに落とした。限られた期間内に横浜公演で歌うと思われる曲を1つでも多く覚えるにはこれが一番効率の良い方法だろう。試験範囲を元に要点を絞って覚える、学校の勉強のようなものだ。幸いにも僕はクラスで両手指に入るレベルの学力はあった。登下校、休み時間、家での勉強中から入浴中まで16曲を繰り返し聴き、その全てをイントロだけでタイトルを当てられるまでに時間はかからなかった。

「一番好きな曲は何ですか?」
 そして訪れた運命の日、2月8日。会場の外で並び待機している最中、少女は聞いてきた。
「初期は『夏色』、最近のだと『虹』かな。“誰のせいでもないさ 人は皆 鏡だから”の部分に北川さんの優しさが滲み出ていると思うの」
 予想される質問にはあらかじめテンプレートを用意し、単語カードに書き込んで覚えていた。
「『虹』私も好きですよ。あとは『つぶやき』とか、初期だと『月曜日の週末』とか。岩沢さんの作る曲のほうが好きですね」
 アルバム曲を挙げるあたり、少女のセンスの高さを感じた。だがその2曲はどちらも大阪公演のセットリストには無かった。おそらく今日も歌わないだろう。
 立見席は2階スタンドの最上段に立って観覧するというものだった。
「ごめん、こんな席ですらない所しか取れなくて」
「全然大丈夫ですよ。ライブ中はどうせずっと立っていますから」
 そう言いながら少女はコートを脱いだ。初めて見る少女の私服は、ラインが濃いめのランダムボーダーニットに緑のフレアミニスカート、黒のニーハイソックスにショートブーツだった。細めと太めが混在するボーダーで視線を拡散させる等、着膨れしがちな真冬に細見えする工夫が施されており、制服とはまた違う魅力の少女を拝むことが出来た。と思ったその時だった。着やせ効果のあったニットを脱ぎ、トップスはゆずのTシャツ1枚だけになってしまったのだ。しかも可愛らしいブーツは大きめの鞄に仕込んでおいたスニーカーに履き替え、ニーソとのバランスが悪くなってしまう始末。これからランニングでもするのかと思うほどダサくなってしまった。

(つづく)

◎500円物語

2013-03-10 07:49:05 | 本当の日記はこちら

2年前、実家のある秋田も震災の被害を受けた。

当時、家族よりも自分の心配ばかりしていたクズ人間だった。
ニュースになっていたのは仙台で、秋田まで被害が回っているという発想に至らなかった。
プラス、色々と崩壊している家族に対しての感情移入があまり出来なかった。

当方はドライアイスだ。あらゆる感情、特に「哀」をほとんど生産せず省エネに生きている。




27年間、心から「思いやり」を持ったことはあるだろうか。

人のために尽くしてきたことは何度もある。だがそれは「思いやりのテンプレ」をなぞっているだけなのではないか。
「こういう時はこうする」というテンプレが教科書を丸暗記するように頭に入っており、
それを試験で答案して正解しただけのこと。

それは心から思いやりを持っているとは言えない。




――じゃあ、せめて偽善は出来ないの?――



やらない善よりやる偽善。
頑張ればそれくらいは出来るかもしれない。




3月9日の昼下がり。
川崎駅前の商店街で、もはや定期の恒例行事とも言える「震災復興支援ミニライブ」が行われていた。


そこに、とあるシンガーソングライターの女性が居た。



普段はキャパ120人規模のライブハウスを埋めるだけの実力がある。
ヨーロッパの各国で公演もしている。
しかし、この日の観客は20人にも満たない、ファンでも無いおじさんばかり。
そりゃそうだ。半分ストリートライブみたいなものだし、
リア充カップルたちは自身のデートプランの消化に必死で、
見ず知らずの歌手の為に立ち止まっている余裕など無い。

おじさんたちの為に歌って楽しいのだろうか。
仕事と割り切っているのだろうか。
イヤ、チャリティーライブだからそもそもギャラすら発生していないのでは?



当方は冷静にそんなことを考えながら聴いていた。



当方に出来ることはそれだけか?
無料なのだから、立ち止まって聴くだけなら誰でも出来る。
もっと彼女の為に出来ることがあるのではないか。

だが、そこで手売りしているCDを買う金銭的余裕は無い。
本当に好きな歌手のCDすら買う余裕は無いのだ。


そうやって、ストリートライブはいつも聴くだけで終わっていた。
イヤ、最後まで聴かずに立ち去る時もあった。



(いつ変わるの? 今でしょ!)



「今日は3月9日ということで、私で勝手にサンキューの日と決めています(笑)
というわけで、記念にサンキューステッカーを作りました。
手作りです。3枚セット500円です」


これだ。CDの半値以下だし、義援金を100円寄付しても600円だ。
これなら出せる。


マスクで顔を半分隠し、勇気を出して彼女に迫る。


「あ、あの……ステッカー欲しいんですけど」

「おお、ありがとうございます(笑)。滲んだり薄くなっちゃったらごめんなさいね」

「イ、イエ大丈夫です(何がだ)」

彼女に500円玉を手渡し、ステッカーの入った袋を受け取り、横の募金箱に100円玉を入れた。
なんて貧乏な27歳だ。



ファンになった訳ではない。単独ライブを観に行くつもりも無い。
たったの500円で、彼女の為になれたのだろうか。
手作りというのが引っかかる。利益はそんなに出ないのかもしれない。

しかも、他に数人のおじさんがステッカーに加え3000円出してライブのチケットを買っており、当方は完全に霞んでいる。

彼女の歌は上手いと思う。だが具体的に何が良いのかを書けない。ブログで宣伝する能力も当方には無い。

おそらく偽善のうちにも入らないだろう。




やらない善よりやる偽善。
頑張れば、もっと頑張ればそれくらいは――


◎JUJU

2013-03-03 07:08:34 | 本当の日記はこちら
今の職場に入社してから早11ヶ月。

その間、多くのアニメは三回も入れ替わっている。

だが当方は何か変わったのだろうか。



(いつ変わるの? 今でしょ!)



