玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

「玉川上水の野草たち」連載の完結

2024-03-31 21:09:41 | 記録

「玉川上水の野草たち」連載について
 2022年4月7日から広報誌「アサココ」(多摩地区)に連載していた「玉川上水の野草たち」というシリーズ(こちら)を2年間続け、2024年3月で終わりました。
最終回は こちら new!
これまでのものは こちら
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白井小金井市長と面談 2023.5.25

2023-05-25 17:40:12 | 記録
「こだま」(小金井玉川上水の自然を守る会)のみなさまのご準備により、白井小金井新市長と面談ができました。参加したのは、小金井市から白井市長、神山副市長、生涯学習部・梅原部長、三浦課長、こだまから田頭さん、橋本さん、根本さん、坂井さん、いきもの会議から高槻と鈴木さんでした。
 こだまの田頭さんから今年の2月に市長と生涯学習部長宛の文書が配布されました。ここでは1)整備活用計画による皆伐の検証と見直しをしてほしい、2)生物多様性を軸とした桜とそれ以外の樹木の共生を希望する、3)計画に係る委員会の委員構成を見直し、市民参加を進めてほしい、の3点が要望されています。
 私の方から、台風による風倒害の実態(風害にあったのはサクラが最多で、小金井に集中し、倒木率は他地域の7倍だった)、玉川上水の鳥類調査(小平、小金井、三鷹、杉並で比較すると、小金井はサクラしかないため、鳥類の種類も個体数も最も貧弱で、ことに樹林の鳥類が少なかった)、アンケート調査(文化財も自然もあもるべきという意見が多く、切実な声が寄せられた)の説明をしました。冊子を配布して、要点を説明しましたが、市長はマーカーで印をつけながら熱心に聞いてくださいました。鈴木さんからは松影橋と小金井の樹木がなくなった後の土砂崩れの説明がありました。市長からは、実態がよくわかったことのお礼の後、我々の主張はわかるが、違う立場の意見もあり、桜並木を推進するグループの集まりに呼ばれて事情を聞いたら、それなりの問題もあり、また生物多様性を重視するグループに対する理解不足もあるようだとのことでした。そしていろいろな立場の意見があるので、現時点では「こうする」という方針は決められないが、いい道筋を考えたいとのことでした。
 私は、桜並木を不要と主張しているわけではなく、これだけ問題がある桜優先の管理を周辺に拡大しないことだけはお願いしたいと言ったら、それには頷いてもらえました。
 鈴木さんが、桜を尊重しながら、生物多様性も守るという、どちらからも喜んでもらえることをしてほしいと、市長の立場に配慮した発言をしたので、それも大きく頷いてもらえたようでした。
 田頭さんからは、これまでの「こだま」が小金井市に説明したことを総括し、現状の委員会の見直しが必要だという発言があり、これにも白井市長は頷いていました。ただ、東京都が管理する玉川上水だから小金井市としてできることには制約があるとも話していました。私としては、もちろん小金井市であるから小金井市の玉川上水を考えるのは当然だが、同時に玉川上水全体の中での小金井の位置付けを考えてほしいと伝えました。
 こだまの橋本さんからは、玉川上水が好きで桜並木モデル地区の前に住むようになったが、その後に皆伐されてショックを受け、「こだま」に入って活動していること、また根本さんからは、貫井橋の近くに住んでいて、毎年伐採が予算化されているので、ヒヤヒヤしながら「今年も大丈夫だった」と感じているという話がありました。


資料の説明をする。手前が市長(右)と副市長

その後、時間になったので記念撮影をし、神山副市長はもう少し時間が取れると言うことで、さらに話をしました。


白井市長を囲んで
左から、根本(こだま)、橋本(こだま)、鈴木(いきもの会議)、白井市長、神山副市長、高槻(いきもの会議)、田頭(こだま)

 全体の印象は、白井市長は相手の意見をよく聞いて、「空約束」をすることなく、わからないことはわからないと言う誠実な人というもので、良い面談になったと感じました。市長の立場としては、これまでの小金井桜並木を急に変えることは難しいでしょうが、これまでとは違う流れになることを期待できるように感じました。

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ナラ枯れ市民活動

2021-04-22 22:47:09 | 記録
4月22日に玉川上水の小平地区でナラ枯れの対策活動が行われました。これは、小平市玉川上水関係者連絡会の水口和恵さんが玉川上水の管理を行っている西武・武蔵野パートナーズに働きかけて実現したものです。去年の春からこの辺りのコナラの木を中心にカシノナガキクイムシが発生して、夏なのに葉が枯れて秋の黄葉のような状態になりました。この対策として、「カシナガ・ホイホイ」という幅30 cmくらい、長さ1 mくらいの帯状のものをナラ枯れした樹木に巻きつける作業でした。カシナガ・ホイホイは内側が粘着面になっており、羽化してナラの木から出てきた成虫がくっついて捕獲されるという仕掛けです。


ナラ枯れの木を選ぶ

 15人ほどの市民が集まって指示に従って作業を進めました。「痛々しいなあ」「包帯みたいだな」「いや、帯で包むのだから、ホータイそのものだよ」などと会話が弾みました。


