玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

つる植物

2018-08-21 22:10:49 | 秋の花 冊子

 玉川上水にはセンニンソウ、ヤブカラシ、ノブドウ、ヘクソカズラ、ヒルガオ、ヤマノイモなど、つる植物がたくさんあります。多くの植物は葉で光合成をし、生産物を茎に回して自立しながら徐々に背丈を伸ばしていきますが、つる植物は自立しないで、他のものに巻きついたりからまったりして高いところまで伸びます。つる植物は明るい場所に生えるので、森林にはあまりありません。とは言え、明るい場所といってもススキ原のようなところではからまるような木がありません。その点、明るくて、木もある林縁はつる植物の要求を満たしてくれます。玉川上水は細長い緑地で、林があるとともに南北に道路や畑がありますから、どこにでも林縁があります。しかもからまることのできる柵もあります。これが玉川上水につる植物が多い理由のようです。


玉川上水沿いの柵にからまるつる植物(立川の一番橋の東)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の花 準備中

2018-08-21 18:34:13 | 秋の花 冊子
はじめに

以下、いずれも未完
アキノノゲシ
アキカラマツ
イヌタデ
カラスウリ
キツネノカミソリ

クズ
シラヤマギク
ススキ
ツユクサ
ナンテンハギ

ヌスビトハギ
ノコンギク
ノハラアザミ
ヒガンバナ
ヒヨドリジョウゴ

ヤマハギ
ユウガギク
ワレモコウ

花マップ調べ こちら
秋の七草 こちら 
玉川上水のオリジナル秋の七草 こちら
つる植物こちら

ミニ図鑑 単子葉植物 こちら
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニ図鑑 単子葉植物

2018-08-21 17:55:42 | 秋の花 冊子
裏表紙、その裏側にミニ図鑑をつけます。そのうちの単子葉植物


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はじめに

2018-08-21 16:45:13 | 秋の花 冊子
冊子「玉川上水 花マップ」2017秋 
2-3ページ

タイトル
玉川上水と花マップの活動


はじめに

 玉川上水を空から写した写真を見ると、本当に細い緑の線が灰色の市街地に続いているのがわかります。玉川上水は江戸時代の初めに江戸市中の人々の飲料水を確保するために作られた人工の水路で、水道が完備するまでは上水道として使われていました。しかし、今ではその機能を終え、多くの人が散歩やジョギングを楽しむ、いこいの場所として使われています。多摩川の水を取る羽村から立川、小平までは今でも上水道に使う水が流れていますが、小平で水がとられるので水は急に少なくなります。そして、三鷹を経て杉並までのおよそ30キロを流れ、その先の13キロは暗渠(あんきょ)化され、地面に埋められています。
 玉川上水の多くはコナラやクヌギの林で、そこにチゴユリやホウチャクソウのような林の下に生える野草がみられます。東京の市街地にこのような林の野草が残っているのはすばらしいことだと思います。一方、木が少ない場所もあり、そのような場所にはススキやノカンゾウなど明るい場所に生える野草がみられます。このような野草も日本中で少なくなっているので、これが市街地にあるのは驚くべきことです。また玉川上水は東西には長いのですが、林の幅が狭いので、林の縁の部分にはセンニンソウやノブドウなどのつる植物がよくみられますし、玉川上水にそって走っている道路の近くにはオオバコやセイヨウタンポポなども生えています。このように林の状態によって下に生える植物は変化します。また、昔から玉川上水を見てきた人に話を聞くと、以前はもっと明るく、オミナエシやホタルブクロなどが多かったそうです。
 このように玉川上水の植物はつねに変化しています。そこで私たちは現在の玉川上水の植物の分布を記録しておきたいと考えました。すべての植物をとりあげるわけにはいかないので、目立ちやすく、区別がしやすい植物をとりあげ、多人数で分担して30キロの範囲を毎月歩いて分布を明らかにしました。こうしてできたのがこの「花マップ」です。
 この冊子には秋の花18種をとりあげました。これらを含め37種の写真も載せて図鑑代わりに使ってもらうことにしました。
 玉川上水に豊かな野草があることは知っていましたが、こうして毎月玉川上水沿いに歩くことで、改めてその豊富さに驚くことがありました。そしてこの玉川上水を今日まで残してくれた先人の精神を引き継がなければならないと思いました。語ることのない野草たちはそのことを私たちに教えてくれたように思います。

以上1,010文字

花マップについて

 私たちは2017年4月から、玉川上水沿いに自分の歩く範囲を決めて分担して野草が開花しているのを確認し、写真撮影をし、データとして残しました。区画は30キロの範囲内にある97の橋を区切りとし、橋と橋の間に咲いていた花を記録しました。その植物があっても花が咲いていなければ記録はしていませんし、見落としもないとはいえません。しかしそこに花があったことが正確に記録されたということに大きな意味があります。こうして全範囲を毎月ていねいに歩いて記録した膨大なデータから、この冊子では9月から10月までの「秋の花」をとりあげ、代表的な18種は花の特徴の記述や玉川上水での分布マップを載せました。また図鑑代わりに使えるよう40種の写真を載せましたので、ハンドブックとしてお使いいただければ幸いです。

以上342文字


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉川上水のオリジナル秋の七草

2018-08-21 16:26:16 | 秋の花 冊子
「秋の七草」の多くは玉川上水にもありますが、万葉の時代に奈良で選ばれたものを無理に当てはめる必要はないはずです。そこで花マップのメンバーに「マイ秋の七草」を選んでもらい、多いものから7つ選ぶことにしました。その結果、多いものから次のような順になりました。
 一位がセンニンソウで、ススキは次点でした。続いてツルボ、ワレモコウ、ユウガギク、ここまではメンバーの過半数が票を投じました。次いでヤマハギ、ツユクサで7つです。


玉川上水の秋の七草 センニンソウとツルボは「花マップ夏の号」に掲載


 これらのうち、センニンソウとツルボは夏から咲くので「夏の号」に取り上げました。ちなみに僅差で選ばれなかったのは、ヒガンバナ、キツネノカミソリ、シラヤマギクです。

 花は「華」であり、華やかな花の虫媒花が選ばれるのは当然ですが、そこに風媒花のススキが入りました。やはり日本人はススキ好きなのでしょう。ススキ以外で奈良の七草に共通な花としてはヤマハギがあります。オミナエシは玉川上水のごく一部にしかないせいか選ばれませんでした。
 センニンソウ、ツルボ、ワレモコウ、ツユクサはいかにも玉川上水らしい野草で、広範に見られ、いずれも明るいところに生えます。ただし、奈良の七草のクズも多いのですが、選ばれませんでした。
 選ばれた七草をみると、つる(センニンソウ)、単子葉植物(ススキ、ツルボ、ツユクサ)、低木(ヤマハギ)とさまざまなタイプがあり、色も、大きさも多様性があり、バランスよく選ばれたと思います。

 このように、各地で固有の秋の七草が選ばれたら楽しいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする