玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

はじめに

2024-12-31 23:18:49 | はじめに
はじめに
玉川上水花マップネットワーク
代表 高槻成紀

 玉川上水は東京の市街地を東西に流れる水路であり、緑地として市民に親しまれるとともに、動植物の生活の場として貴重な存在でもあります。植物のありかたはつねに変動し、開発によって失われたものもあるし、逆に上水沿いの木が育ちすぎたために失われたものもあります。その意味で現在の状況を記録しておくことは意味があります。そこで玉川上水の植物に関心のある方の協力をえて、現在の玉川上水に生育する植物のうち、代表的なものだけでもとりあげて生育の分布状況を把握したいと考えました。このことは、多くの人が情報を提供しあうという意味で市民活動としても有意義なことだと思います。



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緊急のお知らせとお願い
玉川上水でも小平市の鷹の台一帯は特に良い状態の樹林があるのですが、ここを分断する道路が予定されています。私たちはこの場所の樹林伐採をする前に生物多様性の調査をしてもらいたいと願い、都知事に要望書を出すべく、署名をお願いすることにしました。以下のサイトをご覧いただき、ぜひご署名をお願いします。こちら

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お知らせ
広報誌「アサココ」に連載し、好評を得ていた「玉川上水の野草たち」(こちらをもとに、文章、写真にスケッチを添えた小さな冊子を作りたいと思っていましたが、それが2024年6月に「玉川上水の野草たち - 東京の市街地を生きる - 」として出版されました。




この出版を記念して、小平市のギャラリー 青らんぎ で写真とスケッチの展示会を企画し、7月31で終了しました。





冊子はカフェ・シントン(西武線鷹の台駅の近く)にも置かせてもらっているので、お近くの方は訪れてください。

郵送を希望される方は、郵送料は180円ですが、協力費とともに1冊300円以上を以下に入金いただければ郵送します。申し込むときは宛先を明記ください。
ゆうちょ銀行
口座記号番号 00150-3-487811
口座名 玉川上水花マップネットワーク

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今咲いている花・果実 こちら new !
 これまでの今旬の花・果実 こちら 

観察会のご案内 
2024年7月の観察会 
7月14日はあいにくの雨でしたが、集合場所に行くと数人の方が来られたので、「玉川上水の野草たち」の冊子を渡して、少し小金井の現状について雑談しました。読売新聞に小金井の桜並木の間にアマナが「発見」されて、あたかも伐採したことがアマナの生育を可能にしたと言わんばかりの記事がありました。これについて、「こだま」の橋本さんたちが修正記事を求めたということがありました。その話をしたのですが、後日談として橋本さんからもらったメールによれば、読売新聞からこれについて返事がきて、「新発見と書いたわけではなく、保全活動を紹介した、HPも見て勉強させてもらった」というような返事があったと連絡をもらいました。

2024年8月の観察会
 高槻は毎年モンゴルに調査に行っていますが、今年の調査は8月9日から23日までと決まりました。それで第2日曜日は観察会はできないので、お休みとします。日曜日としては25日がありますが、私にその元気があるかどうか。一番暑い時でもあり、休みとする可能性が大きいです。

 6月の観察会の記録は こちら
 5月の観察会の記録は こちら
 4月の観察会の記録は こちら
 3月の観察会の記録は こちら
 2月の観察会の記録は こちら
 1月の観察会の記録は こちら

最近の動き こちら new!
2023年11月に「もう木を伐らないで」(彩流社)が出版されました。こちら

この本の中に「木を伐らないで」という詩を書きました。こちら


冊子・絵葉書を希望する方へ こちら
玉川上水大樹しらべ 報告は こちら


子供向けイベント
「木の実 草の実 たねしらべ」2023年11月25日(土)ようすはこちら

これまでの流れ こちら
ナラ枯れ調査でわかったこと こちら 
野鳥が利用する可能性のある果実 こちら
野草スケッチ こちら
玉川上水の景観 こちら
ヤブカラシについて こちら

伐採阻止関係資料 こちら
 玉川上水の野草と桜並木 -  たまゆら草のこと -(高槻)こちら
    小平の玉川上水を桜並木にしてはならない(高槻)こちら
 玉川上水喜平橋-茜屋橋間の伐採予定木についての緊急調査(高槻)こちら
 生き残った欅たち(高槻)こちら
 玉川上水の小平市と小金井市の地上群落の比較
  −サクラの樹下に雑木林の野草はなかった(高槻)こちら
 法面保護 提言 (鈴木・高槻) こちら
 都議会より (鈴木)こちら
玉川上水の橋番号 こちら

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最近の動き

2024-06-30 04:26:29 | はじめに
最近の動き

24.6.27
 このところ小平市の鷹の台、中央公園の南側の「328号線」予定地で群落調査をしてきましたが、一区切りついたので報告を書きました(こちら)。350メートルほどの範囲で2メートル幅の調査プロットを68個とって調べたところ、111種が確認され、キンランなど安定した林に生える貴重な種があること、高頻度で量も多いのは10種ほどで、大半は頻度が低く、量的にも少ないということもわかりました。その内容をじっくり読み取ると、群落というのが時間と共にさまざまな影響を受けて動的に動いていることがわかりました。

24.6.8
 朝日新聞立川市局で「記者サロン」があり、玉川上水の動植物の話をしてきました。森記者が5月に多摩地方の水問題について連載記事を書いたことと連動して、読者と直接会って意見交換などをする試みだそうです。森記者から水についての幅広い話題提供があり、私は玉川上水の野草、タヌキ、鳥類を調べた結果の話をし、保全上の問題点を話しました。みなさん熱心に話を聞いてくださり、質問もたくさんあり、笑いもある楽しい雰囲気でした。

24.6.1
 玉川上水を守るために東京都知事に要望書を書き、その署名活動を始めました。鷹の台駅の近くにカフェ・シントンがあります。そこに署名用紙が置いてあります。どうぞ署名にご協力ください。

カフェ・シントンに置かれた署名台

24.3 広報誌「アサココ」に連載していた「玉川上水の野草たち」が完結しました。こちら
23.12.20 「大樹しらべ」が完了したので、まとめました。こちら
23.11 私の玉川上水と植物の体験をもとに、玉川上水の樹木伐採に対するプロテストを書いた「もう木を伐らないで」(彩流社)が出版されました。こちら
23.10.22 イベント「木を調べる」をおこないました。こちら
23.10.8 イベント「木を調べる」をおこないました。 こちら
23.5.7 シンポジウム「小平の玉川上水が危ない」を開催しました。 こちら
23.2.17 日本野鳥の会の「Strix」に投稿していた「玉川上水の杉並区に敷設された大型道路が鳥類群集に与えた影響」が受理されました。こちら
23.2.13 山階鳥類学雑誌に投稿していた「玉川上水の植生状態と鳥類群集」が受理されました。こちら

22.10.22, 23 小平でナラ枯れの調査をしました。10/2210/23
22.10.3 玉緑地事務所の職員と「黒柵」の現地視察会を行いました。こちら
22.7.2 子供観察会「花にくる虫をしらべる」を行いました。こちら
22.6.12 6月の観察会をしました。こちら
22.5.1 5月の観察会をしました。こちら
22.4.10 4月の観察会をしました。こちら
22.4.7 4月7日から広報誌「アサココ」(多摩地区)で「玉川上水の野草たち」というシリーズを始めることになりました。
22.3 3月の観察会をしました。 こちら
22.1.9  1月の観察会をしました。 こちら
21.11.14 11月の観察会をしました。こちら
21.10.10 10月の観察会をしました。 こちら
21.9.12 9月の観察会をしました。 こちら
21.5.29 子供観察会「花にくる虫どんな虫?」を行いました。こちら
21.5.16 5月の「観察会」ならぬ「散歩会」をしました。こちら
21.4.25 「観察会」ならぬ「散歩会」をしました。こちら
21.4.22 カシノナガキクイムシの対策活動をしました。こちら
21.1.8  小金井では伐採が強行されます。こちら
20.12.6 子供向け観察会「木の実 草の実 たねしらべ」を行いました。

20.11.8
観察会をしました。こちら

20.10.15
ケヤキの伐採は大幅に見直されることになりました。こちら

20.10.12
9月末に小平市の東にある玉川上水の喜平橋から茜屋橋までの800mの区間で100本近くのケヤキの木に赤いテープが巻かれていて、伐採予定と書いてあることに気づきました。これは株の数で、幹の本数では180本に達します。その密度は去年の10倍以上で、文字通り集中攻撃という感じです。

赤テープを巻かれたケヤキ

 もしこの伐採が強行されたら、現在の林が無残なのっぺらぼうになってしまいます。これは何としても見直しをしてもらわないといけないと、まず実態を調べました。本数がわかったのはその結果です。そして伐採を担当する東京水道に話し合いに行き、なんとか抑制してほしいことを伝えました。
 それから赤テープを巻いた木を見に行って、1本づつ「これはやめてもらおう、これはやむを得ないが伐採ではなく剪定にしてもらおう」「これは株立ちだから、1本は残してもらおう」という具合に私たちの要望を理由とともに書いて一覧表にしました。それを9日(金)の夕方に提出して、本日12日(月)、結果を聞いてもらいました。
「半分くらい認めてくれればいいが、3分の1くらいかな」
などと話していたのですが、驚いたことに100%要望通りにするということで、驚くやら、嬉しいやら、でした。
 私は調査をしながら「助かるといいね」と、杉原千畝のような気持ちでしたから、この朗報を聞いて「よかったね」と1本1本に伝えたいような気持ちになりました。高槻

20.10.4
小平のケヤキが伐採される!
喜平橋から茜屋橋の約800メートルの区間のケヤキがほぼ全て伐採されようとしています。このことについて緊急調査をし、問題点を指摘しました。こちら

2020.8.28
ナラ枯れが気になっています。自宅の近くにある小平霊園のコナラの木も被害に遭っているので、見に行って、「犯人」を発見しました。木屑(フラスという)にトンネルの入り口があり、それをドライバーでつついて落としたら、その中にキクイムシがいました。これが木に穴をあけ、中にナラ菌を育てて、それが幼虫の食べ物になるのだそうです。ナラ菌はナラの木の導管を塞いで通水できなくなるのでナラの木は枯れてしまいます。

キクイムシのトンネル入り口とフラスとキクイムシのオス

ナラ枯れを発生させるキクイムシの代表的なのはカシノナガキクイムシとされますが、写真によるとこれはヨシブエナガキクイムシのようです。

2020.8.23
長峰さんが橋番号38~41(玉川上水駅あたり)を歩いてナラ枯れの木を6本確認したそうです。根元に木くずが大量に落ちていて、幹に比較的大きな穴がポコポコ空いていたそうです。東大和駅近くの都立薬用植物園では昨年3本、今年も数本やられているそうです。小平霊園でも数本のコナラが被害にあっています。

ナラ枯れの被害にあったコナラ(長峰)

2020.8.20
玉川上水のコナラが「ナラ枯れ」を起こしています。ナラ枯れについてまとめました。

カシノナガキクイムシ

2020.8.7
水口さん、加藤さん、高槻で東京都に要望書「玉川上水の豊かな自然を壊す桜の植樹はしないでください」を提出しました。こちら

2020.8.4
水口さん、リーさん、高槻で小平市に要望書「玉川上水の豊かな自然を壊す桜の植樹はしないでください」を提出しました。こちら

2020.7.20
要望書「玉川上水の豊かな自然を壊す桜の植樹はしないでください」を書きました。こちら

2020.6.25 
2018年の台風24号による風害木についての論文が植生学会の「植生学会誌」に公表されました、こちら

20.5.21  
広報誌asacoco(アサココ)に花マップのことが紹介されました。5月末までに
95名の方から注文いただきました。ありがとうございました。

20.5.3  
アマナの観察1、2を書きました。アマナについてはこちら、環境についてはこちら

20.3.20 
 「小平の玉川上水を桜並木にしてはならない」を書きました こちら

20.3.8  
「玉川上水の野草と桜並木」という意見を書きました。こちら

2020.3.4 
小平のEgggCafeに冊子の見本やチラシを置かせてもらいました。

2019.12.15
「木の実、草の実、たねしらべ」  こちら

2019.11.9
笹塚駅付近での観察会  こちら

2019.11.17
拝島での観察会  こちら
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メンバー紹介 