解っている。それでも未だに変わらない自分がいる。



そして昨日。

最近頻度の減った「女子高生スタッフと二人きりの4時間」が一週間ぶりに訪れた。

カピバラである。

この厳しい環境に女子高生3人中彼女だけが生き残ってくれて、もう10ヶ月になる。

10ヶ月前に比べれば明らかに女性としての魅力が増してきている。

制服+黒タイツ+コートの姿なんて大人の女性にしか見えない。

私服のレベルも上がっている。髪の結び方もレベルアップしている。

流石は来月高3になるだけはある。


「カピバラさんの友達で言葉づかい悪い人とかいますか? 何とかじゃねーよ、とか」
「皆、言ってますよ(笑)」
「ニセコイの小野寺さんが神の領域に達していると思うんですけど」
「あんなの居ないですよ(笑)」


彼女との二人きりの会話を許されているなんて、なんて小さな幸せなのだろう。



そのチャンス、無駄にしたくない。


昨日も気持ちは一緒だった。

だが、マストな話題が見つからない。

一回りも歳が違う。何を話せば良いのか。



「カピバラさんは中学の卒業式何を歌いましたか?」



結局、昨日もベタな話題に落ち着く。

「『桜ノ雨』を歌う学校が増えているみたいですけど、あれって合唱向けなんですかねえ」
「さあ……(苦笑)」


そしてまた微妙な空気が流れる。

このままでは駄目だ。週1未満しか来ないチャンスをまた棒に振るのか。





   いつ変わるの?


      今
      で
      し
      ょ
      !





そして最後。



「今日、動きがとても良かったですよ」



そうだ、褒めることだ。

初期を思い出した。「ある少女の物語」にもちゃんと褒めることを大事にしたいと書いてある。

当方は久々にカピバラを褒めた。いつにも増して動きが良かったのは事実だった。

思い出してよかった。実行できてよかった。原点に戻れて良かった。


「ありがとうございます(笑)」

「まあ、僕に褒められても嬉しくないと思うので」

「(笑)」

「自分で自分を褒めましょう、今日寝る前にでも」


自虐的な冗談も入れてオチもついた、と思ったが、

あれ?




「嬉しくない」に対して否定はないの?






\(^O^)/

◎明日使える千反田えるの美しい日本語ランキング

2013-03-01 08:56:42 | 思ったことそのまま
三次元の女性の皆様、いかがお過ごしでしょうか。

前々回の記事で女性の言葉遣いが乱れていることに言及した。

(参考記事:◎三次元の女性に参考にして欲しい二次元女子ランキング


それは本当に問題だと思う。
「ねーよ」とか「しろよ」とか「すげえ」とか、男性特有の言葉遣いを何故女性がコピーし始めたのか。
それは女性らしさを失う一因になるし、折角の美しい外見も半減する。
一刻も早く美しい日本語を守らねば。


というわけで今回は、断トツの1位に輝いた『氷菓』の千反田えるが、具体的にどのように美しい日本語を使っているのかを
深く掘り下げていきます。

普段から「ねーよ」「しろよ」を頻発している女性の皆様、
彼女の美しい日本語を明日から真似して使っていただき、
美しい日本語を後世の女子たちに受け継ぐ運動に少しでもご協力いただければと思います。

ではランキングスタート





5位「お……お呼び立てしてすみません」
(アニメ2話、ノベライズ漫画4話)


叔父の件で折木を喫茶店に呼び出し、初めて私服姿を見せた時の一言。
「お呼び立て」なんて使っていますか皆さん?
まさか「よお」とか言っていないですよね?
日本語は第一声が大事です。明日からデートの時に使いましょう。




4位「いきなりでご迷惑なのは重々承知なんですが」
(アニメ22話)


ひな祭りで「雛」を演じることになったので傘を差す役目をしてほしい折木にお願いするときの一言。
「重々承知」がポイント。四字熟語こそ美しい日本語の頂点である。
さあ、今すぐ四字熟語辞典を買って研究しよう。



3位「折木さん、もしよかったら伯父にお線香をあげていただけませんか?」
(アニメ19話)

墓参りデートに誘う際、恥じらいながらの一言。
デートの誘い方も美しい。
「いただけませんか」等、基本的な敬語でも侮ることなかれ。



2位「それはあまりにありえません! 現実的ではありません! 論理的ではありません! 破綻しています! カタストロフです!!」
(アニメ19話)



どうだ女子よ、とっさの興奮でここまで美しい日本語を幾つも出せるだろうか。
普段から美しい日本語を使っていればこうなるのだ。
ちなみにカタストロフのここでの意味は「大きな破滅」。



1位「ここがわたしの場所です。水と土しかありません。人もだんだん老い疲れてきています。わたしはここを最高に美しいとは思いません。可能性に満ちているとも思っていません。でも・・・折木さんに紹介したかったんです」
(アニメ22話)


訳:「折木さえ居ればそれで良い」
遠まわしの告白ですな。
さすが大天使チタンダエル、告白の仕方も美しい。




原作小説、漫画、アニメ、何でも良い。
さあ、今すぐ『氷菓』で美しい日本語を研究しよう!

立ち上がれ女子たちよ!!