ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

初期ホワイトスネイクを支えた名ギタリストの1979年の傑作 Bernie Marsdenの初ソロ

2022-09-27 21:01:55 | ブリティッシュロック
You're the One (2012 Remaster)

ホワイトスネイクのヒット曲「Here I go Again」をデイヴィッド・カヴァデールと共作したことで、有名なのがバーニー・マースデン。
彼の1979年のソロ・アルバムが結構好きである。
当時在籍していたホワイトスネイクとは全く違う音の感触が結構新鮮。
そして、意外と歌が上手い!


このYou're the One のエフェクターたっぷりのギターの音は気持ちいい。
ジャック・ブルース、ドン・エイリー、イアン・ペイスが参加。


Head the Ball (2012 Remaster)  
まるで、ゲイリー・ムーアの作品かと思うような感触をもつインスト曲。
ジェフ・ベック的なアレンジでもあるかな。コージー・パウエルのソロにも入っていそう。
あくまでロックであり、フュージョンではない感じだと思う。
演奏メンバーはバーニー以外はジャック・ブルース、サイモン・フィリップス、ドン・エイリーですから、なるほどって感じ。

Love Made a Fool of Me (2012 Remaster)
すごく、気持ちいい西海岸的なポップ・サウンド。ホワイトスネイクのホの字も感じさせない(笑)。ニール・マーレイ、コージー・パウエル、ドン・エイリー参加。

どうでしょうか?お気に入りの3曲だけご紹介しましたが、いいと思いませんか?


さて、ついでに、ホワイトスネイクの曲をやっているライブ映像も見ましょう。
ここでも、彼の歌の上手さがわかります。
まずは名曲を。

Bernie Marsden - Here I Go Again (4k)  


最後に、彼の作った曲ではないのですが、演奏メンバーであったこの曲。もちろん作者のデイヴィッドが歌えば超名曲となりますが、彼が歌っても、けっこう感動します。
Bernie Marsden - We Wish You Well - Live at South Beach Sessions Troon 2015

初期ホワイトスネイクにおいて、やはり彼の存在は大きかったと思います。
実に優秀なギタリストで、貢献度は高かった。

というわけで、デイヴィッド・カヴァーデイル、ホワイトスネイクの特集を準備中。



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イギリスのポップ感覚は陰影が深い。BUMP’N’GRIND / JACKSON HEIGHTS

2022-08-06 18:04:05 | ブリティッシュロック
以前、私のブログでナイスのリー・ジャクソン(b)とブライアン・デイヴィソン(d)とあのイエス参加前のパトリック・モラーツが組んだREFUGEEを取り上げた記憶がありますが、このJACKSON HEIGHTSはその前のバンドです。リー・ジャクソンがリーダーのバンドで計4枚のアルバムを残しています。
この作品は1973年発表のラストアルバムでして、けっこう好みです。

この時期のリー・ジャクソンはプログレというより、知的なイギリス・ポップスを表現したかったみたいで、ちょっと変わったサウンドを披露しています。
オーケストラ・アレンジが施されてたりして、奥の深い音を楽しむことができます。そして、ピアノが気持ちいい。こういうの、好きなんですよね。

ちなみに、このアルバムには何と、イアン・ウォーレス、マイケル・ジャイルズという二人のクリムゾンのドラマーがゲスト参加しています。ついでにイアン・ペイスも!どの曲かわかりませんけど(笑)。キース・エマーソンはムーグのプログラミングで参加です。
アルバム・ジャケットにも注目!

1曲の「Maureen」のピアノのイントロからやられてしまいます。
この声いいですねー。
不思議な浮遊感を感じるポップ・サウンドですね。コーラスが入ると、アバみたいです(笑)。
Maureen



次に、この曲を紹介します。「Bebop」。ピアノが独特なムードを作り上げ、メロトロンも活躍。ポップなんだけど、すごく広がる奥行きのある音世界が楽しいんです。やはり、バックグラウンドはプログレですね。そして、やはりイギリスらしさがあふれている。
Bebop



もう1曲はこれを紹介しましょう「Catch a Thief」。ジャジーなピアノがクールでかっこいい。緊迫感がある音作りですね。もしかして、キース・エマーソンが弾いたのか?と思ってしまいました。でも、メンバーのブライアン・チャットンですね。彼も相当な名手なようで、有名な人のようです。音のセンスが違いますね。今風に言えば、レベチといったところでしょうか。
ピアノを聴くだけで大満足の1曲です。
頭を空っぽにして、聴いてしまうピアノ・プレイです。
Catch a Thief



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イギリスのロックは深い!(しばらくブログ休みます。2,3カ月くらい?わかりませんけど。) Stray - "After The Storm" (quality Rock Music 1971)

2022-04-09 17:43:50 | ブリティッシュロック

Stray - "After The Storm" (quality Rock Music 1971)

実は、3月16日の地震でパソコンがデスクから落下して、壊れてしまいました。震度6強はやはりすごかったです。

知っているビルはひびがいっぱい入ってましたからね。

私の、パソコン、何とか動いたので、だましだまし使っていましたが、どうももうダメになってきたようです。10回ログインして、1回使えるかどうかという感じになってきました。

パソコンの購入を検討中ですが、じっくり考えるので、しばらくブログは休みますね。スマホでのブログ作成はしんどいです。

パソコンなくても、スマホがあれば、日常的なネットについては不便はありません。

 

で、休む前の最後のブログはこのバンド。「Stray」です。

70年代前半ロックを聴いていて、ミュージックライフとかのロック雑誌を読んでいた人はこのバンドの名前を目にしたはずです。レコード会社の広告にありましたもん。

でも、購入して聴いた人はあまりいないでしょうね。

この曲は1971年のサードアルバムからです。

けっこうかっこいいですね。まさに渋めのブリティッシュ・ロック。売れる感じではないですが・・・

他の曲も聴いて見たいと思っています。

では、また会える日まで!(尾崎紀世彦の曲を知っている方は確実に60才オーバーだろうなあ(笑)。ぎりぎり57才くらいでも知ってるかな?)