2020-04-01 11:03:59 | はじめに
代表  高槻成紀(せいき) 
 小平市美園町に住んでいます。生態学者としてシカと植物の関係を調べてきました。5年前に大学を定年退職し、玉川上水の観察会を始め、そこから花マップの活動が生まれました。花マップは順調に進み、2019年には冊子が4冊完結しました。たくさんの出会い、発見がありました。これからも続けていきたいと思います。2020.1.1


 大塚惠子 
 大塚惠子です。2007年ころから自宅近くの杉並区の玉川上水をフィールドとして、観察や保全活動を行なってきました。玉川上水は四季を通じてさまざまな生物が観察されます。季節になると早朝は野鳥のさえずりや花々であふれていました。しかし、数年前からは玉川上水沿いの放射5号道路建設などによる環境改変が生き物に影響を及ぼしていくのを目の当たりにするようになりました。現在は、史跡・玉川上水整備活用計画と道路整備の改変の真只中です。その結果、在来種の生物は激減し、外来種や園芸種が多くなりつつあります。
 玉川上水の活動をする中で多くの方々と出会いました。2010年開催のCOP10にグループで参加してからは、植生調査を続けています。玉川上水の史跡と自然環境の重要性をあらためて認識しています。
 花マップのつながりに共感し参加しました。玉川上水の生き物たちが、いつまでも、私たちと共にあるように自然について学んでいきたいです。
 
小山内登環(おさない・とうわ) 2020.5.9記
6歳、国分寺在住。4月に新1年生となりましたが、自粛期間で休校続きもあり最近の楽しみは玉川上水散歩です。昨年は野鳥にハマり、今は花マップのお陰で植物の種類にハマっています。トッチと呼ばれています。


 加藤嘉六 
 カメラマンで2003年(玉川上水開削350年)から玉川上水の写真を撮っています。その頃と比べると玉川上水の集落の土着性や神秘的ともいえる自然が消えてしまったように感じます。現在は「玉川上水ネット」「ちむくい」のメンバー、昨年設立した小金井の団体「小金井玉川上水の自然を守る会」の代表をしています。花マップは昨年から小金井地区を担当しています。

 小島基男 
 1982年から玉川上水の「萬助橋」まで徒歩で10分程の所に住んでいます。83歳になりましたが、最近は玉川上水や野川沿いの野草を見ながらのウオーキングで足・腰の老化防止に努めながら写真を撮って楽しんでいます。
 2018年1月に「玉川上水花マップ」シンポジウムに出席して自分の勉強のためにもこの活動に参加させて頂きたいと思いました。この活動を通して自然環境を維持する事の大切さを知りましたがそれがいかに難しい事かと痛感しています。玉川上水の現在の素晴らしい自然環境を次の世代に引き継ぐためにも、いま私たちに出来ることは「現在の状況を正確に記録として残すこと」だと、この活動の重要性を実感しました。そしてこの活動を次の世代の方々にバトンタッチして5年後、10年後の状況を「花マップ冊子」として記録していただきたいと思います。
 先日、草場睦弘さんの「金子みすゞの詩」というエッセイを読みました。「土」という詩では「打たれる土は良い畑になり、踏まれる土は良い路になる、では打たれぬ土は、踏まれぬ土は、要らない土か、いえいえそれは名のない草のお宿をするよ」と歌われていて、心を打たれました。野草の名前すらよく知らないビギナーですが、継続して「花ごよみ」の活動に参加して、あらためて花の一生を通して自然環境の大切なことに向き合いたいと思っています。「野草も小さな虫も鳥も私たち人間もみんな同じ生き物」なのだとの思いを強く感じています。
2020年2月20日記



