78回転のレコード盤◎ ~社会人13年目のラストチャンス~

昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいな

◎年度末だから「仕事」について超長文を書いてみた(後編)

2012-03-31 20:54:45 | 思ったことそのまま
「起きる可能性があるから奇跡って言うんだ」




とは、『Kanon』の18話、相沢祐一の名言。


それは本当だった。


当方は姉妹店舗で1年間やってきて、何度も奇跡に巡り合った。

その中でも最大の奇跡は、そりゃね、言うまでも無いよね。




“27”に出会ったこと。



もう本当に、当分の間は違う女性を好きになる事はないだろう。




これからも奇跡を信じ続けるよ。


そして、いつか“27”と4度目の再会の日が来るのであれば、

その時に恥ずかしい姿でないように、

胸を張って会えるように、

“27”から得たたくさんの宝物を捨てずに、

“27”から学んだことをちゃんと活かしながら、

坂道を登り続ける。長い、長い坂道を。



そして最後にもう一言。



当方は、漫画喫茶が大好きである。




(明日へとつづく)

◎年度末だから「仕事」について超長文を書いてみた(中編)

2012-03-31 20:54:07 | 思ったことそのまま
2012年3月26日。


この日から5日間、当方は派遣のスポットバイトをしていた。


その初日は、南太田の某DVDレンタル店。
そう遠くない場所に姉妹店舗の新店が存在する、なんともいえない運命の地。

リニューアルオープンを翌日に控えたこの店で、
DVDの棚を拭いたり、POPを張り替えたり、CDを陳列したり、
雑魚でも出来る仕事をただ淡々とこなすのみ。
そりゃそうじゃ。「派遣」は皆雑魚なのだ。
精鋭が集う“27”の店舗の配属スタッフを仮に10とするなら(今や姉妹店舗も10に近づきつつある)、
派遣スタッフなんて0.05とか0.03だ(ゴムか)。

しかし、途中で大量のダンボールをA地点からB地点へ運ぶ作業があった。
派遣の人数は3人。
例えば、一人ひとりがAからBへ運ぶ。それが一番単純だった。
だが当方は迷わず提案した。

「 リ レ ー しませんか?」

運ぶ途中で他の作業者とぶつかったらその人に渡す。渡したら逆戻りして他の作業者とぶつかったら受け取る。その繰り返しである。
引越しのバイトを数回経験しただけの当方だが、その方法は引越しでは常識だった。
そのほうが効率が良いのである。

そう、「効率」。

「効率性重視ですよ」
“27”の名言が蘇る。

3人でリレーを行った。大量のダンボールが次々にBへと積まれていく。


「今日は本当に助かりました。ありがとうございました」
作業終了後、指示担当の女性のお言葉だった。


え?










0.03の人が3人いて、助けになるようなことはしていないはず。
だって当方が、“27”の店舗に何回行っても一度も助けになれなかった当方が、
初めて勤務するレンタル屋で何が出来たと言うのだ。

すると、女性は更に口を開く。


「リレーには痺れましたね。あんな早い方法があるなんて」



ああ、そうか。こんな単純なことでも助けになれるんだ。



今まで考えてきたことが180度ひっくり返った。
もしかして難しく考えすぎていた?




明日から新職場。
コンビニ。一応社員である。


コンビニは漫画喫茶同様、そんなに難しい事はしていないはず。
それこそ学生からオジサンオバサンまで、誰にでも出来ている。



どうすれば「仕事をした」事になるのか。

どこまで頑張れば給料を頂く資格を得られるのか。



考えないと。とにかく考えて、行動に移さないと。



1年間接客をやってきて、当方が褒められた数少ない事は何だったか。
2つか3つはあったはず。
まずはそれを伸ばす事を考えよ。

お前なら出来る。
You can do it.




そして最後に書いておきたい事が・・・


(つづく)

◎年度末だから「仕事」について超長文を書いてみた(前編)

2012-03-31 20:50:31 | 思ったことそのまま
明日から新職場ということで、
一度気持ちの整理をつけようと思い、
今一度「仕事」について考えてみた。



「仕事」とは何か。



社会人一年目の・・・建設業・・・なのかな?
ほぼ雑用や、上司の手元をやるだけの1年4ヶ月だった。
それを仕事と呼んで良いのか、それで給料を貰って良いのか、当時は悩んだ。
上司の立場になりたくても、なる事は一度も無かった。


そして、接客業の前職の「とび職」。足場である。
もはや使い物にならず、怒号とグーが飛び交い、最終的には給料まで減らされた。





そういう経験があるからこそ、漫画喫茶へのヘルプ出勤は何度も悔しい思いをした。
当方の配属する姉妹店舗と、ヘルプ先の漫画喫茶では、仕事内容が異なる点が多い。
入社して10ヶ月も経っているのに配属スタッフの何分の1レベルの動きしかしておらず、
何度も迷惑をかけ足を引っ張った当方は、「仕事」をした事になるのだろうか。
「役に立った」とか「助かった」とか、あるいはそれに類する台詞を言われて
初めて「仕事」をした事になるのではないか。

研修初日から姉妹店舗配属で、姉妹店舗しか知らなかったY社員が、
漫画喫茶へのヘルプ2回目、“27”の店舗に初めてシフトインしていきなりフロントに立った。
15回も“27”の店舗に行った当方がなかなか立たせてもらえなかったフロントにである。
POSレジの仕様も操作も両者で全く異なるから、仕方ないといえば仕方の無いことだった。
それをYがいきなり習得。“27”はYの事を「姉妹店舗に置いておくのは勿体無い」と大絶賛していた。
当方はそんな事一度も言われたことが無い。そこまで言われて初めて「仕事をした」事になるのではないか。
そう思う度に涙が出そうなほど悔やんだ。



そもそも当方やYみたいに姉妹店舗に配属されるのが異例なのだ。
95%の人は漫画喫茶に配属される。学生アルバイトでもオジサンでもオバサンでも漫画喫茶のフロントに立てるのだ。
それが何を意味するのか。

「漫画喫茶の仕事は誰にでも出来る」

という事なのだ。POSレジも姉妹店舗の何倍も複雑で難しいと思っていたが、原理さえ理解すれば楽勝だった。
「別に難しい事はないんですよ」とか「簡単ですよ」とか、何人もの人に何度も言われた。


「当方さんがウチに来てもフロントに立てないんですよ」


上司に電話する“27”を盗み聞きしたその台詞を今でも忘れてはいない。

当方は役に立てていないし、助けになっていなかったのだ。


本当に悔しかった。


全ては姉妹店舗に配属になったから。
最初から漫画喫茶に配属して10ヶ月やっていれば、漫画喫茶のフロントには余裕で立てているはずだった。
“27”に迷惑をかけることも、足を引っ張ることも無かったはずだった。



仕事をするとは何か。
役に立つとはどういう事か。

それを考えていた矢先、3月26日の事だった。


(つづく)