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この二つのバンドには70年代前半の英国の香りがする。Heavy Metal Kids と The Sensational Alex Harvey Band

2022-03-12 09:13:41 | ブリティッシュロック

私がロックを聴き始めたのは1974年。

当時、ロックの知識を得るための手段としては、AMラジオ、FMラジオの聴取、そして、FM雑誌、ロック専門雑誌に目を通すことしかありませんでした。

当時、中学2年生だった私は、もっとも子供に読みやすいミュージック・ライフに知識を頼ります。中村とうよう氏のニュー・ミュージック・マガジンはバンドとかアメリカの渋いバンド好みで、中学生には重かった。

そのミュージック・ライフでレコード会社の広告でよく見かけたのが「ヘヴィ・メタル・キッズ」と「ザ・センセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド」です。

どちらも、名前が強烈でした。

「ヘヴィ・メタル・キッズ」に関しては、ジャンルとしての「ヘヴィ・メタル」とは全く関係なく、ウィリアム・バロウズの「ノヴァ急報」から採っているそうです。でも、当時はそんなこと知らずハード・ロックに違いないと思い込んでました。実際耳にすると、ボーカルのゲイリー・ホルトンの特徴のあるヴォーカルが際立つ、わりと普通のロックン・ロール・バンドで、ちょっとがっかりしたことを覚えています。やはり、パープルやサバス、ZEPのような尖がった音に飢えてましたからね。年月が経ち、中高年になって聴くと、けっこう味を感じるようになります。個性があっていいバンドですよね。渋いと言えば渋いかも。

Heavy Metal Kids - Hangin' On [1974]

 

「ザ・センセイショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド」はバンド名の長さで、興味を持ってしまいました。そしてヴォーカルの人の縞々ボーダーラインのTシャツにも。このセンスは日本の楳図かずお(グワシで有名な漫画家)先生と同じですね。

当時、演劇チックなライブの噂を耳にしましたが、結局はよく聴きませんでした。ラジオでもほとんど流れていなかったしね。ネットがない時代は、こういうややB級(失礼!)のバンドって、思い切ってレコードを購入しない限り聴くことができなかったのです。

まあ、自由に使えるお金がない子供の私は、お金持ちの友達にレコードを借りるか、レコード店で、お目当てのレコードを買うついでに、こうしたバンドを試聴させてもらうとかしてましたけど(笑)。

大人になって聴くと、なかなか面白い。やはり個性があって、動画をみると惹きつけられるものがあります。

The Sensational Alex Harvey Band - Swampsnake

 

70年代前半、イギリスで活躍したバンドで大成功に至らなかったバンドって、けっこう気になりますね。アメリカのバンドと違って、屈折したポップ感覚やロック感覚があって、変だなあと思いながら、耳を傾けてしまいます。クイーンのように、完全にポップなメロディをうたい上げるバンドはけっこう少数派のような気がします。

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ネット時代だから人気になったのか? ユニークなプログレッシブ・ポップバンド Kestrel

2022-02-23 15:53:00 | ブリティッシュロック

Kestrel - Take It Away [Official Audio]

1975年リリースのケストレルの唯一のアルバムからです。

イギリスのバンドです。

まずご紹介するのは、日本のピチカート・ファイブのヒット曲「ベイビィ・ポータブル・ロック」を思わせるギターの「Take It Away」。

こちらの方が古いので、日本でパクった可能性ありですね。でも、全体の音の感触は全く違います。音圧が強いし。

このバンド、1975年にアルバムを出していて、私はリアルタイムにロックにハマっていた時期なのに、知らなかった(笑)。ネットの時代になって、知りました。当時、ラジオ、音楽雑誌をくまなくチェックしていたつもりでも、やっぱりメジャーでないと、聴く機会はなかったというのが現実。私と同世代の多くの人が同じだと思います。

ところがネット時代となり、このアルバムはけっこう人気です。特にプログレ・ファンに個性的なアレンジと音像が評価されています。

音の感触が、独特で、プログレ・ファンの心をくすぐるんです。ネット時代になり、世界中のロック・ファンが聴きだしたことは、当時の彼らには想像できなかったことでしょう。

 

この曲「In The War」なんかは、都会的な音なのにプログレって感じに、耳を持っていかれますね。斬新な音の連続には「おおっ!」と思わせるものがあるかな。

In The War [2013 Remaster]

やはり、最後の方に出てくる、メロトロンの音が気になりますね。

 

メロトロンと言えば、この曲も印象的です。

August Carol [2013 Remaster]

ふわーっというメロトロンの音に、プログレ・ファンは弱いんです。

この作品は、やはり、ギター&ヴォーカルのデイブ・ブラックとキーボードのジョン・クックの才能が結実した傑作です。当時、評価されず、1枚のアルバムで終わったのが残念ですが、時代が変われば、世に出るものなのですね。うーん、ネット時代になり、こうした作品が次々と発見されていくような気がします。

 

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