 豊口信行 
 福生市在住、昨年からのメンバーの一人です。羽村取水堰から平和橋の西側までを担当しています。子どもの頃から自然が好きでしたが、5年ほど前からより具体的、個別的に好きになると面白いことにようやく気づき、それからは、立体的、横断的に生きもの全般への関心が高まりつつあります。おのずと生きもの同士のつながりにも目が向くようになり、ヒト科の生きものとして自分はどうあるべきかをよく考えるようになりました。生きもの、自然のことで自分か知っているものを、自分より若い世代に、様々な形で伝えていけたらと思います。普段はNPOなどで環境教育、里山保全に携わる活動をしています。


 長峰トモイ 
 東大和市在住の長峰トモイです。あてにならない「自然観察指導員」の一員です。市内では水道用地の植生調査を仲間5人と2年間実施しておりますがどのようにまとめたらよいか悩んでおります。現在の一番の興味は植物と昆虫の関係ですが、成虫、幼虫、卵 名前もなかなか覚えられません。皆様ご指導よろしくお願いお致します。


 長谷川博之 
 昭島市在住の長谷川博之と申します。都立東大和南高校で、理科を担当しています。生物部の生き物好きな生徒の支援を生きがいとして、ナチュラリスト的生物部指導を地域の市民の方々などとおこなってきました。完全退職したら、昭島市の環境保全活動(昭島環境フォーラム)と多摩川の市民科学的活動(多摩川流域市民学会)に力を入れたいと考えています。
 今回、花マッププロジェクトに参加したのも、玉川上水の花マップが、昭島での生きものマップ作りにつなげられたら、と考えたからです。皆さんに学びながら、自分自身を見つめる機会にもできたらと思います。

 水口和恵 
 結婚してから小平に住み始めて24年になります。上水本町3丁目です。都市計画道路小平3・2・8号線の見直しを求める活動を始めて、玉川上水のことを勉強し始めました。植物や生き物が好きですが、詳しくなくて、勉強中です。花マップのメンバーが増えて、楽しみにしています。


 安河内葉子 
 昨年より花マップに参加させていただいています。一昨年より小金井市の玉川上水沿いに住んでいます。より自然に近い場所で子育てしたいと思い、横浜から小金井に引っ越して来ました。学生時代は海の生物の研究、卒業後4年ほど環境調査会社で海や河川の環境調査をしていました。植物についてはビギナーです。この花マップで勉強させていただいています。子どもと一緒に玉川上水の自然と大切さを楽しく学んでいけたらと思っています。私自身は特に小金井市と小平市の玉川上水の植物相の違いに興味を持っています。


 リー智子 
 九州生まれの九州育ち、子供の頃から海、山、川に行くことが大好きですが、生き物に注目してはいませんでした。武蔵野美術大学で彫刻を学ぶために小平にやってきて玉川上水は身近にありましたが、関心はありませんでした。子供が生まれてから、環境活動に参画する様になり、生態系のことに関心を持つ様になりました。去年から花マップのメンバーで、高槻先生の観察会も参加させていただき、とても楽しんでいます。まだまだ初心者ですが、がんばります。




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マニュアル

2018-03-10 12:37:44 | はじめに
花マップ マニュアル 2018.4.27版

「あった」の意味
 「花マップ」は花が咲いていることを確認した記録であり、植物体があっても開花していないものは記録しません。また、「ないことの記録」でもありません。それはきわめて困難なことですから、ふつうの観察者が丁寧に観察して気づかないものは「記録なし」とします。もちろんそれは「生育なし」ではありませんが、このマップ作りではそのことは問題にしません。

シンプルな方法
 この「花マップ作り」は学術研究ではないので、学問的厳密さは求めませんが、共通の方法をとらないと情報が共有できないので、できるだけシンプルな方法、誤解のない方法を採用します。

玉川上水の範囲と場所の確認 
玉川上水の柵内に限らず遊歩道の両側の緑は範囲に入れます。また玉川上水につながる緑地、公園なども範囲に入れます。
 花の位置の表記は、橋の位置でおこないます。自分がカバーする場所にある「橋の名前」を確認してください。こちら そして花を確認した場所の上流にある橋の番号(名前)と、玉川上水の「北」岸か「南」岸かを記録してください。

