78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎東京シャープストーリー(第5話)

2019-09-18 00:51:11 | 東京シャープストーリー

※読む順番
◎仕事上のコミュニケーションを今更頑張った話(第1話第2話最終話

◎東京シャープストーリー(序章第1話第2話第3話第4話

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※これまでのあらすじ

 2018年10月、シャープを飲み会に誘い、断られた。

 これにより、シャープが僕を嫌っているのではないかという疑惑が浮上していた。

 

【第五部:大逆転ホームラン】

 2018年11月某日。友人の運営するスポーツサークルの集まりに、僕は参加した。

 不得手な卓球で一恥かいた後、近くの居酒屋で2次会が開かれた。

 どういう流れだったのか、話題はいつの間にか僕の恋愛話に。

(僕)「それでシャープさんに『忘年会いつにします?』とLINEで聞いたら、『その話まだ生きていたの?』と返ってきました。それでもう無理かなって」

(メンバーA)「え、それで諦めるんですか?

(メンバーB)「もう一度聞いてみたらどうですか?」

 意外にもサークルのメンバーは前向きな見解を示した。

(メンバーC)「もう一回送っちゃえYO!」

 悩んだ末、僕はその場の勢いに身を任せることにした。

 

(僕LINE)『やっぱり忘年会やりませんか?』

 

 10分か5分か、その返信は早かった記憶がある。

 

(シャープLINE)『いいですよ』

 

 

 それは奇跡だった。当初の予定メンバー・アラシックスではなく、20年選手(40代♂)を呼ぶことを条件に参加をOKしてくれたのだ。

 

 それから約2週間、僕は幹事となり忘年会の準備を進めた。

 気心知れた3人だけの忘年会でも気を抜かなかった。居酒屋は何店舗も下見をした。掘りごたつ式の個室はもちろんのこと、内装が綺麗であることや、トイレが男女別など、女性目線で店を決めた。

 また、シャープの気持ちを尊重し、忘年会は3人だけの秘密にすることにした。

 それでも思い出として写真に残したい。1枚だけ集合写真を撮ろうと決めていたが、スマホで撮影すればそのままSNSにUPされるのではと疑われるかもしれない。そこで、押入れに眠っていたコンパクトデジカメを取り出し、充電や動作確認をした。デジカメなら少しは安心させられるはず。

 とにかく準備には余念が無かった。こんな大チャンスは二度と訪れないと思っていたから。

 

 

 しかし、送別会の前日、悲劇は起きた。

(つづく)



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