野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

鈴のような小さな白い花でお馴染みの「スズラン」(春の花 21-31)

2021年04月16日 07時22分27秒 | 

鈴のような小さな白い花でお馴染みの「スズラン」。日本の高原でも自生していて、君影草とか谷間の姫百合とか呼ばれたというが、いったい誰がつけた名前のなのか(笑)。入笠山にはスズランの群生する場所があるという。いつか行ってみたい。俳句の世界でも歌われているが、どこか屈託が感じられる。「鈴蘭の花貰はれたさうに咲く 後藤比奈夫」。

(2021年春 川崎市)

 

 

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「スズラン」

スズランの基本情報
学名:Convallaria
和名:スズラン(鈴蘭)  その他の名前:君影草(きみかげそう)
科名 / 属名:キジカクシ科 / スズラン属

スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培され、なじみがあるのは、ヨーロッパ原産のドイツスズラン(Convallaria majalis)で、日本原産のスズラン(君影草、C. keiskei)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。ドイツスズランは葉と花が同じ高さで開花し、香りが強く、鉢花やポット苗で流通します。日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
なお、全草に毒をもち、特に花と根に多く含まれるので、取り扱いに注意しましょう。

※科名:ユリ科、スズラン科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 ヨーロッパ、東アジア、北アジア
草丈/樹高 15~20cm 開花期 4月~5月
花色 白,ピンク 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 やや弱い(日本のスズランは弱)
特性・用途 耐寒性が強い,日陰でも育つ,香りがある,落葉性

 

鈴蘭の例句 

あの人もこの人も死ぬ鈴蘭摘 飯島晴子
いちめんに鈴蘭の葉の立ちならび 高野素十
つみとれば鈴蘭の葉もやはらかし 高野素十
とりすてて鈴蘭の香の地に浮く 飯田蛇笏 椿花集
みちのくのもりをかの駅鈴蘭嬢 山口青邨
乾繰に強くてドイツ鈴蘭や 右城暮石 散歩圏
大旱鈴蘭は実を結びゐる 木村蕪城 一位
山の湯の鈴蘭売に夜明けたり 松崎鉄之介
晩夏起居鈴蘭の実を挿しなどす 木村蕪城 一位
束でもち鈴蘭の花こぼしゆく 松崎鉄之介
胸に挿す鈴蘭の香に旅つゞけ 高浜年尾
花終る鈴蘭の野に車停め 高浜年尾
鈴蘭に憩ふをとめ等の肩見ゆる 水原秋櫻子 古鏡
鈴蘭の好魔ケ原は尚北に 高野素十
鈴蘭の庭に雨降る授業かな 木村蕪城 寒泉
鈴蘭の樹深く咲きて暾に鮮た 飯田蛇笏 椿花集
鈴蘭の百鈴鳴らす風出でよ 鷹羽狩行
鈴蘭の籠土間に置き炉にあたる 木村蕪城 一位
鈴蘭の花は抽きとり葉は摘むべく 中村草田男
鈴蘭の花を振り出す小風なる 中村草田男
鈴蘭の花山塊を川離れ 飯田龍太
鈴蘭の花貰はれたさうに咲く 後藤比奈夫
鈴蘭の葉のしげりつゝ青蛙 日野草城
鈴蘭の葉を抜けてきし花あはれ 高野素十
鈴蘭の谷や鐘の音そがひより 中村草田男
鈴蘭の鈴の洋風なりしこと 後藤夜半 底紅
鈴蘭の香に仰臥して心地よし 高浜年尾
鈴蘭の香強く牀に置きがたし 飯田蛇笏 椿花集
鈴蘭や遥かに風不死丘立つ 有馬朗人 母国拾遺
鈴蘭をさす雨の炉の牧夫達 高野素十
鈴蘭着く匂ひ盗まれ盗まれて 右城暮石 句集外 昭和四十五年
雲ちかき日に鈴蘭の土馨る 松村蒼石 寒鶯抄
鴬歌ふ丘の鈴蘭花了る 川端茅舎
鶴守の子が駆け来り鈴蘭売る 山口青邨



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