Stray - "After The Storm" (quality Rock Music 1971)
実は、3月16日の地震でパソコンがデスクから落下して、壊れてしまいました。震度6強はやはりすごかったです。
知っているビルはひびがいっぱい入ってましたからね。
私の、パソコン、何とか動いたので、だましだまし使っていましたが、どうももうダメになってきたようです。10回ログインして、1回使えるかどうかという感じになってきました。
パソコンの購入を検討中ですが、じっくり考えるので、しばらくブログは休みますね。スマホでのブログ作成はしんどいです。
パソコンなくても、スマホがあれば、日常的なネットについては不便はありません。
で、休む前の最後のブログはこのバンド。「Stray」です。
70年代前半ロックを聴いていて、ミュージックライフとかのロック雑誌を読んでいた人はこのバンドの名前を目にしたはずです。レコード会社の広告にありましたもん。
でも、購入して聴いた人はあまりいないでしょうね。
この曲は1971年のサードアルバムからです。
けっこうかっこいいですね。まさに渋めのブリティッシュ・ロック。売れる感じではないですが・・・
他の曲も聴いて見たいと思っています。
では、また会える日まで!(尾崎紀世彦の曲を知っている方は確実に60才オーバーだろうなあ(笑)。ぎりぎり57才くらいでも知ってるかな?)
私がロックを聴き始めたのは1974年。
当時、ロックの知識を得るための手段としては、AMラジオ、FMラジオの聴取、そして、FM雑誌、ロック専門雑誌に目を通すことしかありませんでした。
当時、中学2年生だった私は、もっとも子供に読みやすいミュージック・ライフに知識を頼ります。中村とうよう氏のニュー・ミュージック・マガジンはバンドとかアメリカの渋いバンド好みで、中学生には重かった。
そのミュージック・ライフでレコード会社の広告でよく見かけたのが「ヘヴィ・メタル・キッズ」と「ザ・センセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド」です。
どちらも、名前が強烈でした。
「ヘヴィ・メタル・キッズ」に関しては、ジャンルとしての「ヘヴィ・メタル」とは全く関係なく、ウィリアム・バロウズの「ノヴァ急報」から採っているそうです。でも、当時はそんなこと知らずハード・ロックに違いないと思い込んでました。実際耳にすると、ボーカルのゲイリー・ホルトンの特徴のあるヴォーカルが際立つ、わりと普通のロックン・ロール・バンドで、ちょっとがっかりしたことを覚えています。やはり、パープルやサバス、ZEPのような尖がった音に飢えてましたからね。年月が経ち、中高年になって聴くと、けっこう味を感じるようになります。個性があっていいバンドですよね。渋いと言えば渋いかも。
Heavy Metal Kids - Hangin' On [1974]
「ザ・センセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド」はバンド名の長さで、興味を持ってしまいました。そしてヴォーカルの人の縞々ボーダーラインのTシャツにも。このセンスは日本の楳図かずお(グワシで有名な漫画家)先生と同じですね。
当時、演劇チックなライブの噂を耳にしましたが、結局はよく聴きませんでした。ラジオでもほとんど流れていなかったしね。ネットがない時代は、こういうややB級(失礼!)のバンドって、思い切ってレコードを購入しない限り聴くことができなかったのです。
まあ、自由に使えるお金がない子供の私は、お金持ちの友達にレコードを借りるか、レコード店で、お目当てのレコードを買うついでに、こうしたバンドを試聴させてもらうとかしてましたけど(笑)。
大人になって聴くと、なかなか面白い。やはり個性があって、動画をみると惹きつけられるものがあります。
The Sensational Alex Harvey Band - Swampsnake
70年代前半、イギリスで活躍したバンドで大成功に至らなかったバンドって、けっこう気になりますね。アメリカのバンドと違って、屈折したポップ感覚やロック感覚があって、変だなあと思いながら、耳を傾けてしまいます。クイーンのように、完全にポップなメロディをうたい上げるバンドはけっこう少数派のような気がします。
Kestrel - Take It Away [Official Audio]
1975年リリースのケストレルの唯一のアルバムからです。
イギリスのバンドです。
まずご紹介するのは、日本のピチカート・ファイブのヒット曲「ベイビィ・ポータブル・ロック」を思わせるギターの「Take It Away」。
こちらの方が古いので、日本でパクった可能性ありですね。でも、全体の音の感触は全く違います。音圧が強いし。
このバンド、1975年にアルバムを出していて、私はリアルタイムにロックにハマっていた時期なのに、知らなかった(笑)。ネットの時代になって、知りました。当時、ラジオ、音楽雑誌をくまなくチェックしていたつもりでも、やっぱりメジャーでないと、聴く機会はなかったというのが現実。私と同世代の多くの人が同じだと思います。
ところがネット時代となり、このアルバムはけっこう人気です。特にプログレ・ファンに個性的なアレンジと音像が評価されています。
音の感触が、独特で、プログレ・ファンの心をくすぐるんです。ネット時代になり、世界中のロック・ファンが聴きだしたことは、当時の彼らには想像できなかったことでしょう。
この曲「In The War」なんかは、都会的な音なのにプログレって感じに、耳を持っていかれますね。斬新な音の連続には「おおっ!」と思わせるものがあるかな。
In The War [2013 Remaster]
やはり、最後の方に出てくる、メロトロンの音が気になりますね。
メロトロンと言えば、この曲も印象的です。
August Carol [2013 Remaster]
ふわーっというメロトロンの音に、プログレ・ファンは弱いんです。
この作品は、やはり、ギター&ヴォーカルのデイブ・ブラックとキーボードのジョン・クックの才能が結実した傑作です。当時、評価されず、1枚のアルバムで終わったのが残念ですが、時代が変われば、世に出るものなのですね。うーん、ネット時代になり、こうした作品が次々と発見されていくような気がします。