撮影
 花マップ登録の花は月ごとに少数種をとりあげます(「今月の花」参照)。その月でなくても見つけたら撮影してください。
 花は識別のまちがいがあるといけないので、必ず撮影してください。「あった」という情報ではなく、撮影した写真だけをデータとします。
 基本は花を正面あるいはやや斜めから撮影してください。識別がむずかしいものについては側面、葉なども撮影してください。同じ花が区画3と区画4のあいだにあり、区画4と区画5のあいだでまたあったら、もう一度撮影してください。写真ファイルには通常長い数字が書いてありますが、それを次のように書き換えます。順序は「区画番号、花の名前、年月日」です。



jpgファイル名 「74北 ヒメウズ 18.4.5」

 これは「区画74(うど橋の下流)の北側の岸にあったヒメウズ、撮影2018年4月5日」という意味です。「北」はN、「南」はSでもかまいません。
 なお、「今月の花」以外でも情報提供は歓迎します。

まとめ
 実際の作業は次のようになります。
まず自分の担当区画の今月の花の一覧表を作ります。調査日には一覧表を持参し、上部に年月日を書きます。
スタートしたら一覧表の最初の橋を撮影します。これで、それ以後撮影する花はこの橋の下流にあるということになります。開花を確認したら、花を撮影し、一覧表にチェックします。次の橋に到達したら、一覧表のその橋の名前を撮影します。以下、同じように花を撮影します。



花を撮影するとき、スミレのような小さい花は上からでなく、横から撮影してください。撮影時には年月日が写し込んであるのが望ましい。撮影結果は現場で確認する(ピンボケの場合、あとでわからなくなるから)。
花を撮影したら一覧表にチェックをします。北側にあったら「北」またはN、南側にあったら「南」またはSと書いてください。



調査完了報告
作業が終わったらその日のうちに報告して下さい。
例:「山本、15区から19区まで調査しました」

情報送付
その後、できるだけ早く写真と撮影一覧表を送ってください。

1 写真情報
jpgのファイル名に区画番号、名前、年月日をつけてください。「重さ」は1〜2MGとしてください。
 例 
  各写真のjpgに記入する内容:区画番号、植物名、年月日


15南, タチツボスミレ, 18.4.20


  区画番号15(福生橋下流)の南岸、タチツボスミレ、2018年4月20日撮影

同じ区画に同じ花が複数あったら、花の後ろに番号をつけてください。

1 撮影一覧
 これとは別に情報一覧をエクセルに記入してください。最終的には南北の区別をしないで、どちらかでもあれば「1」を入力してください。



これらを以下のアドレスにメールで送ってください。
ネット使用などが不得意な人はご家族や友人に頼んで送ってください。

一度に少しずつ
休みの日に半日をかけて広域を調べるというのもいいですが、一度に全部をと考えないで、少し時間があったら狭い範囲でも調べるのがよいと思います。それを何度かおこない、1ヶ月で担当範囲をカバーするというのが現実的だと思います。同じルートを同じ月に何度も歩いて新たな撮影をしてもらうほうが正確になります。

希少種探しではありません
 実際に歩いてみると「今月の花」以外にも見つかり、中には希少種もありますが、希少種を探すことがこの活動の目的ではありません。ありふれた種を繰り返記録して玉川上水全域をカバーすることに意義があります。

改良
 このマニュアルは実際に作業を進める中で改良していきます。

連絡先
高槻成紀 takatuki@azabu-u.ac.jp
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冊子 夏の花

2018-01-01 07:12:05 | はじめに
表紙


はじめに、花マップ活動の背景、経緯、狙い、内容などを紹介し、玉川上水の橋の名前の地図を添えました。


その後に選んだ花のパージが続きます。見開きの左ページに、2種の花の解説があります。右ページに歩いて調べた「マップ」があります。花があったところにピンが立っています。そしてスケッチをはめ込みました。また、参加者の一言エッセーも添えました。
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