カシナガ・ホイホイをしたから巻いていく


人の背丈より少し高いくらいまで巻いて完成


津田塾大学の脇での作業


作業を終えて帰路につく

2時半ほどの作業を終えて、挨拶と質問の時間がありました。



Q: カシナガホイホイの値段は?
A: 1枚500円くらいで結構高い。
Q: 今日は柵の外だけの作業だったが、内側にもナラ枯れの木があったがどうするのか.
A: 現状では柵内が水道局担当なので、我々(公園課関係)はできない。しかしこういう活動の成果を上げることで、他にも波及していくと思う。
Q: 重機が入りにくいところにもナラ枯れがあるが、伐採できないのではないか。
A: そういうことはない。どこでも人が入って伐採するから大丈夫。
Q: いつ剥がすのか?
A: カシナガの羽化が夏だから9月くらいになるだろう。

これだけ市民ボランティアが集まるのなら、行政ももっと積極的に動いてほしいと思いました。
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4月中旬の記録

2021-04-20 15:57:09 | 記録
4/13 豊口
桜が散ってから肌寒い日が多く、一方で開花や展葉はどんどん進んでいて、なんとも不思議な晩春に感じられます。
エノキの幹をのぼるアカボシゴマダラの幼虫を見ることができました。冬は枯れ葉と同じ茶色だった体色が新緑の薄黄緑色へと変わっていて、体も扁平から丸みを帯び大きくなっていました。
また、その少し上流でフェンスにとまるオオミズアオを見ました。近寄っても逃げないのでよく見ると、ちょうど産卵を終えたところのようで、卵を見ることができました。
これまで散々歩いていた区間で、初めてオドリコソウを確認しました。オドリコソウはこれまで図鑑でしか見たことがなかったので、徒歩圏内に咲いていると知ることができたのは幸いだったと思います。

4/15 小島
・このところ朝晩の冷え込みがありましたが日中は初夏を思わせる暖かさでした。
・キンランを数か所で見る事が出来ました。
・ホウチャクソウ、ジュウニヒトエの写真も添付します。
・これからは夏に向かう山野草の観察が楽しみです。

4/15 長峰
 上水の水量が極端に少なかった。渡り鳥も飛び去ったのか見られず、一気に緑景色に変化していました。 

4/15 安河内
草むらの背が高くなったからでしょうか、ホタルカズラ、フデリンドウは見られなくなりました。ニリンソウ、ムサシアブミはまだ見られますが、盛りは過ぎたようです。ショカツサイ、セイヨウタンポポ、ナガミヒナゲシは元気いっぱいです。儚い植物は息をひそめ、力強い植物の季節を迎えたような印象です。

4/16 高槻
 ミズキが咲きました。これから「白い花」の季節になります。

4/17 大塚
12日と16、17日に少し観察しました。雨の後、あっという間に新緑に変わっていました。気温が上がらないと長く楽しめる花もありますが、気温が上がるとあっという間に顔ぶれが変わっていました。

加藤さん、三鷹市の標高の一番高いところに行ってきました。変わらず良い場所です。あいにく富士山は見えませんでしたが、登っていくと小麦畑が見え気持ちが晴れやかになりました。

三鷹市で一番高い場所21.4.12

4/19 桜井
 群生地に大量の落ち葉を投げ込まれたため、心配していたチゴユリがやっと咲き始めました。エビネの蕾も膨らんできました。
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4月上旬の記録

2021-04-10 17:56:49 | 記録
4/2 安河内
4月上旬はアズマイチゲやヒメニラ、アオイスミレの花はもうなく、ニリンソウ、イチリンソウの群落が満開でした。ホタルカズラ、フデリンドウ、ムサシアブミ、ウラシマソウも見られ、とても楽しい観察となりました。今年は小金井ではアマナの花は少なかったように思います。葉はいろいろな場所で見られましたが、花にはなかなか出会えませんでした。

ホタルカズラのスケッチ、とてもすてきでした。ホタルカズラの色は、フデリンドウの水色とも違い不思議な色ですね。カンゾウの緑の中にうっすらと水色が浮かび上がってくるようです。



4/4 桜井
新緑の緑に赤色のツツジ、ヤマブキの黄色、白いニリンソウの花が咲き、上水はカラ
フルになりました。ホウチャクソウも咲き始めました。

4/6 小島
*       二リンソウ群生地が3か所確認できました。伐採、枝打ちがあり心配しましたが、今年も何時ものように群生が見られました。
* タチツボスミレ群生とショカツサイ群生が確認できませんでした。まだこれからでしょうか?
*     初夏の気配がもう目の前のように感じます。

4/6 大塚
サクラやケヤキやコナラの花が落ちて、道に積もっていました。ヤエザクラも咲いているというのに寒くなりました。サクラの葉には、たくさんの幼虫がついていました。ミノウスバもでていました。

4/6 高槻
春の「第一波」が終わって次の花が蕾のものが多くありました。チゴユリがピークをやや過ぎたようです。

4/7 豊口
やや暖かすぎた3月に比べると、晴れていても風が冷たく感じられる日でした。
また、花(草本)が早いということ以上に、木本の展葉がいつになく早く感じられ、例年だと見上げた木々の隙間にまだまだ空が多く見られていた空間がすでに埋まりつつあり、葉の色の濃くなる時期もだいぶ早いのではないかと感じられます。

4/9 高槻
カマツカが咲き始めました。ヒトリシズカは花が終わって身になりかけていました。


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